写真でイスラーム  

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2022年 11月 09日

皆既月食と天王星食

1.赤銅色の皆既月食    
戦国時代以来の皆既月食_&天王星食が見られると知ったのは当日。
もう300年見られないということどういうことか、ボンヤリと考えていた。
何の準備もしてない状態では写真を撮ろうなんて無理。今回は諦めようかと。

最近何かとあきらめることが多すぎる。
いやー、日食ならともかく月食なら準備ができないわけではない。

気を取り直してすでに月食の始まる時刻になって準備し始めた。
港とかタワーとかあるところで撮りたいなどと言っていられない。

我が家から東の空は見えないので東に開けた公園へ。

しばらくしてあっという間に赤銅色の皆既月食に。
皆既月食と天王星食_c0067690_01472753.jpg
左下には小さな白い点は天王星

このあと皆既月食の後ろに隠れて見えなくなる(天王星食)
出てくる時刻に撮影するも、皆既月食は終わり部分食になって明るくなったためにもう天王星は見えない。
つまり、天体素人が、惑星 天王星はコレと認識して観測できる唯一のチャンスだったと気づいた。
その気づきが新鮮だったので記録しておこうと久しぶりにPCに向かうことができた。


                                                                                                                                                                                                         
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2022-11-09 10:26 | 空・太陽・月・星・雲 | Comments(0)
2022年 10月 12日

2022年度アルアル作品展(10/11-16)

第4回アルアル作品展    


ペルシ・ハング・アラビ・モンゴ書道作品展  

 (アルアルとは↑のように4つの地域名の語尾をつなげたものである)


 世界の中でも特色ある文字が一堂に会しての作品展で、こんな文字の世界があるのかと毎回好評を博している。
ペルシア・ハングル・アラビア・モンゴルの書道がそれぞれの分野ごとに展示される。毎回好評を博しているが、今年は更に会場を広げアートガーデンの展示会場すべてをつなげての作品展になっている。ゆったりと資料やアラビア書道の筆などの展示を見ることができ、ワークショップもあるのでそれぞれの特色を感じ楽しむことができる催しとなる。


また、先日アブダビで刊行された本田孝一氏の作品集の展示がある。そればかりかその作品集に掲載されていた大作が今回のメインになっている。
2022年度アルアル作品展(10/11-16)_c0067690_12200750.jpg
 ↑書道家本田孝一氏
作品『人間の宇宙』Universe of Mankindとともに

