写真でイスラーム  

mphot.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 05月 16日

ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷

ザクロは西アジアが原産地とされる。種が多くて美しいことから古代より豊穣の意味を持ち、女神や民族の繁栄を願うものとして喜ばれてきた。

 ザクロはその花から目立つ。
 ザクロ独特の実の先端の開いた姿、それこそが花の形であり、細長くて先端がひろがったかたちの花が受粉すると実が実ってくる。最初のうちは実の先端に大きな6つに分かれた先端部が長い。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_1223152.jpg


 未成熟の頃ののザクロを文様化すると細長い実の先に花弁が付いているような姿になる。メソポタミアの地域やペルシアではB.C.8Cごろからそういったザクロの文様が現れ始めている。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_14403497.jpg

                             ↑「世界文様事典」 創元社より図案を着色して引用

 後のイスラームの時代になったペルシアでもこの形はよく用いられる。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_123172.jpg

 実が熟すにしたがって、その実は丸みを帯び、先端の花弁は小さくなっていき時にはその跡しかないときもある。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_1443328.jpg

そういった姿は中国jからのつぼにも、トプカプの宮殿内でも写実的に表されている。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_14412076.jpg

ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_12331545.jpg

☆、ザクロはシルクロードの東西をこのように行き来し互いに影響を与えながら独自の変遷をたどるこれを文様として取り込むことが多くなった。中国ではザクロの文様がやはり花の中央に描かれてその痕跡があったが後にはボタンの花の中に組み込まれしだいにその特色は失われていったのである。
 西アジアでも本来の形を離れ、ナツメヤシと同化していったり、花の中に組み入れられていったりした。
 
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_12443695.jpg

ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_12452584.jpg

この2点は花と同化しているものであるがわずかに内側の輪郭線が3つのか弁のようになっているところにその痕跡がある。

一方写実的に描いてあることで知られているリュステムパシャ・ジャーミィでは まるくて先の割れたザクロの形態がデザイン性豊かに描かれている。
ザクロ文様をさがせ!・・・文様の変遷_c0067690_12491789.jpg

               やはり、これが一番ザクロらしい・・・。
                                       
                                                    
                                               一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります   
   

by miriyun | 2008-05-16 23:42 | Comments(0)


<< ジャンビーアのつくり      ザクロジュース >>