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2008年 02月 28日

砂漠クッキング

 野営地でベドウィンのムハンマドにより夕食作りがはじまる。

1.道具
まな板状のものはない。金属の深皿とつぼ型の鍋上下にとても小さなナイフで調理を始める。

2、砂漠での水の使い方
 ひとつの袋にまとめて入れてあった野菜を取り出す。深皿にほんの少しの水をいれその水だけで手を洗い、鍋を洗い、野菜を洗う。
 これに使った水は200ccもないだろう。

 新しい水をまた少し入れる。そして、切った野菜を入れていく。

3、野菜の切り方と材料
手のひらの上で野菜を切り入れていく。私たち日本人はまな板を使って野菜を切る。豆腐のようなものは掌で切るが硬いものは自信がない。うっかり物の自分がやろうものなら手が傷だらけになってしまいそうだ。
 しかし、シルクロード沿いの国々やインドなど、実に上手に切る。また、それなりの切り方の工夫があるようだ。

砂漠クッキング_c0067690_16142197.jpg

切りながらムハンマドが説明してくれる。(以下正しいアラビア語というのではなく、ここではこう言っていたという記録として記載)
バタータ・・・ジャガイモだ。
タマーティム・・・トマト
カーボ・・・かぼちゃ(ヤクティーンでもカルア アサリーでもなくカーボと聞こえた。アラビックかマグレブ口語か、ベルベルか、あるいは日本語で言ったつもりか不明)
バサル・・・タマネギ
ラハム・・・肉
砂漠クッキング_c0067690_16156100.jpg


 黒くこげたつぼに水・トマトソースを入れ、塩(ミルフ)は掌に500円玉ぐらいにのせたのを2回入れる。

クスクスを取り出して深皿に入れる。そこに水を入れなじませる。

つぼ型鍋はシュンシュンと音を立てはじめた。

4、ところが、次に困った問題が・・・。
 
砂漠クッキング_c0067690_1629045.jpg

この上に蒸し器に当たる上の鍋を置いてクスクスを蒸したいのだが・・・。 
 壷には本来両側に取っ手があった。
 しかしそれが壊れてしまったのだ。取っ手がなくなったために穴ができてしまい、蒸気が大量に抜けていってしまう。  

 さあ、砂漠の何もないところでどうする? 

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by miriyun | 2008-02-28 23:32 | チュニジア | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2008-03-01 16:50 x
まさか・・・ムハンマドさんその穴に自分の指を突っ込んだ!な訳ないですねえ。 
その辺りの枯れ枝でも刺すのですか? 
なんでしょうなんでしょう、ナゾナゾですね。 

でも、ワイルドで美味しそうです♪ 
クスクスあるからベランダで作ってみたくなりました! 
Commented by orientlibrary at 2008-03-02 08:53
↓の写真、かまどとかかれていても、しばらくは??という感じでした。キャラバンとか長い長い道のり、どうやって旅をしたのかと思いますね〜。。

↑の切り方、私はムリ。インドとかサクサクやってますよね。けっこう手のひら切り(なんと言っていいんでしょう)の地域って広い気がします。包丁に慣れていると、小さなナイフというのも逆にコワイです。(まな板を使っても)。でもナイフの人から見ると、大きな包丁ってコワイ、使いにくそうと思うでしょうね。
Commented by miriyun at 2008-03-02 13:31
いや~っと、その想像は怖いですね。ご安心ください。ムハンマドは指で負債ではいません。
 クスクスも常備のぺいとんさん、キッチンのあちこちに世界がかくれんぼしているかのようですね。
Commented by miriyun at 2008-03-02 13:36
Orientさん、かまどは?!ですね、たしかに。でも実際アフリカはこの3つの石で支えるしくみでかまど代わりの煮炊きの場所になっているんです。材料は転がっているものでいいので遊牧民にはこれが便利です。
 包丁とナイフ、まな板と掌、日本のほうが少数かもしれませんね。気になっているテーマです。


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