縦235cm×横178cmという大きさであるのに、会場まで手作業で運んできたというから驚きだ。 
この作品は、この後マレーシアのイスラムアート美術館に送られ、その所蔵になるので、日本でのお披露目は、この機会が最後となるのでぜひご覧いただきたい。そして日本という国でイスラムアートを目指す弟子たちの作品展がずっと続けてこられて、年々規模が大きくなっていることも喜ばしい。


~~~~~~~~~~~~

1. 日時: 2022年10月11日(火)〜10月16日(日)  11:00〜17:00
(但し10月15日 (土)のみ11:00〜18:00と展示時間が変わります) 

2. 場所: アートガーデンかわさき(TEL:044-200-1415)
(川崎市川崎区駅前本町12-1 タワーリバーク3階 展示室)
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3. アクセス: JR川崎駅北口東方面に出て階段を下りる途中左側のからタワーリバーク 2Fに直結。そこからエスカレーターで3Fへ。
京浜急行川崎駅からは徒歩2~3分 
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(JRの場合、紫の線で説明します。北改札から出ると北口通路があり、それを右手(東)に進むと下り階段があります。地図の水色の表示のところで階段が二手に分かれるので左に向かって進んでください。会場のタワーリバーグビルの2階につくので、そこをエスカレーターで3階に上がってください。)(中央口東階段を下りた場合も左に行けば2分で着きます)

4.イベント等
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# by miriyun | 2022-10-12 12:32 | アラビア書道 | Comments(0)
2022年 08月 26日

ミズヒキ

みずひき・・・光の粒とともに   

ミズヒキ_c0067690_14490364.jpg
とても細くて小さいミズヒキ


華やかさは無いけど、その周辺の空間を捉えて雰囲気を醸しだす。

だから茶花として、茶会に飾られる。
渋い茶室もいいけど野点の席のミズヒキはとてもいい。

とくに空間を意識してレンズを向けていきたい野の草



                                                                                                                                                                                                      
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2022-08-26 14:51 | Comments(2)
2022年 08月 25日

ラベンダー便り

ラベンダーの丘    

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こちらは北海道、色彩の丘。
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ヨーロッパでは、城や邸宅・修道院などの庭先にうねるように植えられた丈の高いラベンダーの印象があった。
ラベンダー畑がおおい北海道で見てみたら、ラベンダーは多種類が植えられており、
草丈の高低から紫の色合いの濃淡、そして見ごろかどうかで全く雰囲気が異なるようだ。


ラベンダーの花自体は地味な形であるけれど、
群生していて、更に他の色と並んだ時により紫の色は生きてくる。
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 明るい色彩に満ちているのを見ると気持ちが上がってくる。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2022-08-25 14:12 | 動植物 | Comments(2)
2022年 08月 06日

Light upon Light (2)

本田孝一氏のアラビア書道作品集『Light upon Light』について

SPIRITUAL DIALOGUE حديث الروح    

作品集を編集したヘバ・ナヤェル・バラカット女史による文章が秀逸だ。

     (*ヘバ女史は、昨年から今春にかけて国立博物館での展示「イスラーム王朝とムスリムの世界」で展示作品について監修し、200ページを超える図版をまとめた人物でもある。)

ヘバ女史はマレーシアのイスラムアート美術館に収集された幾多の書道作品を通して書道について考察するだけではなく、白水社の本田孝一作品集「アラビア書道の宇宙」はもちろん、これまで本田氏の取材や紹介が行われたウェブサイトを読みこなしたうえで、本田氏の作品について端的に秩序立てて英語とアラビア語で表している。

 
・・・・・・・・・・・・・・・

