写真でイスラーム  

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2007年 10月 27日

イスラームの天文台

ウルグ・ペグについては、まだ書き足らないので、続けよう。

1.ウルグペグ・・・学者として、王としての生涯
 サマルカンドの最先端技術を象徴するウルグ・ベグ天文台の完成は1420年で、天文表は1437年に完成している。つまり、帝国の王になる前、王子としてサマルカンドの知事を任されていたころに作ったものである。王ではなかっただけに科学者としての活動や歴史書『4ハーン国』の編纂を行なった。

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 それは、学者としては幸せなことだった。父王である3代目シャー・ルフは英明な君主であり、長くティムール帝国を治めた。その中で、ウルグ・ペグは建築の財力とサマルカンドにおける政治力を持ち、各種の文化的な偉大なる事業を成し遂げていったのだから・・・。
 そして、実際4代目の帝国の王を継ぐと、保守派と息子に反発を受け、在位2年で息子のアブドラッティーフによって殺害されてしまうという人生であった。

 したがって、前回に載せた天文台は破壊され、土に埋れてしまったのだが、1908年になってロシアの学者ヴァトキンによって掘り起こされて現在に至る。

2、イスラームの天文観測所
 名高い天文観測所は2箇所。
*モンゴルの君主フラグ・ハーンによって、1259年、ペルシャ(アゼルバイジャン)のマラーゲにつくられた。
*もうひとつがこのウルグ・ベグ天文台である(写真は前出)。 
その40mの半径をもつ溝が、天球の子午線の表面に設定されたアーチを支える。この表面を横切る天体の光は、開口部を通って目盛りのあるアーチに降り注ぐ。(『科学で読むイスラム図説』より引用

 だから、すべての発光物体の高度を読み取ることができるのだ。
 このような観測所は大きくつくるほど観測結果も精緻になっていく。その点でも、ここは一級の天文台だったわけである。
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by miriyun | 2007-10-27 23:05 | 中央アジア | Comments(2)
Commented by Azuki at 2007-10-29 08:01
すごい人もいたものですね。「へぇ~」を3回ほどパソコンの前で言ってしまいました(笑)便利な世の中ですが、こういう知恵や研究があってこその今があると思いますね。いや~すごいです。
勝手な感想ですが、もう少し生きたかったでしょうね。。。
Commented by miriyun at 2007-10-29 09:43
Azukiさん、「へぇ~」といっていただければ、このブログとしてはとてもうれしいです。歴史上の支配者の中にはかなり学者としてもやっていかれるような人もいたようです。
 ウルグ・ベクは平和な社会の人、軍事には疎かったようで、他民族に攻められても対処ができなかったことで、息子が逆らったようです。生まれた時代があっていないと人物の特性が生かせないんですね~。


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