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2007年 10月 12日

★ゴア元副大統領にノーベル平和賞★

 アメリカ元副大統領アル・ゴア氏、、及びIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)がノーベル平和賞に選出された。

 アル・ゴア氏とはアルバート・アーノルド・ゴア・ジュニア(Albert Arnold Gore Jr.)が正式名。クリントン政権化で1993年から2001年まで意欲的に新しい考え方を提示しながら副大統領を務めた。
 
2000年の大統領選で、全米での得票総数もブッシュ氏を上回り、TVでの公開討論では完全にブッシュ氏を圧倒し常に優位にありながら、最後のフロリダ州における開票と報道において。有利不利が大きく影響する地域についての選挙権問題や、再集計するごとに得票数が異なるというグレーな感じの選挙で、最後は最高裁がゴア氏の再集計要求を差し止めるという連邦最高裁判決によって、敗北宣言をせざるを得なかったゴア氏である。

★この人物についてはこの選挙当時から興味を持ってきた。氏と温暖化とのかかわりを自分のわかる範囲で語ってみたい。

1、温暖化警鐘がありながら・・・! 
 驚くべきことに科学者によって地球温暖化が叫ばれてから久しいが、人間社会においては政治家が理解し、動き出さないと国家間でのとりきめはうまくいかない。
 
 科学は、軌道修正をしながらも本来真実を語るものである。しかし、時に政治家は自分の都合のよいほうにそれを捻じ曲げて平気になってしまうことがあるのが、近年のアメリカに多くなっている。代表的なことは京都会議で温暖化防止のための会議で世界の協力を取りまとめようとしていたその後にアメリカは大統領が変わった。ここで発展に邪魔な二酸化炭素削減の話にはのれないと突っぱねたのがブッシュ政権であった。
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↑エネルギー・経済統計要覧2006年版をもとに作成した

 アメリカは世界の中でダントツ1位の温室効果ガス発生国であるのにである、そういう国が突っぱねたら、まとめよう・環境を考えようという国も白けてしまうだろう。中国など工業力を伸ばそうとする国は、これ幸いと環境より自国の利益優先路線に突っ走った。京都会議から10年地球は誤った選択のために大きな回り道をしてしまった。

2、科学的思考のできるアル・ゴア氏 
 アル・ゴア氏は大学は文系であるが、政治家の中では大局的に物事を眺め、科学的思考ができる人物だと思う。

 なぜなら、彼の提言したものは、科学の発展の先行き・地球の未来を見据えながら、何が必要かを考えるものであるからだ。
情報スーパーハイウェイ構想・・・すなわち、光ファイバーによりにより全米を結ぶ構想がきっかけとなって現在のインターネット普及の原動力となった。

② また、ナノテクノロジーにいち早く関心を持ち、それだけでなく実質的に研究が進むよう資金援助を図った。結局、これはクリントン政権の目玉の一つにもなった。

③ そして環境問題については、大統領選に敗北してからの講演活動などが有名だが、実は1970年台から環境について言及しており、この分野については極めて造詣が深い。
 
 *理系の人の自分が発明したり、実験に没頭して狭い世界を見るわけでない。いわゆる政治家の利害だけを見るものでもない。
 科学的思考を持ちながらより希望のある世界になるのはどう使われたらいいのかをまとめ、ではどのように行動していくかを追及していくのが、彼のやり方だ。

3、ゴア氏の行動と訴えること
① 行動
 環境に関する講演1000回以上・・・説得力があって印象深い。
 著書・・・不都合な真実・・・分厚い本で日本語版も出ている。
 映画・・・ドキュメント映画「不都合な真実」・・・アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞

② 訴えるところ
 地球温暖化の実態から目をそらさないで!
 環境の悪化・地球の変動から、実際いろんな変動が現れている。北極・南極の氷の崩落・キリマンジャロやその他の高山の氷河がほとんど消えつつある現実。これらを学者ではなく普通の人にわかるように説明している。
 じつはこれが大事なところだ、中には使われている資料は正確な比較には向いていない・数 値が~などと批判もあるが、数字の違いや表現例の妥当性を言っているより、本当に切実なんだと一般人にわからせることをする・・・これが大事なのだ。(批判する人は自分のその正確なデータによる一般人への警鐘は行なっているんだろうか?)
 実際にどうなっているか知ること。行動することをわかりやすく解説し警鐘を鳴らし続けているのが彼なのだ。

 しかも、ブッシュ政権下ではアメリカ国民は温暖化という現象そのものが信じられていないと いう実態の中で、環境はどうなっているんだという世論を呼び起こすところまで持っていってい る。ここのところ、ほとんど言葉だけで実行力のないようなj環境配慮は見せているがゴア氏は そんなのではだめだと、徹底した二酸化炭素削減案を求めている。

