写真でイスラーム  

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2007年 10月 31日

意外に写実的

 古代エジプトでは様式化された絵の描き方が決まっていて、特に神や王については向きや装飾にいたるまで決まりにそって描かれる。
 だから、2000年以上の隔たりがあるというのにどれを見ても似たような印象を受ける。
 しかし、そういったまつりごとに直接関係しないところを見ると、一定のルールに従いながら、ちょっとしたところに、意外な写実性を見つけてうれしくなることがある。

意外に写実的_c0067690_6573277.jpg

 『草食む牛』たくさんの牛がいるのを、コピーを重ねたように後ろに並べて描くのは、古代エジプトの様式の一つである、しかし、手前のスポットをあてた牛の口を見ると舌を使って草を食む様子が描かれている。ちょっとしたことだが、エジプトの絵師が物や動物をよく見ていたことがわかる。

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by miriyun | 2007-10-31 07:07 | エジプト | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2007-10-31 16:55 x
エジプトの人は鋭い観察眼で的確に特徴を表しますね。 
以前もヒエログリフの蛇の頭に角がありましたよね?現代の角のあるヘビ君の写真も印象深かったですが、この牛君もなかなかです。
Commented by Azuki at 2007-10-31 21:00 x
かわいい~これは愛情ある気がしますょ。本気で描くとこんなにかわいくするのはむずかしいです(笑)食べてるしぐさに愛らしさを感じたのでは。なんだかちょっとした遊び心というか、隠し絵?のようでいいですね^^これにスポットを当てるmiriyunさんが素敵ですっ。
Commented by miriyun at 2007-11-01 00:52
ぺいとんさん、様式化されていなければ、もっと自由な感性でのびのびと芸術性のあるものが見えたことでしょう。でも、いまはちょこっと異なる絵を楽しむこととしましょう。
 へびの写真・・・覚えていてくださってうれしいです。結構お気に入りの写真とヒエログリフです。
Commented by miriyun at 2007-11-01 00:56
Azukiさん、そうですね、本物の牛はあまり可愛げがある感じには見えません(笑)。
 こんな地味な写真を見てコメントしてくださることに感謝です!


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