写真でイスラーム  

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2007年 09月 01日

高度な絵付けタイルと大理石

 サラディン廟もシマシマ
 シリアではもとよりウマイヤドモスクがそもそも大理石象嵌である。その伝統によるものであろうが、アゼム宮殿のみならず、サラディン廟も内壁は大理石象嵌である。
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 しかもよくよく見れば、アゼム宮殿と全く同じ色のシマシマ柄なのだ。
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この廟はイスラームでは廟は緑色の照明にしている場合が多い。ここも全体が緑がかっているので、実際の色がわかりにくい。そこで、赤と青の補正をかけて本来の大理石の色に近づけている。そうするとアゼム宮殿と同じ色になることがわかった

 残念ながらサラディン廟を作ったのは、サラディンの息子だとわかっているが、その後改築があったかどうかは聞いていない。だから、建築された時代がいつかわからないが、非常にアゼム宮殿との類似点が多いのは明らかなことである。
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 装飾の中には、横縞のきつさを和らげるなんとも可愛い模様もある。

絵付け文字焼きタイルを見よう!

 サラディン廟の中では、人々はサラディンの棺に向かって祈っている。そして、一部にはサラディンの肖像画を仰ぎ見る者もいる。しかし、緑色に染まった壁をじっと見ている人はまずいない。
 
 しかしこの中に見事な絵付けタイルがある。
 シリアはさほどタイルでは有名ではないが、ここのタイルを見てまず文字を表したタイルが非常に美しく描かれていることに驚かされた。

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文字は少しでもにじめば形はぼけて美しさが無くなってしまう。タイルの絵付けとしては最も難しい分野だと思う。
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 植物タイルの柄はペルシア風と思われるものもある。
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 さらに花模様のタイルはトルコのトプカプ宮殿の花模様に酷似している。(象嵌の中にはチューリップ柄まである。)

 この素晴らしいタイルを見るに及んで、なおさらサラディン廟の建築・改築の流れを知りたいものだと思った。(どなたかご存知でしたらお教えをいただきたく・・・。)

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2007-09-01 14:57 | シリア | Comments(2)
Commented by orientlibrary at 2007-09-01 22:04
シリアのタイルも染付け風できれいですよね。カリグラフィーのタイルに注目されたのは、さすがmiriさん。繊細で流麗ですね〜!
イスラムの花模様は、本当にきれいで見とれてしまいます。
またまた、タイルのことを書き出すと長くなってしまいますので、、このへんで。。
パソコン、早く完全復帰になるといいですね!
Commented by miriyun at 2007-09-02 08:06
Orientさま、タイルは文様より先に文字探しをしていることが多いもので、この写真も花模様は大雑把なとり方ですいません。何しろ廟は緑ライトで鑑賞向きにはできていないですね。


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