写真でイスラーム  

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2006年 12月 25日

イスラム暦と新月とイード・ル・ア ドハー

 イスラム暦は太陰暦である。

 1年は354日で、太陽暦とは11日短く、そのため、同じ行事でもほぼ11日ずつずれていく。

 なぜ、ほぼというのかというと、イスラム暦では一日の始まりが日没から始まるからである。だからといってそこから今日と明日という風に言葉を切り替えるかというとそうでもないようだが・・・。
 ただし、月の始まりはきちんと新月が出るのを確認して始まる。だから、ラマダーンの始まりも「たぶん~日、」とか、「どこどこで新月が確認された、よって~」という言葉をイスラームの世界では聴くことになる。

 今回も、犠牲祭情報は次のようなのがある。
◆アラブ首長国連邦では、(近隣諸国と足並みを合わせて)明日はズールカアダ月の30日になると本日、発表がありました。 12月31日がイード ル・アドハー(犠牲祭)初日となると言うことです。

◆サウジは22日からズルヒッジャに入ったと思いきや、日にちの変更があったよ
うで、21日がズルヒッジャ1日で、アラファトの日は29日(金)、イードルア ドハーは30日(土)になるそうです。

 こうなると、あとはイードルア ドハーを行うモスクや礼拝所・大使館に、実際はどうなの・と聞いてみるしかない。皆さんの国では何と発表されているのだろう。

☆ 暦といったら必ずお世話になる こよみのページさん
 http://koyomi8.com/)によると、
新月は「月と太陽の黄経(天文学で使用される座標系の1つ、黄道座標で経度方向の角度)の差が0度のとき 、新月(朔)という。こよみのぺーじさんの計算によって一年分計算されている。それによると12月20日23時01分が新月なのだ。
 そうすると12月ズールヒッジャは、21日から始まり、イードルア ドハーはズールヒッジャの10日目となっているので30日となる。

◆ これを実際イスラーム諸国は目測で観測するのだ。計算できないわけではない。そもそも天文学が発達し、世界的な学者をだしていたイスラームであるから計算しようと思えばいくらでもやるだろう。しかし、実測でないといけないらしい。
 新月というのは形の上で言えば月が姿を隠した状態で、そこから、かすかに月の輪郭がまたあらわれてくるのを観測する。実際に観測するのが汚れた空気や、悪天候ではできにくい。町の明かりがない砂漠ならば、風がなければきれいにその輪郭を現すだろう。

 月の見えない天候であれば、他国で観測した結果を持って、その月に入ることもたびたび行われる。情報社会になってからは尚更それは顕著である。また、地域での実測にだけこだわっていたならば、雨の多い東京などはいつまでも新しい月が始まらないことになってしまう。そこまで固い考えではないというのがイスラームらしいところといえよう。

≪参考≫ 月を意識するイスラームは国旗にも好んで月を用いる。
イスラム暦と新月とイード・ル・ア ドハー_c0067690_1240490.jpg

           ↑ アルジェリア    マレーシア
              トルコ        チュニジア
イスラム暦と新月とイード・ル・ア ドハー_c0067690_12401892.jpg

             ↑モーリタニア    パキスタン
               ウズベキスタン   トルクメニスタン

                                       
                                                    
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by miriyun | 2006-12-25 11:48 | Comments(2)
Commented by yokocan21 at 2006-12-28 06:22
イスラムといえば『月』ですよね。ほーんと見事にイスラムの国の国旗って、月がシンボルになっていますねぇ。
ところで、びっくりしたんですけど、犠牲祭の初日って、国によって違ってくるんですかぁ。UAEでは初日は12/31なのに、サウジでは12/30なんですね。旅行者など、うっかりしていると、間違ってしまう可能性ありですね。
トルコでは、12/31が初日なんですけど、これ、1年も前から決まってましたよ。去年もらった2006年のカレンダーや手帳に、しっかり12/31からと、書いてます。トルコ、新月の観測とかやってるんでしょうかね...。
もうあと数日で犠牲祭。今年はニューイヤーと重なり合うので、ちょっぴり華やかな雰囲気の中で迎える犠牲祭になりそうです。
Commented by miriyun at 2006-12-28 15:54
yokocanさん、日付はラマダーンでもイードでも、けっこう国や地域で異なるそうです。トルコは合理的解釈で天文学的なほうを重視するのかもしれません。でも、そのほうが迷いがなくてお祝いや休みの予定も立てられますよね。
 トルコはお祝い事は食の国ですから準備が大忙しなのではありませんか? また、スパイシーライフが楽しみです。


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