写真でイスラーム  

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2007年 06月 27日

インドの幾何学アラベスク

 インドはアラビア数学の父である、8~12世紀に黄金期を向かえ、アラベスクも幾何学を元に厳密に計算されつくした文様として成立した。
 ではインドではどうなのか。より具象化した文様が好きであるし、ヒンディーでは禁止される偶像もない。だから数学が高度に発達した地域であるが、イスラーム地域に比べると幾何学アラベスクは少ない。しかし、ときにはさすがはインドと思わせるものがある。
 
インドの幾何学アラベスク_c0067690_620424.jpg

 グワリオールのウシャ・キラーンパレスのテラスの文様。この地域の歴史あるマハラジャ家の離宮に、何種類もの幾何学アラベスクが見本帳のように並んでいた。

 イスラームのアラベスクとの違いは、イスラームは求心力のある感じのものが多くまたほぼ星型が浮かび上がっているが、ここでは半数にわずかな星型が見えるだけである。
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by miriyun | 2007-06-27 06:41 | インド | Comments(4)
Commented by orientlibrary at 2007-06-27 09:59
う〜〜ん、、まさにインドならでは、ですね〜! 素晴らしい。
この繊細さ、優雅さ、手仕事の細かさ。それでいて伸びやかで、見本帳のように見せる遊び心もあって、、クラクラします。
以前、<インテリアの歴史についての講座>で、「タイルモザイクは幾何学模様だから簡単だ(ヨーロッパの絵画を絶賛した後)」と言った講師がいましたが、、、、、いろんな意味で、唖然としました。(まあ見方を変えれば、笑っちゃいますけどね!)
Commented by ぺいとん at 2007-06-28 15:24 x
アラベスク、何処から書き始めるのでしょう。どうしたらこのような模様が考えられるのでしょう。??? 
右下の模様などは巨大にしたらナスカの地上絵みたく思うのですが。。。変すぎます?
Commented by miriyun at 2007-06-28 22:13
Orientさん、さりげなく、こういった文様がテラスにあったりして、その文化の奥深さを感じさせられました。
 「タイルモザイクは簡単だ」の発言はタイルモザイクの素晴らしさ、幾何学文様の驚くべき美しさと連続性が、如何に知られていないかと言うことなんでしょうね。ヨーロッパだけが世界と思っているところがあるとしたら残念です・・・。
Commented by miriyun at 2007-06-28 23:03
ぺいとんさん、次々と生み出されたアラベスク・・・その美しさは時代を超えて私たちに伝わってきます。
 いろんな文化と接するごとに、人間て素晴らしいなと思っています。右下のは小さいのに”広がり”を感じさせますね。


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