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     ↑日本TV「世界一受けたい授業」より引用
③ 地球温暖化は的確な言葉ではない。
 アル・ゴア氏は地球温暖化は、人類の警鐘を鳴らすには的確でなないといっている。なぜなら、寒いのが困っている地域の人が聞いたら暖かくなるのはいいことだ!という程度のとらえ方、つまり危機感がないことになってしまうからだ。

 では、アル・ゴア氏自身はなんと表現しているのか?
・・・ 『気候の危機』   だという。
 確かにこの言葉のほうが切迫感がある。

④ ゴア氏はさらに語る。
 これは人類史上最も深刻な危機であり、ほおっておけば人類が敗北をしてしまう初めての危機なのだ。学者達が簡単には壊れないといっていた100km×30kmの大きさの棚氷がいとも簡単に崩落してしまった事実・・・これらの真実から目をそむけず、立ちあがらなければならない。これには人類の未来がかかっている。
 しかし、わたしたちがこのことをハートで受け止め、それぞれが生き方を変えることによって世界を変えることができるのだと・・・。

 *彼の警鐘を鳴らしながらも、希望を失わせず行動を呼びかけるやり方には共感を覚える。

4、地球温暖化が世界平和に最も重要なテーマ 

 ノルウェーのノーベル賞選考委員会はそう認識した結果が今回の選考である。ミュース委員長によると、今年のノーベル平和賞候補は約180の個人・団体が推薦されたが最終選考ではゴア氏への授賞は全会一致であったという。

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☆アル・ゴア氏のノーベル平和賞受賞により、彼の行動が評価されるとともに、同時にこれがもう抜き差しならぬ問題だと理解されたということを示唆している。
 
 平和賞というと、一般的には人類愛と国際協力、隣国との紛争停止への努力、地雷廃止の条約作りへの努力などが考えられる。
 しかしながら、ラクダの襲撃、あわれ!で紹介したように、地球の変化による旱魃・水不足はもう動物の世界ではこれまでにないことを引き起こし始めている。これは人間世界に近い将来、水と食料の奪い合いを含めた紛争が多数勃発させる危険性をはらんでいる、自分の国が今水没せんとしているツバルの人々や砂漠化で家を失った人ははその最前線に孤独におかれている状況にある。

 こんな時であるからこそ、人類最大の危機であるこの問題に立ち向かう勇気を与えるゴア氏と日本人30名の専門家とスーパーコンピューターも参加して積極的にこの問題を検討して、世界に警鐘を与えているIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)がノーベル平和賞に選出されたのだった。
 おめでとう! そして、人類へは立ち向かう勇気を!                         
                            地球温暖化に立ち向かうゴア氏を応援!  


 

by miriyun | 2007-10-12 23:57 | その他 | Comments(3)
Commented at 2007-10-14 09:30
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miriyun at 2007-10-14 14:37
Jさん、ようこそ。どうして、非公開なのかわからないのですが、ご質問いただいたことにできるだけお答えしたいと思います。
 氷はとけたからといって影響はないというのが最近の温暖化に対する反論としてあるようです。予測値はどういう条件でという盛り込む材料によって異なってくるものです。ツバルの住人もまさか、そんなことはありえないとつい3年前までは思っていたことでしょう。ところがいまや満潮の日は家も畑もやしの木も水浸し、現実は足元まで来たわけです。今多くの住民がニュージーランドなどへの移民申請を出すようなところまでいっています。 このように危機というのは足元に迫ってくるまで気付かないです。予想値は科学者もどの数値が絶対だと言えないでしょう。でも証明されるときまで待っているわけにはいかないのです。論議があることは承知の上で、この問題に警鐘を与えることこそが大切とノーベル賞の委員会が判断したわけです。
 
Commented by miriyun at 2007-10-14 14:42
(続き) Jさんの周辺ではまだ切迫感のある状態がおきていないのではないでしょうか。シベリアでは永久凍土が解けたためにその上にあった家が土台ごと崩れて海に落ちました。この家またはツバルに住んでいたらと考えると実感が湧くのではないでしょうか。実際、この問題は温暖化がスの発生源の人は実感が湧かず、それほどエネルギーを使っていない人から被害が現れています。それに警鐘を鳴らすことは誰かがやる必要があると思うのですが、どう思われますか。
 車のことを大変心配されているようですね。国にたいして鉄道を作ることを提言するから始まって、エネルギー源をクリーンエネルギーに変える。アイドリングストップ、冷房を使わないなどいろんな削減方法は、それぞれの地域で精一杯考えていくことが大事ですよね。「できない」ではなくて、どこからやろうという意識が子供たちに未来を残すことになると思います。もし、お子さんをお持ちの方でしたら、安心して物を分け合って生きていかれる環境と温暖化から不足してくる水と食糧を巡って争うことになる環境とどちらを残してやれるかと考えられたらいいのかと思います。  温暖化を考える何かのきっかけになれば嬉しく思います。


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