その SPIRITUAL DIALOGUEとされた文章を一部抜粋しながら要点をまとめてみる。(もちろん、すでにこの作品集を手に入れた方は元の英語またはアラビア語で是非とも全体を読んでいただきたい。)


1.書道家 本田孝一

ホンダコウイチは、世界で最も創造的で刺激的なアラビア語の書道家の1人として認められています。 彼は1969年に東京大学の外国語研究でアラビア語を専門として大学の学位を取得しました。 1975年に彼はPacific Aerial Surveys Co.に入社し、サウジアラビアで5年間過ごしました。
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「私は市場(スーク)で、地元に人とコミュニケーションをとりながらアラビア語を学びました
 ホンダはアラビアの鉱物資源調査チームを率いて、遠隔地へ赴き、 そこで彼は砂漠と砂丘、遊牧民のベドウィンのライフスタイルと話されているアラビア語に出会ったのです。 さらに重要なことに、彼はアラビア書道の芸術を発見しました。そこでアラビア書道は彼の目と心を新しい世界へといざなったのです。


アラビア半島南部の「ルブアルハリ砂漠」として知られるthe Empty Quartsを見て、私は砂漠の動きの美しさ、生き物のような砂丘の自然な流れに夢中になりました。私は砂丘が風に揺れる美しい風紋を作り上げたのを見ました。書道のリズミカルな効果に似ていると感じました。 だから私が戻ってきたとき、鮮やかな記憶が私の脳に残っていました。」
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↑ルブアルハリのイメージ


70年代後半に東京に戻り職を辞してからアラビア語を教え、キャリアを追求しました。 彼のアラビア語書道への情熱は、彼をより専門的な書道へのアプローチへと導きました。

書道家としてのキャリアは良いスタートを切り、1988年のバグダッドのカリグラフィーコンペティションで認められ、その後トルコの巨匠ハッサン・チェレビ氏に習い長年の練習の後、2000年に彼はイジャーザ(ijaza、書道家としての証書)を受け取りました)



本田氏は、2006年に山岡幸一氏とともに日本アラビア書道協会(JACA)を発足させ、アラビア書道の美しさを学びたいと願う学生を育ててきた功績が認められています。 大東文化大学の教授としてアラビア語と書道を教え、更にアラビア書道作品で数々の賞を受賞してきました。

これらは、現在世界中の多くの大英博物館をはじめ、多くの美術館や個人のコレクションに散らばって収集されています。 彼はまた、国際的に多くのワークショップを実施し、アラビア語と書道に関するいくつかの作品を発表しました。



2.The Collection

アラビア書道の美しさは、民族や国籍を超えた普遍的な品質にあります。 世界の書道の中でもレアな存在です。

数年前、マレーシアイスラム美術館(略称IAMM)は、ホンダの書道の美しさと独自性、そして哲学の明確な表現を認めました。 その後、美術館は彼の作品を文書化し、保存し、プロモートすることに着手しました。 それ以来、IAMMは、バスマラの複数のバリエーションを描いたホンダのイジャーザを含む、65を超える大きな作品を取得しています。 コレクションは彼のプロとしてのキャリアの20年以上を記録し、彼のアイデアの流れ、影響、コーランからの詩の詳細な読みと解釈をたどります。 また、ホンダの作品を集めた世界最大の美術館コレクションの管理人としてIAMMを確立しています。
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ホンダのアートワークはユニークであり、彼はアラビア書道の伝統的なルールを厳密に遵守していますが、彼が自分のために刻んだ特別な空間でそれらを提示しています。 彼の絵画は、コーランとイスラム美術における書道の卓越性との関係を強調しています。
絵画の長さは最大3メートル、幅は2.5メートルで、すべて紙、アクリル系メディアで描かれ、現在は額装され、時には展示されています。 したがって、このコレクションは、ホンダの創造性と忍耐力の証です。


3.ホンダの哲学

「アラビア書道はもはや単なる手書きの行為ではありません。それは詩のようなものであり、私が自分自身と自分の気持ちを表現する方法です。線を刻むと、私は単なる詩以上のものを書いているような気がします。 私の目に見えない内的世界の具現化なのです」

ホンダは、彼の作品の主なインスピレーションとして、コーランの詩に依存しています。 それらの意味は、直接的であろうと隠されていようと、彼が詩の精神性を掘り下げることを可能にします。 ホンダにとって、書道は常にメッセージの発信者として機能します。 詩を選び、最も適切な芸術形式でそれらを提示しているのです。

16世紀のイランの書記家、ババ・シャー・エスファハニは、傑作を生み出すのはスキルだけではないと強調しました。
書道を習字を超えて高めることは、ホンダの使命と哲学です。 アラビア文字の形式の芸術的多様性と可能性に興味をそそられ、コーランの詩の神聖な意味を補足し、彼はアラビア書道の芸術に新しい柱を築くことを目指しました。 構成と書道のスタイルは、メッセージの美しさをサポートするために組み立てられています。



