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2008年 06月 25日

パルミラの目覚めのとき

パルミラの目覚めのとき_c0067690_21242073.jpg

                     
パルミラがささやくように目覚めを見せていく

 じわりと色が変化する
    ・・・・・・・そんな一瞬に酔いしれる


 ☆ パルミラはシリア砂漠の真ん中にある。 シリア砂漠は単調に走り続けるしかない。砂丘もなければ奇岩もない、ひたすら乾いた大地の続くシリア砂漠を行く。 
  ここはシルクロードの西端に近い。
 はるか東からやってきた旅人にとっては苦しい山越え・砂漠越えをした後に更に続く変化のない大地である。これはつらいものだ。

 そうしたところに突如現れる375本の列柱とその柱の台座にのっていた彫刻群がキャラバンを歓迎するかのように居並ぶ。もちろん、水の湧くオアシス都市である。豊かに穏やかに暮らす人々、商売の活気、こういった姿がどんなにか旅人を元気付けたことか。
 パルミラはこうしてシルクロードのバラと讃えられた。
                               
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by miriyun | 2008-06-25 07:19 | シリア | Comments(8)
Commented by ぺいとん at 2008-06-26 01:02 x
このような目覚めに出会えたら自分の人生という旅もリセットして新しく始められそうな気がします。 
これからをもっと大切に生きて行きたいな~♪
Commented by さらさ at 2008-06-26 15:23 x
美しい!厳しい砂漠や山越えを経て、この光景に出会えたら・・と想像するだけでも胸がときめいてきます。まさにシルクロードのバラですね。
世界には私の見たことのない美しいものが沢山あるんだな・・と思います。
ところで、メフメッド2世の記事がありますね!偶然にも塩野さんの「コンスタンチノープルの陥落」を読み始めたところなんです。タイムリーで嬉しくなりました。ゆっくり拝見しますね。本の世界が広がりそうです!
Commented by hyblaheraia at 2008-06-26 19:15
夕日を受けて、まさに薔薇色に染まっていますね。こんな景色に出会えたら、心の深くに豊かな水が注がれ、ただ生きていることに感謝するでしょう。
Commented by miriyun at 2008-06-28 00:23
旅の中の一瞬さえも美しく心を満たせてくれることがあります。・・・これを感ずると、時を大切に生きようと思いますね。ぺいとんさんの旅路もステキなものでありますように!
Commented by miriyun at 2008-06-28 00:39
さらささん、パルミラこそは往時のたたずまいをしのびたくなる風情があります。感じとってくださってありがとうございます。
 それから「*目で見る*コンスタンチノープルの陥落」をめざしているので、ちょっとでも参考になればうれしいです。
Commented by miriyun at 2008-06-28 00:47
hyblaheraiaさんもよく空を描写していらっしゃいますよね。
 自然の造形と色は、何物にも変えがたいもので、心の底からの感動を呼びます。
Commented by ladakh_story at 2010-08-06 00:30
ここでまたシリアの勉強をさせてもらってます。だんだん中東情勢が悪くなってきているのが気になります。イスラエルとレバノンやタンカーへのテロとか、シリア行くまでもう何も起こらない事をお祈りしています。
Commented by miriyun at 2010-08-07 05:12
ladakhさん、中東は変動が大きいですし、情勢は常に気にしていて安全なルートをとってください。近いからといって、突然イスラエルに入ったりしないでくださいね。


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