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2008年 05月 08日
A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集 ![]() ↑ 画像の上で一回クリックしてください。大きくして見ることができます。(You can click this photo to see a larger image.) Web作品No.17 『赤の砂漠』 Red Desert ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・内容:『コーラン』 「創造者の章」9節~35節 Holy Qur'an, Surah Fatir 9-35 「創造者の章」は「神は風を送られるお方である。それは雲を起こし、雲を死地にそそぎ死に果てた大地を蘇らせ給う。復活とはまさにこのようなものである」(第9節)ではじまり、「神の御恵みによって我々を永遠の住いに住まわせ、そこではいかなる苦労や疲労もない」(第35節)で終わる。 ・書体:スルス体、ジャリー・ディーワーニー体、ファーリスィー体 ・大きさ:縦164cm×横227cm ・制作年:2012年 ・所蔵:イスラムアート美術館/マレーシア ・材質/技法:(文字)レタリングゾル、(彩色)アクリル絵具 ・撮影:M.Kobayashi なお、本作品は、陶板に写真焼き付けされ、壁画(大きさ:縦3m×横4.5m)として、東京外国語大学の研究棟に展示されている。 * (転載等は固くお断りします/No reproduction or republication without written permission) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『赤の砂漠』について 本田孝一氏の作品のWeb上での紹介の17作目である。そして以前に紹介した『青の砂漠』と対になる作品である。 青の砂漠が、朝の砂漠の変化であり、赤の砂漠は夕闇がやってくる寸前の砂漠が赤みを増していくときの情景のようだ。 これは右上の山形になった砂丘から読み始め、ほぼ時計回りに読みすすむ。 ![]() .砂漠の砂丘のエネルギーが高まり、風紋をなしている。つぼ型文字や最後尾の文字の流れがこの曲線の連なりをさらにリズミカルにしている。 ![]() この中央部のジャリーディーワーニー体を注目してみよう。それぞれの一文ごとにまとまっているが一つ目のまとまりの最後部から線が出ている。この線のなびき方が、砂漠のわずかな風で舞い上がり、サラサラと風紋から次の風紋ぎの風紋へと移動していく。そんな様子を表現しているかのようだ。 *注)コーラン35章「創造主の章」は井筒訳では「天使章」と呼ばれている。 ~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆ なお、今回の紹介を持って、いったんWeb作品展は完了します。アラビア書道を毎週お楽しみいただいた皆様、ありがとうございました。、初めてアラビア書道の作品をご覧になった方も、アラビア書道をすでに知っていてさらに深めたという方もおられると思います。 ここで毎週お楽しみいただきご感想をいただいたことで、作者からも作品制作への意欲が高まるという言葉もいただいています。どんな芸術も本物をたくさん見て、心のうちで素直に感じとっていくことが第一です。それを言葉として発信できれば尚更自分の中で深められます。 アラビア書道、また別の機会にご紹介することがあると思いますが、まずははじめてのWeb作品展が無事終了したことに感謝しております。 アラビア書道に興味をもたれたら応援よろしくお願いします
by miriyun
| 2008-05-08 03:31
| Fuad Kouichi Honda
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Comments(16)
アラビア書道展、大変楽しませて頂きました!
miriyunさんの的確な解説があって、私のような素人にもとてもよくわかりました。 日本にも、このような素晴らしい(他に言葉が見つかりません)アラビア書道家の先生がいらっしゃるということは、これから益々日本でのアラビア書道の裾野が広がっていきそうですね。 毎回拝見させて頂いて思うんですけれど、アラビア文字の繊細さと躍動感に加えて、バックのグラデーションのある色彩の見事さには、惚れ惚れ致します。これも、本田さんご自身で描かれているんですよね。ってことは、書道家であり、画家でもおありですよね。うーん、素晴らしい♪ また機会があればご紹介してくださいね!アラビア書道の国に住んでいながら、これだけまとまって作品を拝見出来るチャンスって、なかなかないんですよね。
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ページを開いた瞬間、太陽の中に入って悦び溶けていくような感覚に陥りました。静寂な知性が広がるような青の世界とはまた違うエネルギーが満ちていますね。
アラビア書道をここまで柔軟な表現に高めた本田氏の創造力と創作意欲は、こちらをご覧の世界中の方々の心を大きく動かしたと思います。またぜひとも作品をご紹介ください。
一応今回で一区切りですね。ありがとうございました!!!