4.Crossing Boundaries 境界を越える

イスラームの信仰の美しさの本質を感じています。間違いなく、これらの作品はイスラムを表現する日本のスタイルです。

日本の文化は、ホンダが彼の背景と内面の魂を彼の新しく開発された書道の哲学と融合させることを可能にします。 それは彼が空のスペースの美しさを定義することを可能にします。 彼の絵画は、文字や言葉を強調するものを超えて、余分な精巧さ、装飾、装飾、装飾を必要としません。 文字の周りから植物や抽象的なデザインなどのすべての装飾を切り取ると、詩の適切な読み方が保証され、文字の形が尊重されます。

日本の空虚の美学と書道の実践は、ホンダをして一見地味に見える中での本物の価値ある美に向かわせたのです。


ホンダに影響を与えたもう一つの哲学は、そもそもがすべては不完全な状態であり、神だけが完璧だということでした。
その哲学と、日本の「 わび-さび」(~不完全さと非対称性に見られる日本独特の美意識)も合わさったアート作品が生み出されていくのでしょう。



5.葦ペン

「竹を乾かすのに何年もかかりますが、準備ができたらペンを作ります。」

葦ペンの作り方は、アラビア書道の芸術において重要な役割を果たしています。 自分でペンを彫り、ペン先の品質を確保するのは、書記家の責任になりました。 このプロセスには、書道家による長年の練習が必要ですが、 彼は竹の茎を百本切ります。 天日干しした後、セラーに保管します。

彼は丹念にペン先を斜めに彫り、次に竹に余分な溝を追加して、インクがすぐに流れ出るのを防ぎます。 この革新的な技術により、彼はより長く滑らかな線を書くのに十分なインクを保持することができます。 ホンダは、ストロークの自然で流れるような動きの重要性を強調しています。 優れたペンと鋭いエッジで、書道家は最も細い線を書くことができます。

ホンダや他のイスラム教徒の書記家にとって、ペンはコーランの聖なる言葉に触れて作曲するため、神聖な楽器であると考えられています。
「すべての文字の各ストロークは徐々に移動し、葦ペンの最も広い角度に達するまで広がり、次にもう一度ゆっくりと狭くなり、最終的に終了します。」



6.アラビア語のストローク

「私にとって、アラビア文字にはさまざまなレベルの美しさがあります。アルファベットの1文字はそれ自体ですが、それが文の一部になると、別のレベルの美しさがあります。彼らが生き物であるかのように動くこと。 私にとって、それはほとんど音のない音楽のようなものです。」

アラビア語の書かれた形の形は、縦と横のストロークからダッシュ、ループ、ドット、アークまでさまざまです。 それらは単語を形成するために取り付けられ、小川に浮かんでいるかのように一緒に動きます。 「直線」はありません。 縦線は人体のように曲がっています。 ホンダは文字を立体的に表現しています。 ストロークの幅、高さ、深さの関係は、彼らに彼らの体を与えます。 彼は親指と人差し指の先を使ってペンをひねり、ストロークによって記録される動きを作成します。 「ペンを持って文字の形をたどるだけでは、美しいストロークを描くことはできません」とホンダは説明します。 葦ペンは細心の注意を払って回す必要があります。 ペンがインク壺に浸され、紙の上に置かれるのを待っている瞬間から、文字の寿命が始まり、まるで生きているかのように動き始めます。

ホンダのストロークの形成に重要な役割を果たす別の次元は、リズムを通して振動する詩の音です。 彼は言葉に耳を傾け、水のように流れ、風の中で砂のように動き、形とプロポーションの完璧なバランスを作り出します。 各ラインは音楽のリズムで放射され、芸術的な完璧さで調和して提示されます。



~~~~~~~~~~~~~~ 
以上。
(主要なところを日本の方がわかりやすいようにした超意訳なので、そのつもりでご覧ください。)
この「Light upon Light」に記載されたヘバ女史の文を読んでいただくことでアラビア書道と本田孝一氏への長い道のりの理解の一助になればと思う。

本田氏はイスラームの深淵と美を独自の世界観をもって表現し続けている。今年のアブダビブックフェアや博物館による作品集発刊の流れの中で、氏があまたの書道家の中でも稀有な存在と世界が認識されていることを改めて知ることができた。


更に思う。

この大いなるライフワークは集大成のようで実はそうではないと思っている・・・
実は途中経過なのだ。
今でも吟遊詩人のあふれ出る詩のように、新しい作品へのインスピレーションと構想でいっぱいの本田孝一氏。作品作りへの絶えることなき情熱、現在進行中の大いなる人生をかけたライフワークの大きさに思わず震えた。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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# by miriyun | 2022-08-06 10:21 | アラビア書道 | Comments(4)