写真でイスラーム  

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2005年 10月 09日

東京ジャーミー (1)   

 
東京ジャーミー (1)   _c0067690_1061826.jpg

 代々木上原の東京ジャーミー(モスク)を見学させてもらった。トルコの工芸技術を結集させたドームタイルカリグラフィー絨毯まで実に美しいモスクだった。
東京ジャーミー (1)   _c0067690_108489.jpg

 躯体は日本の建設業者鹿島建設。大理石造りで、しかも大空間、併設のトルコ文化センターのほうは窓に多くすだれを利用して、暑い日本でありながらなかなか居心地がいい。そのうえ、床暖房は古河電工の施工による床冷暖房を採用している。メーカーHPの解説によると、「温水式ユカダン」というこの設備の特徴は夏は冷水をポリエチレン管に流して床を冷やし、冬は温水を流して床を暖めるしくみだという。
  ↓メッカの方向をあらわすくぼみ ミフラーブمحراب  
東京ジャーミー (1)   _c0067690_1092913.jpg

肝心の内装については、100名近くの技術者がトルコから来日して内装を行ったということで、一目でわかるトルコ風尖塔(ミナレット)・壮麗なドーム、ちりばめられたアラビア語カリグラフィーなどが調和していてなるほどと思わされた。

 トルコ人のジャーミーの担当の方たちは親切で、いろいろな質問にお答えいただいたり、
東京ジャーミー (1)   _c0067690_224595.jpg
トルコ
のお茶までいただきゆったりとした気分でイスラム文化に浸ることができた。 
 日本とトルコの技術を合わせて建設され、日本に住むムスリム・ムスリマの拠り所として、また日本人のイスラム理解や交流の場として重要な役割を担っていることを実感してきた。

# by miriyun | 2005-10-09 10:09 | 東京ジャーミー(工芸) | Comments(6)
2005年 10月 08日

ラクダは本当に反芻する ・・・たまげたー  

ラクダは本当に反芻する ・・・たまげたー  _c0067690_1058650.jpg
 
 ラクダで砂漠へ行った時のこと、場所はチュニジア
 まだ草のあるところで待機中のラクダは砂漠の「らくだ草」(名は知らないが、これがぴったりに思えるのでここではこの名で記す)をバリバリと食いちぎっていく。いくら砂漠の干からびた草木で噛み切りやすいとはいえ、枝はとても口には入る大きさではない。
 出発させようとするラクダ使い。それを察してらくだはピッチを上げた。どんどん口の中に入れていき、みるみる大きな枝が飲み込まれていく。数度はもぐもぐするのだが、押し入れるための運動のようで決してしっかりつぶしているわけではない。
 
 いよいよラクダで小キャラバンの開始。1時間ほど変わらぬペースで歩くとラクダ使いは休憩を取らせる。ラクダ使いはムハンマドといい、2頭のラクダは彼が自分で飼っている大事な家畜である。必ずラクダを座らせ、人間も砂地に座って休憩する。ムハンマドも私も水を摂る。しかし、ムハンマドはラクダには水をやらない。
 
 ラクダは水も飲まずに涼しい顔で休んでいるらくだ。・・・私も360度砂漠の風景を楽しんでいると突然にゴボッという音・・・・そしてそれに続く光景に目を疑った。1時間前に無理やり飲み込んだあの大きな枝が口からニョキーと飛び出してきた。そしてラクダはグチャッグチャッと大きく歯を使ってゆっくり堅い枝をすりつぶしつつ胃に再度送り込んでいったのである。先ほどの食事の続きをゆっくり楽しむかのようであった。

 このとき、ようやく反芻するとはこういうことかと思い当たったのである。
 もちろん、このらくだが座っていた場所にはらくだ草はなく、砂丘のみであったことを言い添えておこう。
ラクダは本当に反芻する ・・・たまげたー  _c0067690_1057252.jpg
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2005-10-08 11:09 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(0)
2005年 10月 03日

うちわサボテン その3  このトゲを食べる?

サボテン食

≪うちわサボテンの使い道の3ばんめ≫としては、サボテンそのものが、家畜たちの餌になることをあげられる。
 しかし、サボテンに生えるとげの長さは3センチメートルくらい。
 頑丈なこのとげごと食べる? 

うちわサボテン その3  このトゲを食べる?_c0067690_2391273.jpg


舌に刺さってしまうではないかとじっとみるが、そんなことは意にも介さず、
ラクダはキャベツでもたべるかのようにこのウチワサボテンを食べる。

                                       
                                                    
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# by miriyun | 2005-10-03 23:07 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(9)
2005年 10月 02日

うちわサボテン その2  真似しようと思ってはいけない

 ≪ウチワサボテンの二つめの使いみち≫

ウチワサボテンの実は立派なデザートだ。
フルーツとして、シリア・ヨルダン・チュニジア・・・どの国でも屋台の上で売られている。場所や季節によって外皮の色が薄い黄色から濃い黄色だったり、濃い緑に赤が混ざっていたりと様々だ。実の甘さにかなりの違いがあるけれど、イエメンのサボテンの実はなかなかいける。そういえばイエメンのマンゴーは絶句するくらいおいしかった。いままで、食べていた輸入マンゴー何だったのだ!と叫んでしまいたくなるおいしさだった。

 アラビア半島南部山岳地帯、雨多し。日本人からすると予想外の展開を見せてくれるところと記憶すべし。そういえば、つい先日スーパーで買ったインゲンはオマーン産だった。

 サボテンの話題から、だんだん食糧問題にはいってしまいそうだ。これについてはまた別の機会にして、いまは元に戻そう。
ウチワサボテンは実に大量に消費されるようで、軽トラックでスーク前に横付けし、バンバン売りさばいている。

うちわサボテン その2  真似しようと思ってはいけない_c0067690_13164283.jpg
かたや、バケツにナイフと実を入れた売り子は皮の両端をナイフで切り落とし、横に一本切れ目を入れてきれいに皮をはぐ。
すると写真のように見事に中身だけが取れる。

 ただし、真似しようと思ってはいけない
このサボテン。これだけおいしいものが実を守らないわけがない。葉に比べるとつるっとして見えるこの実には見えないような細かなとげが生えている。毎日触っている地元の人の手は慣れてしまっているのか、手袋をして作業する人なんかいない。でも、やわな生活をしている者が触ると後悔する羽目になる。わたしは知っている。そのおいしさに気付き、自分でサボテンの木から実をとって食べようとして、とげだらけになった人がいることを・・・・。


   きれいな花にはトゲがある、
        おいしいものにもトゲがある。
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2005-10-02 14:03 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(2)
2005年 10月 01日

ウチワサボテン その1

ウチワサボテン群生
ウチワサボテン その1_c0067690_245568.jpg


 うちわサボテンは乾燥地帯でたいした生命力でぐんぐん成長し、小さな一株だったものが、すぐにそそり立つほどになる。砂漠でサボテンがあることは不思議でもなんでもないけれど、これがどのくらいイスラームの国々の人々に役立つかは想像以上だ。
 
 このサボテン、葉を一つ一つに分けて自分の畑地の周囲に挿し木のようにさせば、とげだらけの塀が費用をかけずに出来る。

ウチワサボテン その1_c0067690_1471299.jpg

とくに、舗装道路沿いの畑の場合、一面に2メートルもあるウチワサボテンが道路との間にあれば、収穫物も安心だ。

                                       
                                                    
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# by miriyun | 2005-10-01 03:11 | 自然(砂漠・ラクダ・蜃気楼) | Comments(0)