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2008年 03月 02日
ムハンマドは「テントはいるか」と聞く。もちろんということで建ててもらう。そのためにベドウィンの案内人を頼んで必要なものを積んできたのであるし、何よりもどのようになっているのかを知りたかった。 ![]() テントは水をはじく黒山羊の毛で織ったテントを地面に広げる。そして周囲に金槌で地面に金属棒の杭を打ち込む。 ![]() 全部で8本ほどの杭を打ち込む。(これは最小のタイプで人数により横に大きくしていく。) ![]() そして、ラクダの背によく見られる木の枝でテントの中央部それぞれとテントを開けておく側のヘリに立てる。だから長さがまちまちだったわけだ。 ![]() そして黒山羊の毛で織ったテント地は強いとはいえ、棒で支えたらそこから穴が開いてしまう。そんなことにはならないようにするためにテントベルトが内側の杭を当てる部分に縫い付けられている。外から見てステッチがかかっているのが見えるがそこがテンベルトがある場所なのだ。 以前から絨毯・キリムの店などで遊牧民のテントベルトを見てきた。そのときは一種の飾りと思っていたのだがた、テントの必需品であることがわかった。 ![]() 朝になるとどんな様子かはっきりとわかるようになる。朝は5時で20度くらい。毛皮と毛布を貸してくれていたので震えることはなかったが、昼間の50度との温度差は激しい。 また、夜中に休んだ頃から風が急に強まり、テントに砂がぶつかる音がピシピシとしていた。開けてあるほうからは風は来なかったのは、風向きを考えて設営しているからだろう。 ![]() ベドウィンはかたずけも速い。杭を次々と抜いていく。次に長辺に平行に2~3度たたみ、次に短辺に平行にたたむ。 ![]() 最後に木の棒をはさんでたたむとラクダの背にぴったりの荷になり、座らせたラクダに載せるばかりだ。 たたむとテントベルトが見えてベドウィンの美学が見えるようだ。こうするとそれぞれの家族が気持ちをこめてこういったテントベルトを織り上げていくのがわかるようなきがする。 テントの設営もたたみも見事なものだった。
by miriyun
| 2008-03-02 06:14
| チュニジア
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Comments(8)
最後の写真、カッコいい〜!!なんともいえずいいです〜。よるべなさと存在感がせめぎあっているような、でも確実なものがあって、、それは山羊の毛の黒の力強さかもしれないし、テントベルトの赤で引き締まる何かがあるのかもしれないし、、「もの」がこんなに語るとは、、
私もテントベルトを装飾面で見ていたんですが、機能なんですね。そこを飾る気持ちというのが、いいですね〜。全体にとってもいいですね〜。
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これ欲しくなりました(笑)^^木の枝もいい感じです。そして何といっても風向きを考えて立てる!これ大切ですね。すごい☆
Orientさん、テントもつくってたたんでというのを見てその機能性を実感しました。ベドウィンテントは必ず山羊の毛を使っているので余程羊やラクダに比べて強いんでしょうね。
おっしゃるとおり、朝日の中でこのたたんだテントはすごく存在感がありました。この自然の中でどっしりとした力を放っていました。 コメントありがとうございました。
鍵コメ様、お返事は直接書き込ませていただきましたのでご覧ください。
Azukiさん、ベドウィンテントは木の枝一つで上げ下げ自由なんですが、それがとても大事です。日本ではテントといったら雨露をしのぐものですが、こういったところでは昼間は日よけ中心です。たまに雨も防ぐので防水効果の高い山羊の毛を使います。そしてより重要なのが毎日よける必要のある砂です。風が少し吹きはじめると砂が痛いのです。彼らはその風向きやどこがテント設営に向いているか身体で会得している感じです。
下の写真の食事といい、何かすごいワイルドですね。
ヤギの毛で織ったテントというのもすごいですが、防水効果もあるとは。自然のものってうまくできてますね。
asiaxさん、脱脂していない毛は自然の動物を冷たい風雨から守る働きをしています。ですからそのまま使っていけば人にとっても雨に強い織物になるんですね。
食事も最小限度のものでおいしくつくっていました。やはりその土地ならではの工夫といえるでしょう。 |
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