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2007年 03月 12日

光の技(2)…ライトアップ

光の技(2)…ライトアップ_c0067690_775919.jpg


エジプトのセティ1世葬祭殿の壁面が明るく照らされる。3300年の長い時を経てもなお、彩色豊かに残る壁面・・・ルクソールなどと異なり天井があるために、供物の一つ一つまで鮮やかに残っている。
 
 ただし,照らしているのは人工のライトではない。

                      白い帽子なのだ!!

 天井のわずかな採光穴から入ってくる太陽光がくっきりと一定の幅の光の軌跡をなして床へ落ちている。そこに何かが当たると強く反射する。
 その光によって壁面は見事にライトアップされる。

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by miriyun | 2007-03-12 07:17 | エジプト | Comments(4)
Commented by アリーマ at 2007-03-13 07:53
アビドスですか?
どこでしょう?
これは初めてみました、すごいですねえ。
Commented by miriyun at 2007-03-13 21:47
アリーマさんがおっしゃるとおり、アビドスの葬祭殿です。王名表などで有名なところです。
 ここでの生地に反射したひかりでさえ、これだけの強いひかりになtってしまう。 そういった太陽光の強さがとても印象的でした。
Commented by valvane at 2007-03-15 06:08
採光穴から入ってくる明かり程度では、本来はそう明るくはないのではないかと思いますが、それでもこんなに明るく照らされるんですね。すごく計算された配置に採光穴が作られているとか、そういうことなんでしょうか?
Commented by miriyun at 2007-03-15 08:07
採光穴は一定の間隔でしかないので、もともとは壁画を見せるためではないと思うのですが、何しろ日は強くもともとスポット効果を考えていたのかと思わせるほどくっきりと壁画を照らします。
 ただし、あくまでも反射させたならということで、通常は壁には当たりません。だからこそ色があせないんですけどね。


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