これから氏の新しい作品もご紹介いただけるので(図々しいでしょうか??)残念ではありますが期待もとても膨らみます。 いつかわたくしが砂漠を旅したとき夕日に染まる風紋がこの作品を目の前に広げてくれるよう願っています。 この特集のお陰でちょっと舌を噛みそうな書体の名前もしかり覚えられましたしコーランの翻訳本も読み返すことができて大変ありがたかったです。 この砂漠の色は後の36節の色にも通ずるのかな~と妄想もしっかり膨らませていただきました。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
yokocanさん、感想をありがとうございます。トルコには優れたアラビア書道の歴史があり、優れた先生がたくさんおられます。日本はそこからいろいろ学ばせていただきながら新しいアラビア書道を提言していっています。こうして文化において交流できること自体がとても嬉しくまた価値あることだと思っています。そして実際学ぶ人は急速に増えつつあります。本田氏の文字の力と色の力、さすがですよね。こういった作品をご紹介できたことが嬉しいです。
hyblaheraiaさん、色を大切にする作品ですので、今回の作品について、「太陽の中に入って悦び溶けていくような感覚」というのはステキな表現で言いえて妙です。ありがとうございます。
じっさい、このブログでは世界の多くの国で見ていただいています。日本人によるアラビア書道の芸術がますます広がらんことを願っています。
miriyunさんのブログでアラビア書道と出会うまで、アラビア書道はチラッと見る機会があっても、あまり関心がなくちゃんと見ていませんでした。つまり、わからなかったんですよね。身近によく見るものではないので、「見方」がまったくわからないと、入りにくいというか、、、最初の一歩である感じることもむつかしいものだった気がします。
そのぶん、少し知ると(一歩入ると)、グンと興味が高まりました。作品をご紹介いただいて、毎回「はあ〜」とため息ばかりでした。解説があるので、背景や特徴なども理解することができました。文字をここまで昇華できるというのが、いまだに不思議です。 圧倒的な美の世界を見せてくださった本田孝一さん、ブログでの掲載という試みをしてくださった miriyunさん、どうもありがとうございました。
ぺいとんさん、「書体の名前もしかり覚えられましたし・・・」すごいです。なかなか覚えられないものなんですが、熱心にお読みいただいたからですね。ありがとうございます。
夕日の砂漠は是非ご覧になってくださいね。イメージを広げて見られるかたはステキです。また、別作品はいつか機会がありましたらご紹介するときもあるかもしれません。
広大であり、穏やかでもあり、心動かす作品ですね。
素敵な作品の数々、回を重ねるごとに壮大なテーマに飲み込まれそうになりました。解説のおかげもあり、書道と絵の融合の意味を(私などには)わずかながらでも感じ取れたような気がします。 私も絵を描くものとしてよい機会のように思いました。見せていただきありがとうございました。Web作品展楽しみました~^^ 実物を見てみたくなりましたので機会ができましたら見に行きたいと思います。
鍵コメさま、コーランの章の名前は訳本によって異なるので、お手数をおかけしました。創造主の章は天使の章とも呼ばれているのでこれでは本の目次で見つからないですね。他の方にも参考になるように本文中にその旨、注意事項として載せました。こんなに熱心に読んでいただいて、その意味と作品を重ねて鑑賞するというとても深めてご覧いただけて嬉しいです。
アラビア書道、これからもどうぞよろしくお願いします。
Orientさん、嬉しいコメントをありがとうございました。
なるほど、見方がわからないと感じとることもできないですね。 そういわれるところからご覧いただき、徐々に作品の本質に近づいていかれたことがわかります。解説もお役に立てたようでとても嬉しいです。
Azukiさん、これらの大きな作品には作者のイメージするところのテーマがあります。そのテーマに沿って書と背景があるのですが、それらの融合の意味まで見てお楽しみいただけたようでよかったです。
心動かすとまでいっていただきありがとうごじました。 ・・・つくづく思います、 どんな作品もテーマが大事ですね~。
アラビア書道のWeb作品展、前の作品を見逃していたので、今見て来ました。それぞれ色彩が奇麗で、デザインとして楽しめますね。というか、字が読めないので、どうしてもデザイン、模様として見てしまいます。でも、具体的な意味が分からなくても、美しいです。
pequeさん、前のページに戻ってまでお楽しみいただいてありがとうございます。読めなくてもいいんです。読めなくても文字には力があり、色とデザインを楽しんでいるうちにいつの間にかテーマとなっているところにたどり着いたりします。
それぞれの感性でお楽しみいただければ幸いです。
very nice
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