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2008年 07月 30日
絨毯はいかに織られるのか。織り手のサヘル・ローズさんから詳しい話を聞いてきた。 1、ペルシア絨毯の織り方 ![]() サヘルさんはにこやかで、そしてとても丁寧に説明しながら織る。図案を見てまず糸を選ぶ。糸はすぐに手の届く範囲に吊り下げてある。糸の長さは約80cmほどで、染色は鮮やか過ぎるので天然ではない。合成染料を使っている。 ◆サヘル・ローズさんはイラン人だがごく日本人としての日本語を話す。後に知ったのだがイランで孤児になり日本で養母に育てられたということで現在タレント業をしているが、趣味が絨毯織りという変り種である。 孤児になったのが、イラン・イラク戦争で両親と兄弟10人を失ったからだというから、その生い立ちだけでも中東の厳しい歴史を感じさせられた。 たて糸を一本とって後ろに横糸を通してからげる。真後ろの縦糸をもう一本とる。これで縦糸が2本になったので横糸を2本目の縦糸にからげて二重にからげたところで下にぐいっと下ろして1cmくらいを残して切る。ペルシア絨毯は当然二重にからげるペルシア織りである。 縦糸も細く、細かい文様なので、目がよくないとできないだろうと想像し、聞いてみた。 すると、「目がよいことは大事で、目が悪くなったらこの仕事はできない。あるいはもっと目が粗い絨毯を織るように変わっていく」という。 2、絨毯織りの道具 ![]() 糸をからげるのに先に細い突起のついた道具を使っている。他の地域ではほとんど手でやっていたので道具について尋ねてみた。 「子どもが織るときは指が細いので、指でおこなう。ところが大人になると指が太いので細かい絨毯ほど困難になる。だから工房のようなところではこの道具を使うことが多い。観光客に見せるときだけ道具は使わずに手で織るところもあるという。 ある程度織るとはさみでカットする。このカットは文様がはっきり出ているか確認のためであり、商品化するときにはカットの専門職が完全に均一な状態にカットする。 絨毯業は、デザイン、糸を紡ぐ、染色、織る、カット、洗うなどの行程はそれぞれ専門の人が行い、分業になっている。」 よく毛足の長い絨毯をふかふかでよい絨毯と思い込んで書いて文をみることがあるが、本当によい絨毯はこれだけの手間隙をかけて一目一目作っていながら、そのパイル糸を極限まで短くカットしてしまう。もともと糸が密集して織られている上、カットすることで半端な糸がでることもなく汚れも水も容易には入り込まない、そして芸術品としてもこの上なく美しい文様ができてくるのだ。
by miriyun
| 2008-07-30 11:18
| 絨毯・キリム
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Comments(8)
よく毛足の長い絨毯をふかふかでよい絨毯と思い込んで書いて文をみることがあるが、本当によい絨毯はこれだけの手間隙をかけて一目一目作っていながら、そのパイル糸を極限まで短くカットしてしまう。
----------------- Tadasii Jouhou Hassin Ni Keiiwo Okurimasu. Kongetumo Yorosiku Onegai Simasu.
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ジョーさん、絨毯はそちらの国ではどんな文様が多いのでしょう。地域性を見るのがおもしろいものです。
暑いですね~。よい週末を!
ローズさん、横顔だけでも美しい方ですね。絨毯の織り方はイランにいる子供時代に覚えたのでしょうか。
日本にいる外国人の方、厳しい過去を背負った方がたくさんいるのでしょうね。日本を良い所だと感じてもらえれば良いのですが。
うちの親がペルシャ絨毯が好きで実家に何枚かあるのですが、私はそれがどういうものかぜんぜん理解できなくて、でもこうしてデザインするところから織られるところを見て、とても興味がわいてきました。
今度実家に帰ったときは、じっくりながめてみたいと思ってます。
luntaさん、当初、絨毯関係で来日したということなので、子供のころやっていたのでしょう。絨毯の詳しい説明を日本語で聞くことのできる良い機会でした。
非常に厳しい状況をへえ着た人ですが、とても明るく、笑顔がステキな人でした。育ててくれた日本でのお母さんに親孝行したいといっています。
asiaxさん、ペルシア絨毯、ぜひご覧になってくださいね。長い歴史が育んできたものだったり、工房のデザイナーが進取の気持ちでデザインしたものだったり、何しろオリジナルです。
そして、物は好きだということが一番です。絨毯をお好きなお母さんがそれが最も生きるところに使われているでしょうから、きっとおうちにしっとりなじんでいるのではないでしょうか。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
鍵コメさま、そうです。私もTVを見てから気付いたのです。でもたしかにこの声でしたのでよくわかりました。
いろんな経験をしてこられた人は人にやさしいという気がしますね。 |
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