写真でイスラーム  

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2008年 06月 23日

最初のトゥーラ

 オスマン朝のスルタンのサイン(花押)であるトゥーラ(トゥグラ)は、いったいいつから使われたのであろうか。
 初代オスマンにはトゥーラはなかった。

☆トゥーラがかかれるようになったのは2代目のオルハン・ガーズィからであった。

最初のトゥーラ_c0067690_9252018.jpg

                 ↑「オルハンのトゥーラ」 ただし解説用

「オルハン・ビン・オスマン」
          ・・・・・・・・・・・・・なんとも単純明快な呼び名である。

意味は「オスマンの息子のオルハン」

  領土を広げ、ブルサを都としたこの人望厚き人物・・・その安定した人物像とこのトゥーラの3重の横線の安定感がかぶって見える。

◆ トゥーラに欠かせない3本の縦の線は間隔が同じではない。まださほど意識的にデザインしたようには見えない。また、よく知られたトゥーラにあるような二重の弧はない。
 しかし、ヌーンをあらわす連なりが、上へと伸びていきそうな雰囲気は持つ。また、書いているうちにヌーンの横への伸ばし方もしだいに大きくなっていったにちがいない。

 トゥーラには程遠いようであるが、ここからもう次の3代ムラト1世の時にはアームと呼ばれる弧が二重にかかれるようになる。
 そして、前出の、7代目メフメット2世のトゥーラは、横に広がった形であるがそれなりにバランスの取れた姿になってきている。

   ・・・・トゥーラは時代と共に進化しながら書かれていくのであった。

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by miriyun | 2008-06-23 23:11 | トルコ | Comments(2)
Commented by ぺいとん at 2008-06-26 01:07 x
単純ですが韻を踏んでいて覚えやすいお名前です。 
でも、どうやったらオルハン・ビン・オスマンと読めるのでしょうか・・・ 
分からなくて悲しいです。
Commented by miriyun at 2008-06-26 06:53
ぺいとんさん、ほんとに、こんなに短いのに韻を踏んでいますね。文字にも韻があるようです。ヌーンを3つ重ねたところがそうです。そして全部点を書くと点が3つになって他の文字と混同しやすくなるので、1つの点で兼用しています。それからなぜかバーに使う下の点は省略されているんです。こういう文字はわかりきっているものを混んだデザインにつかう場合省略してしまうよう名のです。日曜日になったら色分けして読み方載せますので、ちょっとお待ちくださいね。


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