写真でイスラーム  

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2007年 03月 24日

雪をもつくるドバイ…驚異のイスラーム(2)

 オイルマネーは時として、大きすぎる夢を現実の計画としてしまうようだ。

 ドバイの気温は冬はともかく夏は50度にまでなる。超のつく高湿度である。シリア・ヨルダンなら雪も降るが、アラビア半島南端部ではそうはいかない。そのアラビア半島でスキーやスケートをするというのは、究極のリゾートなのだろう。

 まず、ドバイはスケート場をつくった。そして、白くて長いアラブ服にスケート靴を履いて滑る姿がたくさん見られた。
 次に日本のザウルスに目を付けた。ザウルスが経営不振で閉鎖となる話を聞きつけてきて、」それを買ってそっくりドバイまで送ろうという案だった。
 しかし、これは解体・再設置・他の関係でこの話は成立しなかった。しかし、それであきらめたのかというとそうではなく、今ではザウルスを超える設備で新設したのである。
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 それがスキー・ドバイ。(↑そのロゴ)
このスキー・ドバイは2005年12月にオープンして、巨大ショッピングモールとホテル・ケンピンスキーが併設されている。

 中東で初めての屋内スキー場、そして世界最大の屋内スキー場である。親子でそりを楽しんだり、スキーやスノーボードは初心者コースから上級者まで楽しめるコースが用意されている。山岳リゾートをイメージし、400メートルに及ぶコースを滑ることができる。
 収容力は1500名といわれる。まあ、そんなに入ることはないと思うが・・・。

  スキーや衣服のレンタルはもちろん、リフト・カフェ・レストラン・小売店など、すべてそろえてアラブ服でやってきて、突然雪の世界へと入って楽しむことができるわけだ。子どもたちのパーティ用のプライベートルームも用意されていて、パーティをしながら、雪国遊びもできるわけだ。

雪をもつくるドバイ…驚異のイスラーム(2)_c0067690_15161486.jpg

                             (現地旅行社の案内ちらしより引用)
 家族で、スキーにお手軽に行く子rとができる。あの酷暑のドバイでは冷たいということは極上のリゾートということになる。日本人にとっては珍しくもないものだからさほど興味は引かないだろうが、アラブ人にとってはこれを達成するにはそれなりの意義があったのだろう。他のアラブ諸国からも是非これを作りたいと声がかかっているというから、アラブでは人気なのだ。
 これについて、いかにここまで冷やすのが大変だったか?
 その答えが、先日の週刊ダイヤモンドに載っていた。なんと冷やして、これだけの雪を作るまでにまるまる2ヶ月かかったというのだ。

 
 ★そして驚くことに、ドバイはこのスキー・ドバイに飽き足らず,さらにスキー施設を作ろうとしている。海中ホテルも着々と進行している。もちろん、埋立地のパームには別荘のほかにホテルが建てられ、観光客を迎えいれることになる。
 
 ☆いま、ドバイの首長シェイク・ムハンマドの意志から始まった変革は、U.A.E.の経済界において確固たるものとなった。人々に計画すればできるという自信を持って迅速に進んでいる。
 ドバイは不可能なことないというような気持ちで次々と新たなプロジェクトを打ち立てている。スキー場ぐらいはかわいいものだが、高さ1000メートルを越えるビルや海中ホテルなんていうのは構造力学的にどうなのか。
 ドバイはいったいどこまで行こうとしているのだろうか・・・。

                                       
                                                    
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by miriyun | 2007-03-24 16:13 | U.A.E. | Comments(0)


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