写真でイスラーム  

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2007年 03月 10日

ペトラの色

 昼の日ざしはペトラに光と陰の強い対比を見せる。深い陰影をもたらすと共に、色もいっときも同じ色のままには見せない。
ペトラの色_c0067690_7172117.jpg

 ラクダのいるところから先には昼間の容赦ない太陽光があたっている。もっと強い色であるはずの岩肌もうすく見えるほどの光をあびている。
 ところが、手前の岩山の陰になっているところは本来緑の草であるものが黒に見えるほど暗く見えている。

 光による色の変化だけでなく、気になるのはやはり、この土地の持つ色である。道のあるところはやや高い。そこまでのあたりに流れたように紫色の土が見える。これは紫がかった赤の土であり、次のような岩が崩れていったものである。

ペトラの色_c0067690_8585192.jpg

               ↑手前の岩山の紫の岩壁

ペトラの色_c0067690_8591733.jpg
         
 同じく岩山の下には↑のように岩がごろごろと落ちている。
左に濃い紫とうすい紫の縞模様の岩、右には白っぽい岩
          真ん中には赤砂岩。
 しかも崩れつつある。もろくも岩が土に戻るところだ。
 
 ここの岩は非常にやわらかくナバテア人はペトラの遺跡に残る建築群を掘りやすい条件にあったということ。そして、ペトラはほおっておけば、崩れやすいということだ。

☆ それにしても、 様々な岩の持つ本質的な色と、光に照らされて刻々と変わる色と、見飽きることのない色がここにはある。
 
                                                   
                                       
                                                    
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by miriyun | 2007-03-10 16:59 | ヨルダン | Comments(2)
Commented by ぺいとん at 2007-03-11 14:59
このぺトラ全てが、それ自体がまるで宝石のようですね! 
紫に白の縞模様の石、手にとって見てみたいです。 

パソコンに向かって「わ~~!!!」とか「きゃ~~~!!!きれい!!!」とか「行きた~い!!!」などなど騒がしい日々が戻ってきて本当に嬉しいです。 
土曜日にはどこかですれ違えたら・・・・と思っております!
Commented by miriyun at 2007-03-13 21:26
 ぺいとんさん、こちらこそ、いろいろ感じてくださるぺいとんさんの感性に感動しています。きっとどこかで、となりあってたり・・・。
 これからも、素晴らしいものは素晴らしいと感じながら見て、書いて・・・いきたいと思っています。


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