写真でイスラーム  

mphot.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 03月 20日

マリヤム・シャラフデンさんの言葉・・・アフガニスタンからの留学生

 きょう23時にアフガニスタンの少女が母国に帰るという。
*さきほど聞いたばかりのニュースより・・・

 アフガニスタンからの留学生マリヤム・シャラフデンさんは戦乱のアフガニスタンで家族を失った。縁あって、日本で学ぶことができ、高校に1年生として入った。
 学校近くの日本の一人暮らしの婦人の家にホームステイさせてもらっているという。もう不自由ないくらい日本語を話し、もう娘のようだといい、マリヤムさんもお母さんと呼ぶ。本当の母子の様で、マリヤムさんも自分の家族と同じという。
 
 彼女が日本に来て最も驚いたことはどの家にも煌々と電気がついていることだという。「アフガニスタンではまだ、電気がないところもある。子どもたちは電灯やテレビを知らない子も多い。」
 彼女は夜中の2時・3時まで思いっきり勉強し、そうできることに感謝しつつ、祖国の子どもたちの上に思いをめぐらしている。

 そして、もう一つ「平和なことに驚いた。私の国とぜんぜん違う」という。「こんな世界があるのだ!」と驚いたという。祖国では経験したことのない穏やかな生活をしている。
マリヤム・シャラフデンさんの言葉・・・アフガニスタンからの留学生_c0067690_2340294.jpg
       
 その勉強のあいまに、いくつもの学校で、アフガニスタンと平和について語ってきた。
「朝になって、外に出てみるときのうまで仲良く遊んでいた友達の家が崩れ落ち、みんな死んでいました。こんな素晴らしい世界、こんな楽しい生活があることを知りませんでした。傷つけあうことも、殺しあうことももうたくさんです。日本で学んだ平和の心をアフガニスタンの子どもたちに伝えたいと思います。   彼女はきょう、アフガニスタンへの飛行機に乗る。
 彼女は、アフガニスタンの子どもたちに電気のある生活をもたらすエンジニアとなる夢を持っている。
    ・・・・(文・写真とも2007.3.20.21:00NHKニュースより引用)


☆~☆~☆~雑 感~☆~☆~☆~
★アフガニスタン
 初めて、アフガニスタンの少女の言葉に触れた。

 素直な短い言葉の中に、アフガニスタンの実情が凝縮されていた。何の飾りもない言葉だからこそ伝わってくるものがあった
 。彼女が体験してきたこと、侵略・内戦・戦争の続いたアフガニスタンであること、難民、孤児、女性であること、経済的環境、勉強環境(電気も含めて)その厳しさに圧倒されながらこれが現実なのだと思った。
 ともすればへこたれてしまいそうなこれからの道・・・それに対して、静かにしかし勇気を持って向かっていこうとする姿に見入った。

★タシャコル
お別れに際し、高校の友達とマリヤムさんはともに
                   「タシャコル!!」
といって、お別れしていた。
タシャコル・・・アラビア語のシュクランと同じ語源だと思われる。意味は、『ありがとう。』

 日本人の高校生からもマリヤムさんとのふれあいで多くを知っただろう。マリヤムさんも日本人から人のあたたかさを知っただろう。異なる環境の中で、祖国をふり返り何をすべきかを考えたのだろう。双方共に、重みのある『ありがとう』であるし、それを見た単なる視聴者である私もありがとうと言う気持ちにならされた。

★ 彼女のひたむきな思いがいい。よくひたむき過ぎる人は考え方や人との交流においてかたくなになってしまうことが多いものだ。だが、TVを通してみる彼女は落ち着いた話し方と柔軟な考え方ができるやさしい人柄の少女だ。、
 人は家や母国を外から眺めることで、それまで気づかなかったことに気づく。さらに、その次には何をしていこうという思いが生まれてくる。
 そして、高校の級友に支えられ、日本のお母さんにささえられ、甘えられる境遇にあるのだが、それでもまだ不安要素の多い祖国へと帰っていく。帰るだけではなく、アフガニスタンで日本のことを伝え、日本とアフガニスタンの架け橋になりたいと願っている。

★ 私は、このニュースのなかで、彼女の強い意志を感じた時にある言葉を思い出していた。『目標は意志と行為の間に存在する!!』という13世紀のイブン・アラビーの言葉だ。

 アナウンサーは彼女の心を夢と表現したが、彼女には夢よりももっとはっきりしたものがあるから動いたのだと思う。
 マリヤムさんは1年という短期間ではあるが平和な世界で暮らし、物事をじっくり考え学べる環境の中で祖国に思いを馳せた。祖国の子どもたちに何かしなくてはというという明確な意思をもったのだ。
 そして、『子どもたちに電気をともし充分勉強できる世界を広げていく』という行為につなげたい。そこで初めて、彼女は『エンジニアになろう』という目標を持つのだ。そして、その目標に向かって、彼女は行動していく。たとえ、それが愛する人たちとの別れとなろうと雄々しく旅立っていこうとしている。

 『目標は意志と行為の間に存在する!!』・・・祖国で彼女の意志が何らかの行為となってあらわれるまで支えていきたいものだ。


応援クリックお願いします。  



◆時の話題

by miriyun | 2007-03-20 23:09 | 日本の中のイスラーム | Comments(2)
Commented by valvane at 2007-03-24 10:07
日本にもドイツの平和村のようなものを作ったらいいのになぁ、と思いました。日本はやたらと外国人を入れるのを拒絶しますが、島国で、食料自給率も鉱物資源もほとんどないに等しい日本なんですから、いつか他国に頼る日は来るはず。その日に備えて、余裕のある今のうちに難民たちを5年なら5年だけ、延長は無し、ということで受け入れるべきだと思います。その方がイラクに自衛隊を派遣するより、平和的に世界を助けることが出来るのではないかと。
…どうせイラクに行ったって、あれもダメ、これもダメ、と内規で縛りまくった挙句、自分の身も自分で守れず、他国の軍に守ってもらうと言う体たらくなんですから。
Commented by miriyun at 2007-03-24 11:04
マリアムさんに与えた環境と成果を見れば、日本で学んでもらうことの意義は大きいです。働く人をどこまで受け入れるかは日本の雇用問題等も含めての問題になりますね。
 きょう、航空自衛隊をイラクに引き続き派遣できる法律をつくろうとしているというニュースが流れていました。


<< 驚異のイスラーム(1)      光の技(4) 光芒 >>