写真でイスラーム  

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2009年 09月 29日

灌木の山

日本の山
 自然環境の違いは子ども達が絵を描いてみるだけですぐにわかる。まず山の色が異なる。日本では山は
緑で塗るのがほとんどだ。実際どこに出かけても山は緑である。あとは紅葉の色、茶色、雪が降れば白・・と、季節変化がある。

中東の山
 中東の山、ある程度降水量があるところでも、土は薄い褐色、であり、降水量が0に近づくにつれ、岩や赤い土だけの色になっていってしまう。

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                                 ↑ イラン中部 ↓

山と川、牛がテクテクと歩む。言葉でいうなら当たり前すぎる光景だが、よく見ると川の水の色が違う。川底の岩盤や砂の色が異なるのだろうか。
 そして山は丈の低い灌木はぽつぽつあれど、背の高い樹木はみあたらない。
 中東では夏は枯れ川(ワディ)になってしまう。だから放牧や遊牧がなされるのはほとんど羊や山羊なのだが、ここは川があるので珍しく牛が飼われている。

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 緑なす畑らしきものは見えるが他はやはり潅木あるいは草だけの山sであり、上のほうは山が形成された時のままのするどいラインをみせている。

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                                 ↑ ミニアチュールの岩山の部分のみ引用

 似たような気候の地域は、多かれ少なかれこのような光景になる。だから、絵にあらわされた風景は、山一つとってもまったく色が異なるのだ。 

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by miriyun | 2009-09-29 04:12 | イラン(ペルシア) | Comments(4)
2009年 07月 30日

細密画の竹ペン

竹のペンと細密画 

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  インドネシアの細密画の竹ペン。極度に細く、書道ペンと同じく中心が割られ、墨だまりになっている。
これと似たものを古代エジプトの書記たちが使っている。パピルスにヒエログリフを書いた葦ペンであり、自分でも同じようなものをつくってヒエログリフを書いてみたこともある。
 が、これはそれよりもはるかに細い極細の竹ペンであった。

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 OwlhouseのW.Silaさんのふくろうシリーズの絵に目がとまった。細密画というのは植物細密画や中東の細密画、中国の細密画などいろいろあるものだが、これは又タッチが異なる。
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  ↑ 2枚とも絵葉書の一部なのでその細かさや美しさはココではあらわせないが、参考までに・・。

 ことに葉の描き方がきりっと明確でしかも細かい。
 絵筆を使った細密画とは異なると感じた。いったい何で書いているのだろうか。

 疑問に思い聞いてみたら、案の定、竹ペンだった。それが最初の写真。
ココヤシの殻に墨をいれ、それに竹ペンをつけて、線描ですべてあらわす。これがびっしりと細かいのだ。その細かな線描に柔らかな色彩が筆でのせられていく。
 そしてうっそうとしたジャングルや木の枝の上のふくろうが浮かびあがり、暖かみのある絵になる。

竹ペンの磨耗 

それにしても、この細密画のペンは極度に細い。これではすぐに磨耗してしまうのではないだろうか。

 ここのところ、つとに細かい文字を書くペンが磨耗してしまうことが気になっていたので、その辺を聞いてみた。すると、やはりこんなに細いものなので、すぐに磨耗してしまうので削りながら描き進む。そうしているうちにペンの長さはすぐに半分以下の短さになってしまうということだった。

 やはり、書くものは異なれど、道具の磨耗と手入れには苦労している。


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by miriyun | 2009-07-30 02:19 | Comments(2)
2009年 02月 28日

ミニアチュール閑話*虫歯

 バザールを歩けば、カリグラフィーや細密画にあたる。とくに細密画は、イスラームでとくに発達していた科学や医学・薬学の分野を図示するのに大切な手段とされた。
 したがって、かなりそういった内容の絵が博物館には残されていて、物語の有名なワンシーンよりもおもしろかったりする。
 伝統の文化が背景にある国は、トルコのバザールの品にもそれを写したようなものを簡単に見出すことができる。

