写真でイスラーム  

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2007年 09月 02日

ダマスカス歴史古文書館のつくり(1)


1.ダマスカス歴史古文書館 
 ダマスカス歴史古文書館・・・ここにはダマスカスに残る多くの貴重な文書が集積されている。
NHK文明への道でワクフの研究者として紹介されていたオラビー氏と出会ったのがここの中庭である。

ダマスカス歴史古文書館のつくり(1)_c0067690_6422148.jpg
 オラビー氏は、モスクや病院などの公共施設が周辺施設とともにつくられて後々までもモスクが修繕運営していくことができるしくみを研究している。

 この出会いをきっかけに自分自身もこのしくみに大変興味を持つようになった。
ザンギー朝ヌールッディーン
アイユーブ朝のサラーフッディーン
マムルーク朝
オスマン朝のスルタンたちの間で実例が多い。


☆さて、オラビー氏の立たれているのが古文書館の建物であるが、ボーダーとは少し異なる配列であったが黒と赤と白の大理石が使われていた。




ダマスカス歴史古文書館のつくり(1)_c0067690_6437100.jpg
 入り口のアーチの上には装飾象嵌がある。


☆室内も壁と床は同じ大理石で、
また、室内には泉水を楽しむ場がやはり大理石でしつらえてある。
ダマスカス歴史古文書館のつくり(1)_c0067690_644225.jpg
 室内に泉水・・・これがこの建築方式の特色なんだろうか。
エイト・ポイント・スターのアラベスクが石の色味を使って表されていた。


2.大理石と水の関係

 大理石はもともと熱が伝わりにくい。触るとヒヤッとする。
酷暑の夏に大理石の部屋に入るとそれだけで涼しいのだ。泉水があるとそこを通る風によって気化熱が奪われるから、尚更涼しい。
 また、水に濡れると、大理石は色が冴える。
だから泉水の色大理石は大変美術的効果が高いことになる。せっかく水を使うのに大理石で文様を作らないなんてもったいないということになる。

 建設年は不明であるが、建築様式がアゼム宮殿との共通点が多いので、これもオスマン朝の支配時代のものかと思われる。                                                        
 
     
                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2007-09-02 07:00 | シリア | Comments(2)
Commented by peque-es at 2007-09-02 18:46
大理石って日本で産出する所って、あまり聞いた事がないような…どういう成分なんでしょうね?
色んな色があって、素朴な感じにも、磨いてツルツルにもなる。
スペインの家、小さいアパートだったんですが、窓の下にちょっとだけ大理石と思しき石が使われてました。marmol envejecido といって、ツルツルじゃなく、逆に風化させたような感じ…それが大理石なんだと思う度に、ちょっとリッチで幸せな気分になりました。
Commented by miriyun at 2007-09-04 22:09
石灰岩の変成岩となったものといわれていますね。種類や色は様々で地中海沿岸では、歴史上の著名な建築物にはほとんど使われていますね。ヨーロッパは石の建築が多いので大理石も扱いが上手なのではないでしょうか。


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