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2008年 01月 27日

『祈りのピラミッド』 The Pyramid of Prayer…アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

『祈りのピラミッド』 The Pyramid of Prayer…アラビア書道作品_c0067690_1240035.jpg

Web作品No.5
    『祈りのピラミッド』 The Pyramid of Prayer  
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・内容:『コーラン』 「蜘蛛の章」46節より
 Holy Qur'an,From Surah al-’Ankabut(The Spider)46
 
 ピラミッドの頂上に「慈悲深く慈愛あまねき神の御名において」を置き、『コーラン』の章句はピラミッドの底辺から上へと進行する。
「言え、我らは我らに下されたもの、汝らに下されたものいずれをも信ずる。我らの神は汝らの神と同一。我らは神に帰依したてまつる」

・書体:スルス体
・大きさ:縦105cm×横95cm 
・制作年:2003年
・材質/技法:(文字)レタリングゾル、(彩色)アクリル絵具
・所蔵:ドバイ総領事館(Japanese Consulate General in Dubai) 
・撮影:小松義夫
* (転載等は固くお断りします)   
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『祈りのピラミッド』 
上に記載した公式の解説にあるように、このピラミッドの下段に蜘蛛の章の章句が下から上へと4段にわたっ重ねられていく。
 そしてその上には「慈悲深く慈愛あまねき神の御名において」が置かれている。この部分の文字の構成も凝縮した4段になっている。右下から上へと読んでいくことも下段と同じである。ただし、その際、「神(アッラー)」は、例外であり、このような上下のはっきりした構成の場合、この作品のように頂点に置くのがふさわしい。
 
☆下段は藍色に近い青で、そこから次第に明るい青へうつりかわっていく。その中にくっきりとしたスルスが書かれている。とくに中央部の2つ並んだカーフやそれと並行する長く伸びた文字によってどっしりとしたピラミッドの安定感を感じさせられる。
 (ピラミッド好きの人はこのカーフのあたりに王の部屋が・・・などと想像するも楽しいかも)

☆三角形のピラミッドはその頂の裏に太陽が隠れている時のようなふちの輝きを見せている。その光はピラミッドの斜面下から徐々に気となって立ち上がり、頂点からは気のエネルギーが天空へと届かんばかりに伸び上がっていく。
 それと共に上空は明るい紫へと変わっていく。

この作品を見ると思う。
   いつもじぶんの気持ちを高めていけそうだ。
気落ちしている人に何が何でも頑張れというのではない。
  さらりと美しい光と共に心を軽くして上昇気流にのっていけそうになる。
         そんな光をこの中に見ている自分があった・・・。

 ≪アラビア書道Web作品展の書き方について≫
~~~の線より上は信頼できる公式解説事項。
~~~より下には、アラビア書道作品をどう見たらよいか、文字はどこから読むのか、など鑑賞のヒントがほしいと思われる方のためにmiriyunなりに書かせていただいている。

 したがって、公式解説だけ読んであとは自分の感性で鑑賞されるもよし、下の私見を読んでそういう見方もあるのかと気楽に参考にしていただくもよしと思っている

                            毎週末ごとにアラビア書道にせまります。応援よろしくおねがいします




 

by miriyun | 2008-01-27 12:38 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)
Commented by Anny at 2008-01-27 23:38
鑑賞の仕方ってわからないんですが、ほんとになんて美しい文字と色・・・思わず目を奪われました。気が天空へとーーっていう表現がまさにぴったり。そのまま大気をつき抜け、宙へまで向かうかのような。印象的な1枚の作品ですね。
Commented by ぺいとん at 2008-01-27 23:59
アッラーからいただいた言葉を噛み締めることがこのような光となって神と繋がらせてくれるのかと思えます。 
アラビア文字自体が上へ向かっていくように見えるので、なおの事押し上げていかれそうです。 
蜘蛛の章は一番好きです。ここのいくつかの言葉に私は助けられました。 
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ピラミッドから光がまっすぐに伸びている様はラスベガスのエジプトっぽいホテルを思い出させます~~。
Commented by miriyun at 2008-01-28 03:33
Annyさん、色が人にもたらす効果って大きいですよね。とくにこれは見ていて癒される色をしています。干渉なんて言葉を使ってしまいましたが、みたまま気楽に感じたままでいいんです。
 感想をいただけてとてもうれしいです。ありがとうございました。
Commented by miriyun at 2008-01-28 03:45
ぺいとんさん、そうですね~神とつながらせてくれる、そういう光なのかもしれません。アラビア文字はまっすぐ上へと伸びて言っているのでまさに感じられたとおりになっていると思います。
 蜘蛛の章よくご存知なのですね。同じ神、啓典の神は一緒ということが強調されていますね。
  そういえばラスベガスはピラミッド型のホテルがありました。こうしていろんな経験や映像を重ね合わせながらお楽しみください。



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