 そんな中から、
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 昔も今も、虫歯といえばこのイメージか?日本ではバイキン君が槍で歯をつつく姿がかっての虫歯のイメージであった。イスラーム地域でも同じようなイメージかとほほえましく思っていたら、よくよく見ると歯の中のあやしいものはバイキン君より、ずっとグロテスクな絵だった。このくらいにしないと虫歯の怖さがわからないのかも~。

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 そして、歯医者さん。
道具は、火おこしの弓とツルのように中心部がくるくると回るようになっている。先端部をどのようにするのか歯を治療するために穴を開けているように見える。開けたあとどうするのか、あまり想像したくない・・・。

 どこの国でも必要とされる歯医者であるが、ダマスカス・バグダッド・カイロ・イスタンブールと続く繁栄した都市ではたくさんの食材とともに砂糖やハチミツも早くからたっぷりと流通し、そしてバクラバやシャーベットのような甘味デザートが好まれた。
 アルコールを飲まないイスラームであるから、尚更甘いものにお茶があったのだろう。気候的なものもあるかもしれない。(日本人でも、乾燥したこれらの地域に行くと甘いお茶がとてもおいしく感じられる。)

 こういった地域では、他より早くから虫歯への注意や歯医者が必要となったかもしれない。


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by miriyun | 2009-02-28 15:35 | トルコ | Comments(4)
2007年 12月 08日

テズヒーブ…技を見る(1)

 中近東は手仕事・職人技の宝庫だ。スークやその裏を見ればちょっとした手仕事をしている場面はたくさん見ることができる。そういうところは、もちろんみやげ物用のまだまだアートには程遠いものが多いが、それでもあまり手仕事を見なくなった私達は味わいがあっていいなと思ってしまう。

 しかし、その技もきちんとした工房では芸術の伝承者として見事な技を静かに駆使し続けている。(JACA事務局長山岡氏紹介の工房にて)

☆★テズヒーブ★☆
 これはカリグラフィーの周囲を飾るミニアチュールである。
 
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まず、ハッタート、すなわちアラビア書道家が文字を完成させる。この手順は必ずこの通りである。なぜなら、これらの作品はあくまでも文字が主役であり。テズヒーブは脇役である。また、文字は失敗したらそれでおしまいだが、テズヒーブのほうがまだ直しようがあるからだ。
 手は紙の上に乗せ、手脂がつかないようにする。それとともに極細の筆先はあくまでも細くしなやかで、それでいてすべりがよくならなければならないから、筆先のためしをするにも使っている。

では、手元に注目。
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 いよいよ、筆を使い始める。見る側も思わず息をつめる。細い筆先が、金を塗った文様の上の極細でそれでいて定規で測ったようなきちんとした形を描いていく。時に細い線を出すことは誰でもできるだろう。しかし、同じ細さで正確な線を描いていくのは熟練しなくてはできない。
 この作品はそもそも文字がきわめて小さい。その文字が太く見えてしまうほどの筆先の筋の細さよ!

 次々と描かれていくテズヒーブの世界に感嘆の声を発するしかなかった。・・・ただしひそやかに・・・、空気を震わさないように。それくらい繊細な世界だ。

 なお、こうした技を持つテズヒーブ作家は一流の書家の作品を飾る。歴史上名高い書家の作品をより生かすデザインを考え装飾するのは、やはりその時代随一のテズヒーブ作家なのだ。

                                  職人技続いていきます。ポチッと応援よろしくおねがいします

by miriyun | 2007-12-08 13:50 | トルコ | Comments(2)
2007年 07月 21日

金泥が輝く時…ミニアチュールの描き方

 ミニアチュールでオスマン宮廷で作成されたようなものはまずほとんど金泥を使っている。時には金箔も使う。 
 では金はどのように実際使っていくのか?また金ならではの効果は何があるのだろう。
 
◆金泥が輝く時・・・・・・◆
1、小皿の中にアラビアゴムに水を加えて溶かし、そこに金泥を加えて練って絵の材料としての金泥を作る。

2、下絵を描いた紙に最初に塗るのが金泥、細い筆で文様にそっておいて行くような感じで塗る。

3、乾いた時、このまま見ると金泥風の絵の具やアクリルの金でもいいかなと思ってしまう。
 金泥で描いたところはごく微細な金粒子が載っているだけに過ぎず、ざらっとしたマットな状態なのだ。
   
