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2007年 03月 30日

高炉に賭ける男たち…タタ財閥と日本(3)

 最近のテレビ番組で、『華麗なる一族』というので、阪神製鉄を起こす万俵鉄平を主人公としたドラマがあった。ずっと以前には中国残留孤児と育ての父の慈愛・まことの父の愛をテーマにした『大地の子』があった。
 この二つに共通しているのは製鉄所の高炉建設を取り組む男たちの志の高さを物語の背景の一つとして持っている点だ。
 これによって、何でもいいから商売をするというのではなく、国の隆盛をかけてという思いが高炉建設という大工事に向けて話が展開していく。

 鉄は『産業の母』であり、日本の輸出産業の花である自動車一つにしても、安くて安定した鉄鋼の供給がなければ発展は続けられない。どの国も自前の鉄で産業を興し、ビルを作りたいものだ。
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1、さて、タタ・グループ(タタ財閥)の創業者J・N・タタ。
 彼は、くだんのタージマハルパレスを作るにあたって、世界中から優れた資材やインテリアを集めたという。とくに骨組みについてはエッフェル塔と同じ鉄骨を使い、その鉄骨がいまでも旧館のドームを支えている。

2、 そしてJ.N.タタはインド人の手でインド国内に製鉄所を作ることを悲願とし、イギリス植民地支配下のインドで数多くの困難を乗り越えて、タタ・スティール創設に熱意を持った。かれは、完成前になくなってしまったのだがその遺志はつがれて、1907年、タタ・スティールは開業した。今年はちょうどそれから100年を迎える。タタの宝とも称されるこの製鉄所は、2006年から積極的な戦略で、旧宗主国イギリスの製鉄所コーラスの買収に成功した。その買収規模は1兆円規模で、鉄鋼生産400万トンのタタが、1000万トンを産するコーラスを買収したというのだから驚きだ。
 そして、宗主国の製鉄所を買収するというのはスケールの問題だけではなく、以前とは違うんだという魂の叫びになりそうなものを感じる。
 2005年のタタ・スティールので世界の52位であったが、八位のコーラスの買収を決め、六位に浮上した。

3.新日本製鉄とタタ・スティールの合弁ニュース
 さて、日本の製鉄の歴史も同じ頃に始まった。 1901年、官営工場として始まった八幡製鉄所であり、現在の新日本製鉄である。
 
 その新日本製鉄とタタ・スティールが合弁生産する交渉に入ったというニュースが先日流れた。
 新日本製鉄にとってはインド国内で鉄を手に入れ、自動車産業の進出にも何としても必要なことだ。自動車用鋼板を現地で合弁生産する交渉に入った。
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日本の鉄鋼大手で初めてインドに進出、2010年にも日系自動車メーカーなどに供給を始める。現地の自動車最大手スズキやホンダ、トヨタ自動車が生産を拡大するなど需要はさらに増える。日系メーカーはこれまで、自動車用鋼板を日本や韓国などから輸入してきたが、現地調達の必要性が高まっている。
  欧州大手コーラスの買収で世界六位に浮上した夕夕と組み、急拡大するインド市場を開拓する。自動車向けの最先端技術をテコにした海外大手との提携戦略で、世界市場での勢力拡大を目指す。(日本経済新聞より引用)

4、今後の日本とBRICsの急成長
 新日本製鉄は急速に生産を伸ばす要因はなさそうだが、インドは異なる。買収や合弁以外にも、自国の生産をふやす働きをする自国の工場の増設などを積極的に行い、生産量は着実に増えている。

 このように急速に伸びてきている国に、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)があり、この頭文字をまとめてまとめて、BRICsという。
 BRICsは  広大な国土、原油や鉄鉱石などの豊富な天然資源、労働力の源泉となる膨大な人口を持つのが特色で、実際各産業面で著しい発展を見せてきている。

 経済界の人には常識であっても、世界のこういった経済界の動きに自分をはじめとして日本全体としてもうとい。産業の中の売りどころとしているところも労働者の人件費も何もかもが異なるのだから、ただ単に、中国やインドと比較することはできない。
 しかし、想像以上に急成長してきて、産業の母である鉄鋼の世界でも大きな変化が生じてきている事実は確認しておこうと思ったのだ。
            (・・・・・・・ここにはあまり目新しいことは書いていない。あくまでも覚書として・・・)
                        
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by miriyun | 2007-03-30 00:46 | インド | Comments(0)


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