写真でイスラーム  

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2007年 06月 24日

ライオンの足…ライオン紀行(12)

 ペルセポリスでは、アパダーなの階段などの貢物のレリーフや王のレリーフが知られている。
既出のライオンが雄牛を襲う図がことに名高い。。
ライオンの足…ライオン紀行(12)_c0067690_1352211.jpg

 それ以外にも、珍しい子ライオンを載せたレリーフもある。アッシリアのころからライオンを飼いならす。そういう習慣のある地域だからだろうか。子ライオンを抱きかかえ運ぶ人の前には棒を持ったライオン係?その前を歩かされているのが成獣のライオンだ。この雌ライオンがうしろをふり返っているのは、うしろの子ライオンを気にしているのだろうか。

 このようにペルセポリスではレリーフで見事な写実をしているわけだが、レリーフはあくまで薄彫りの絵であり、彫刻のような肉感や圧力はない。


◆ しかし、巨大な柱や壁の圧倒されてみた遺跡では、さほど意識することができなかった造形をテヘラン考古学博物館で見ることになった。
ライオンの足…ライオン紀行(12)_c0067690_13145863.jpg

 それは、ライオンの脚である。ライオン像だと、どうしても顔やたてがみの細かなあらわし方の目が言ってしまうのだが前脚一脚というものを見て、「おっ」と足を止めた。 大きさ比較のものがないので、とっさに肩下げのバッグを置いた。幅・奥行きとも50cmくらいというところだろう。

ライオンの足…ライオン紀行(12)_c0067690_138481.jpg

 なんという肉感。肉球があり丸みを帯びた前脚であるのに、ライオンの野生が刺激された時に一気に飛び出してきそうな緊張感を持った爪、。そしてこの脚を持ったライオン像が高い円柱の上にのり、グリフィンとともに天空に向けて飾られたのだ。

 無駄がない造形美・・・脚一つにアケメネス朝ペルシアの芸術の真髄を見たような気がする。
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by miriyun | 2007-06-24 13:14 | 文様の伝播 | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2007-06-25 10:11
前足だけでこれほど大きいのですか! 
そうすると全体では・・・ものすごい迫力があったのでしょうね。
天空を向くライオンとグリフォンを見上げる自分を想像してゾクゾクしてきました!!!
Commented by peque-es at 2007-06-26 00:04
ライオンの全身像があったものが、その足の部分だけ発掘されたという事なんでしょうか? 鋳造? それとも石? しかもこれが、高い円柱の上に天に向けて飾られていたとは…どうやって設置したのか? 古代文明の技術力、測り知れないものがありますね。
エジプトのスフィンクスも体はライオンですよね? ローマ帝国でも、人とライオンを戦わせたんですよね?
古代中近東、或いは地中海周辺の人にとって、ライオンは身近な存在だったのでしょうね。
Commented by miriyun at 2007-06-27 06:54
高い円柱の上の飾り物、想像以上に大きいことをこの前脚で実感しました。確かに小さかったら高いところにおいたら豆粒のようになってしまうのでなるほどとは思うんですけね。それにしても大きいです。
Commented by miriyun at 2007-06-27 06:58
pequeさん、どうも円柱から落ちてライオン像は壊れていたのではないでしょうか。以前のライオン機構の中で壊れたライオンの顔を載せましたが、それは1.5mくらいありそうな巨大なものでした。色がこの前脚とは違ったのでこれと一緒とは思えませんが、そのくらい大きなライオン像だったと考えられます。
 どうやって設置したのか?・・・本当に不思議です。今の私たちには重機を使うしか考えられないのですが、ピラミッドのようにそこまで土を盛り坂を上って備え付けたかもしれませんね。


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