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       磨きのためのガラスや石を組み込んだペン、筆、金泥入りの皿
      ここのガラスや石で磨く。
               ↓
  すると、金泥は突然泥から変身した宝石のように輝くのだ。 

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 その輝きだした絵にストロボ撮影などしようものなら、このように写真としては使い物にならない画像になってしまう。(ここではあえてその輝きぶりを出すためにこの画像を使用)
 
 ここで金は金属だと思い返すことになる。銀器でも銅器でも金属は磨くと光るのであり、ここでも磨きがミニアチュール作成過程で大きな位置を占めることになる。

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この後の塗りの過程は前に紹介したとおり白から塗り始めグラデーションを段階的につけ、配色を考えながら色を加えていく。周囲の金の編みこみひも状の模様をゲチメイというが、これは金をべったりと塗った上に、フリーハンドで黒の線を入れて完成させていく。

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                        自作のミニアチュールがほぼできたところ。
 輪郭を丁寧にいれていく。上の筋があるところにはさらにトゥーと呼ばれる周辺のペン飾りを入れる予定。 
 なお、中央部に飽いているところには文字が入る。絵画的に筆で書くなら文様と一緒に書いていくことができる。
 しかしながらアラビア書道としてしっかりと葦ペンないし竹ペンで入れる場合は先に書道を書き、その後装飾というのが手順になる。(これに文字を入れたが、書道としてこれに一回で文字入れをしようとして失敗している。ここまで装飾するのに1ヶ月近くかけていても書で失敗したら取り返しがつかない。)

★このように金泥を使うと、明るさと輝きが加わり華やかな挿絵になる。このようなものを見れば誰しもこのように装飾したくなるものだ。ましてやオスマン宮廷では金の装飾をするのが当然となっていたのである。

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by miriyun | 2007-07-21 11:30 | トルコ | Comments(4)
2007年 07月 20日

ミニアチュール発達の理由

 ミニアチュールは、本の中の挿絵として発達した。したがって、大きな額縁に入れて、壁に飾って鑑賞するのではなく、小さな本を読みその中で楽しむために書かれている。
 こうやって発達した絵であるため、画面が小さく、筆は細密なることが喜ばれた。イスラームは8世紀以来、科学・天文学・医学などの学問の中心であり、写本はコーランの写本ばかりでなくあらゆる部門で必要とされ、挿絵が入れられた。

 オスマン朝(1299~1922)のなかでも16~18世紀がとくに盛んに作成された時期とされる。

 細密画には次の2種類の分野がある。
一つはトルコ伝統細密画は人物を入れた物語性のある絵である。

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   (↑はイスタンブルのグランド・バザール本屋街でミニアチュールとして購入した。確かに手書きではあるが古い本の1ページに書き足したような・・・。)

もう一つはタズヒーブ(テズヒーブ:トルコ語)とよばれる文様絵画がある。
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               ↑オスマン宮廷で描かれたもの一部
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                 ↑イスラーム文様を描いてみた(拙作)
 タズヒーブのほうはコーランなど重要な写本について偶像をいれずに表現するために主に幾何学・つる草・植物文様かれるようになった。
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by miriyun | 2007-07-20 00:04 | トルコ | Comments(7)
2007年 07月 17日

トルコのミニアチュールの描き方

 ミニアチュール(細密画)というものは、以前にインドとペルシアのミニアチュールで紹介したように細かい筆使いの中で美の極致を追求するものである。 時にアラビア書道の周辺を飾るタズヒーブだけでも感嘆してしまう。こういうものは書家と装飾を描く人は別であり。文字の素晴らしさを生かしながら、さらに美しく見せる描き方がされている。見事なものだが真似できるものではない。

 しかし、流れを追ってみることはできるので、拙いながらやってみたことをふり返って、トルコ風ミニアチュールの描き方の手順をまとめてみよう。(あくまでも素人でもやってみることのできるミニアチュールと言うことで・・・。)

