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2007年 04月 21日

家を護るシーサー…ライオン紀行(6)

 シーサーはライオンのことである。
もともと屋根の上に鎮座した。沖縄の風土に根ざした赤い在来瓦は雄瓦と雌瓦で構成されている。そして漆喰で塗り固めるので台風の多い沖縄の地に向いている。
 その漆喰職人が余った漆喰でひょいひょいと作り上げてきたのが、そもそものシーサーであった。近年は伝統的な瓦屋根ではなくなってきたために、屋根にはおかず、入口の左右に狛犬のごとく置く家も多い。
家を護るシーサー…ライオン紀行(6)_c0067690_7293375.jpg

      ↑漆喰のシーサー
 家を護るためということで新しい家の屋根に載せ、火災よけ・魔よけの意味で、民衆の間の文化として根づいている。

 シーサーの由来はエジプト・メソポタミアなどオリエントで、シルクロードを経て中国に伝わる。それが、琉球に伝わったのは14~15世紀。琉球が中国・東南アジアとの交易が盛んで、交易船が港にひしめくような隆盛を示しし始めた頃に中国から伝わったといわれているる。寺社・城門をはじめ、一般の家に広く普及している。

 
家を護るシーサー…ライオン紀行(6)_c0067690_7294386.jpg

        ↑素焼きのシーサー
 このほかに面シーサーという、顔だけのシーサーもある。

 シーサーの形に決まりはない。屋根の上には1つのシーサー、そして門前や入口には左右一対におかれる。左右のシーサーはいわゆる阿吽(あうん)の口の形をしているのは日本と共通する。たてがみも尾も様々なら、姿勢もいろいろ、そしてサンシンをもっているものさえあるという。

 中継貿易と国際交流が華やかなリし頃に受け入れた獅子像、これを南国の人たちはなんと豊かで多彩なシーサーに発展させたことか・・・。


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by miriyun | 2007-04-21 08:40 | 文様の伝播 | Comments(2)
Commented by yokocan21 at 2007-04-21 18:53
シーサーって、色んな表情があって可愛いですよね。サンシンを持っているシーサーって、見てみたいです~。そのお家のご主人は音楽家なんでしょうかね。
なんと、由来がエジプトやメソポタミアにあるっていうのも興味深いですね。世界は色々と繋がっているだなぁって、改めて感じました。
わぁ、沖縄行きたい~!
Commented by miriyun at 2007-04-22 00:01
yokocanさん、琉球の伸びやかな表現がいいですね。南の国はおおらかですよね。
 文化は調べていくと多くの文物が何らかのつながりがあり、それはとても興味深い世界です。


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