写真でイスラーム  

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2008年 03月 04日

星月夜の話(1)・・・写真にあらわせない情景

 写真が趣味である私は、どこでもカメラを手放さず、自分の心にとめたい被写体・記録に残したいものを撮り続けた. しかし、中には写真に残せなくて心に刻んできたものもある。

 砂漠での自然・食事のつくりかた・ラクダの生態・それにテントの設営すべて見れて、この旅はこのためにきたのだという充足感でいっぱいだった。

 食事ができた頃にこちらの依頼どおりに車で砂漠を砂丘の少ないほうから回り込んでドライバーがやってきた。ドライバー・ムハンマドはベルベル人であり、ベドウィン・ムハンマドと食後の甘いお茶を飲む。


☆そうしているうちに、
ドライバーは車の脇に立ち、なんと車のボンネットをタブラがわりに
ベルベルのリズムを打ち出したのだった。

 ――・・ 彼の姿は、月と星のひかりの中で
           シルエットとして浮かび上がり、

          他にはなにもない世界に
                  彼の音だけを響かせる
 ・・――・


今となっては、あれを写真に残さなかったのはなんとも残念だと
悔やむ気持ちがある。

でも、あの情景、
     あの空気の振動  ・・・  ・・  ・   ・

それらをあらわすのはとても無理だと
  無意識のうちに直感していたのかもしれない。

 写真に表せない情景というものもある。

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by miriyun | 2008-03-04 06:04 | チュニジア | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2008-03-06 13:25
miriyunさんが心に刻んだ情景を言葉に変え、その言葉をわたくし達が情景に変える。 
補えないものがあると分かってはいても想像力という贈り物は今、わたくしの目の前で満天の星とムハンマドさんにあわせてくれます。 
甘い甘いお茶の味だって! 
そしてムハンマドさんはとてもとてもハンサムです☆
Commented by peque-es at 2008-03-06 20:52
今のようにデジカメで沢山写真を撮れなかった時代は、写真の撮り方が違った気がします。
私は写真の趣味が余りなくて、昔は風景なんて全然撮りませんでした。最初にスペインに行った時なんて、友達中心の、今考えると本当に少ない写真しか残ってないです。
本当に大事な事は、写真じゃなくて憶えていようと思ったような気もします。写真に撮れない事、写真に撮ったら違うものになってしまいそうな事って、ありますよね? そういう事は写真に撮らない方が、自分の中の鮮明な記憶となって残るのかも…
Commented by miriyun at 2008-03-06 22:18
うわ~っ!伝わりにくいものを写真なしでも感じていただけて、ぺいとんさんの想像力で補っていただいてすごくウレシイです!
 一緒に砂漠で過ごしているような気がします。
Commented by miriyun at 2008-03-06 22:25
pequeさんも、そうやって写真でなく記憶で残しているものがたくさんあるんですね!
 私は細かく観察したいのでほとんどとりたいものは撮るんですが、相手や場の雰囲気を読んで遠慮したり今回のようにどうしても撮影できなかったものが数箇所だけあるんですが、その中にこのように鮮烈なイメージとして残ったものがあります。たくさんは覚えていられませんがこれは一生消えないイメージだと思います。


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