① ミニアチュールは紙づくりから入る。
絵の具は水性であるから本来にじみがある。しかし微細な線で美しさをあらわすミニアチュールではにじみは絶対にあってはならない。
 色は落ち着きのある色にしたかったら紅茶で染める。その後どうさ引きをするが、ミニアチュールの世界では卵白を塩とわずかな水を入れて水状態になったところを縦横一回だけ塗り、石で磨く。これでつるつるの紙になったところで、きっちりと下書きをする。下書きがしっかりとゆがむことなくかけていることがもっとも大切だ。
 
②オリジナルデザインを作る場合
 紙を8つに折り、中心角45度にする。古典的装飾なども参考にしながら、八分の一の紙にオリジナルデザインを描く。それをトレーシングペーパーで写し、一つのデザインにする。実はこの八分の一の図案を正しく写していくのは大変難しい。トルコの人たちは良くこんなことを丁寧にやったものだ。(これからもう一度この作業をしろといわれたなら絶対コンピュータでやってやる~!!)
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③ガッシュで白からグラデーション色を何段階か作っておく。
それを白から塗っていく。色を描いている紙の上で混ぜることはしない。何段階かの重ねによって徐々に濃い色にしていく。
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 この段階では、ぼけた色でとても飾りに使える感じはない。

④ グラデーションができたら、輪郭線を極細の筆で入れていく。入れるごとに文様らしくなり喜びが湧いてくるところ。(しかし、自分のような大雑把な人間はこの極細の線を美しいラインでと言うのがどうしてもできない。)
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⑤ 周りの飾りまできっちりと入れて完成!
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こうして、トルコミニアチュールの円形の模様ができていく。
 しかし、苦労して作ったが、この丸いのを何に使うかまだ決まってはいないが・・・。                              イスラーム地域について何か感じたら、クリックお願いします  

by miriyun | 2007-07-17 17:51 | トルコ | Comments(7)
2006年 09月 29日

◆ミニアチュールで見る薬作り

  ヌーリー病院(アラブ医学・科学博物館)のミニアチュールを見てみよう。
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 異なる2種類の木の間で、何かを抽出している。あるいは濾過といったほうがいいのか。
残念ながら、シリアは英語のパネルは完備していないのが実情である。
 宗主国がフランスであったのでその頃整備されたものはフランス語の場合もあるが、多くはアラビア語のままとなっている。

 上の赤字のところがポイントのようで、シャラーブ、飲み物を造っているということだ。ジュースかシロップかと思ったのだがそうではなかった。薬(ダワー)をつくっている。その薬は咳に利く薬だというのだ。
 だから、この絵は、『咳どめ薬の製造準備』 という絵なのだ。

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 さらに絵を見ていくと、
① 男性の足下にあるのは、前出のミキサーではないか。これで材料をつぶしては混ぜて、その後麻布か何かで濾過しているようだ。
② 濾過するしくみは単純だが三脚のようにして重さがかかるので安定して作業ができるようになっている。
③ すわっているイスは珍しい形をしているが、折りたためるように見える。
④ この男性、右手をなめて味見している。のどにいい薬は飲みやすさも大事なのだ。

 絵はほんとうに多くのことを語ってくれる。


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by miriyun | 2006-09-29 18:12 | シリア | Comments(6)
2006年 09月 27日

◆12世紀の医学考

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ヌーリー病院・・・現在のアラブ医学・科学博物館の中庭に面して、医学生が学ぶ様子が再現されている。棚には書物が置かれ、大理石造りの病院の中でこのように教えられたのであろう。

 当時12世紀、、アラビア人たちは日本と同様に紙を大量に作り、本を書くのに使いこなしていた。日本にとっては紙は近くの中国からさして苦労することなく伝わったので意識することはない貴族階級は、恋文やら和歌などにもふんだんに使っていた。
 しかし、この紙の歴史と学問の歴史は切っても切れない関係にあり、紙があったかどうかで発達度が異なる。そういう意味でこのアラブの国がサマルカンド紙やダマスカスで作った紙があり、書物を大量に作ったことは学問の発達の一助となっている。

