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2008年 03月 10日

エブルとチューリップ

マーブリング・・・日本で言うところの墨流しであるが、そこにカラーが加わり本の装丁で見返しに使われたりするようになる。
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◆トルコにエブルと呼ばれるマーブリングがある。
 そしてトルコ特有のマーブリング文様がある。それがチューリップだ。チューリップはアナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産で、オスマン時代にスルタンが好んで鑑賞し、タイルをはじめいろいろなものにそのデザインが使われるようになった。

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         ↑現代の日本のチューリップ…柔らかな曲線と卵形にすぼまった形が特色

 ラーレというのが本来の名前だが、トルコからオーストリア大使によってヨーロッパへ伝わった時に誤ってターバンを意味するチュルバンが伝えられ、それ以来チューリップとなったという(Wikipediaを参照)。
 以下、イスタンブルでトルコのラーレ・エブルを探し出してきた。エブル(マーブリング)で表現されたチューリップである。
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スルタンが愛したことのイスタンブル・チューリップは今はないというが、このスラリと伸びた形と先が分かれて尖った花びらが多かったと考えられる。ユリ咲き系(Lily-flowered) という。
古代のチューリップはこの形が主流だった。花弁の先が細く尖っているのが特徴である。
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チューリップばかりでなく同じような技術によって、いろいろな花やいくつもの花が咲いている様子を表現できるようになった。
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        ↑某ホテルの通路に飾られたエブル・・・:三色スミレのよう
                                   
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1月に紹介したトルコ人作家のニリュフェル・トゥトゥンジュさんの作品にはスイレンがあった。次々とエブル作家は新しい花を生み出していきそうだ。
                                       
                                                    
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by miriyun | 2008-03-10 02:32 | トルコ | Comments(12)
Commented by yokocan21 at 2008-03-10 04:40
おぉっ、エブル♪やっぱりエブルにはチューリップが似合いますね。青地にオレンジ色のチューリップ、素敵ですね♪
私、以前カルチャーセンターのような所でエブルを少し習ったことがあるんですけど(って、前にも書いたような)、色を少しずつ落としていく過程が緊張感もあり、楽しかったです。そして、紙に写していく過程もミラクルな瞬間で面白かったです。
でも、絵心のない私、お花が上手く書けなくって大変でした。チューリップって、簡単なようで、あれを一本の柄で描いていく技、とっても難しかったです。マーガレットなど放射線状に花びらを描くお花の方が描き易かったです。
Commented by ぺいとん at 2008-03-10 06:02
ラーレ、という響きがチューリップの姿にはピッタリだと思います。 
マーブル模様は同じものはないところがお花とも同じかな、決して同じで歯にですものね。 
あの睡蓮は綺麗でした。 
おおお~~~!!!という感じでしたもの。また見てみたいです。 
体験もできたようなのでやってみたかったし、エブルにはなんだか未練を感じています。
Commented by lunta at 2008-03-11 01:44
トルコのマーブリング、エブル、初めて知りました。
マーブリングといえばフィレンツェ辺りが有名ですが、きっとアラブの方から伝わったのでしょうね。そんなにおいがしますもの。
それにしてもあの技法でお花を描くなんて、作り方が見てみたいです。
Commented by miriyun at 2008-03-11 21:53
おぉっ、yokocanさんやってみられたんですね、日本の簡易型のでつくってみたんですが、色が軽いんです。アートにならないんです。
 やはりできるだけ自然色の絵の具がいいと思うのです。「チューリップ自分でできたら最高です!
 チューリップの作品は手に入れたのですが、そのほかの作品も探してみようと思っています。
Commented by miriyun at 2008-03-11 22:05
ぺいとんさん、一枚一枚が異なる表情を見せてくれる・・・そういうのって楽しみで貴重です。たった一つだといとおしいように思います。
 それが自作だったらもっともっとすごいですよね!
 いつかそういう機会があったらぜひとも体験してみたいですね。
Commented by miriyun at 2008-03-11 22:13
luntaさん、上の2枚はフィレンツェだったかもしれません。
 花は圧倒的にエブルですね。でも考えようによっては道具と工夫でいろんなことができるアートってすごいです。
 文字をあらわすエブルもあるんですよ~、いつか紹介しますね。
Commented by Azuki at 2008-03-12 21:41
こういう技法を生み出すのが凄いですよね。最近は食事の場でも見られますが、やはりなれた方のその手の動きに注目してしまいます。自分でもやってみたいですね^^
ペルシア語でもラーレと言います。響きがぴったりで可愛いです・v・
Commented by horaice at 2008-03-13 14:40
トルコのタイルあったあのお花は、チューリップだったのですね。
知るの遅い・・ですよね><。miriyunさんのところで知ることができてよかったです。
チューリップの名が、トルコが関係しているとは!お花1つで世界の色んなものの流れと、繋がりが見えてくるものですね。
チューリップといえば、オランダ!というイメージを持っていました。
小さい頃から、薄いピンクのチューリップが私は好きです☆
Commented by miriyun at 2008-03-13 23:53
Azukiさん、ペルシア語でもラーレっていうんですか?知らなかった~。 かわいいし、興味深いお話です。トルコ人はイランも通ってきた民族ですからシルクロードつながりですね。
Commented by miriyun at 2008-03-15 00:07
horaiceさん、シリアヨルダンなどでも何もないような原野に野生のチューリップが咲きます。トルコのスルタンはそれらを品種改良させて楽しんだようです。いまでも、よく見るとトルコの象徴としていろいろなものにチューリップも洋画使われています。可愛い花が国の象徴というのはいいですよね。
Commented by ebrujapan at 2009-06-29 03:42
こんにちは、はじめまして。
イスラムの芸術に興味があって訪問させていただきました。
私事ながらトルコのマーブリングエブルのブログを書いております。
リンクをはらせていただいてもよろしいでしょうか?
Commented by miriyun at 2009-06-30 07:04
ebrujapanさん、ようこそおいでいただきました。
 エブルをはじめとして、イスラム芸術、いいですよね。とくにエブルは気になっています。
 イスラーム地域全般の話で芸術関係ばかりではないのですが、リンクは歓迎いたします。


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