 
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↑ミニアチュールに描かれる医者が患者の脈をとる姿。
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↑植物・動物の中から生薬を作るのは中国ばかりではない。薬となるものの研究は早くからなされており、それを充分に知っていてこその医者であった。

 ☆12世紀の歴史で言うなら、次のエピソードがある。
1、12世紀初頭に十字軍と戦いあった将軍が、十字軍が無知で、医者も知らず野蛮なものたちばかりであきれたといっている。
2、優秀な医者を持つサラーフッディーン(サラディン)が、十字軍の宿敵リチャード獅子心王が具合が悪くなった時に、好意で医者を送って、治療にあたらせた。
3.サラーフッディーンの晩年は、長い戦いで消耗してかなり弱っていた。そのとき侍医が常に付き添っていたという。

 また、医学の発達と化学の分野は重なり合ってともに発達していく。博物館の道具からそれを見てみよう。
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これは、当時から使われていたガラス器であり、様々な用途に合わせて最も合理的な形につくられていった。
 その中でとくに左端のものに注目してみよう。
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 これは蒸留をするための道具である。

 当時のイスラーム社会では、抽出・蒸留などということは当たり前に行われていたので、ごくふつうに使われる道具として存在していた。蒸留ができると薬・食品・アルコール・香料などをつくるのができるのだ。
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(ヌーリー病院の 写真はすべてmakiko.K氏撮影)

 そして、薬だけではなく人間の身体についての知識について詳しい本が発行されていた。それを学んだ医者たちは麻酔を使っての外科手術を積極的に行っていた(写真は前出)。

 ☆科学はもちろん医学も、中国イスラーム・ヨーロッパなど横断的に比較検討していきたい分野の一つである。

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by miriyun | 2006-09-27 08:24 | シリア | Comments(7)
2006年 09月 23日

◆ミニアチュール工房を訪ねて

 ウダイプールの王宮の近くにあるミニアチュール工房を訪ねた。

 ふつう、細かな作業をするとしたら、作業する場所はどのようにするだろう。
 まず、机とイスをしっかりしたものを用意し、新聞を敷こうか。その上に筆洗いの水、鉛筆・消しゴム・絵の具、パレット、定規、鉛筆、そして蛍光灯、とくに細かい作業用に虫眼鏡、あっ、絵を描くための資料も欲しいかな・・・・と想像するだけでもう頭の中の机上はいっぱいになってしまう。

 ★工房は部屋は昼間なのになお薄暗かった。窓は少ない奥の部屋だからだ。このくらい暗ければ、煌々と蛍光灯をつけるものだと思い込んでいたが、ここでは5人ほどの画家が、机もなくただ床に座り、床の上に画板に貼り付けた用紙を置き、その上にかがんで描いている。
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 この暗さで細密画を描くなんて、日本人には考えられない。しかし、画家たちは何の不便も感じないのか、黙々と筆を動かす。疲れると適宜くつろいで休む。この写真の奥の人も休んでいる。

★まず下書
 鉛筆葉使わない。直接細い筆で描いていく。迷いなく建物や人物が黒い墨で入れられていく。
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★彩色
 次に彩色と加筆が行われる。色をつけながら微細な部分の墨入れもしていくのだ。線を描くのも定規などは用いず一気呵成に引く。
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↑ この筆、先端が独特のカーブをもち細部を書きやすそうだ。この筆はミニアチュールの世界だけなのか?
 観光客が手に入れることができるのは、こういう工房でパターンに沿った絵だが、もし特別なデザインのものが必要なら、時間をかけてデザインしてもらうことになる。

☆もちろん王宮のミニアチュールは特別注文であり、装飾と記録の役割を兼ねている。
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 ・・・この船と宮殿は離宮、現在のレイクパレスをあらわしている。 登場人物が多くて細密度が高いのは王宮のミニアチュールならではである。


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by miriyun | 2006-09-23 01:07 | インド | Comments(4)