写真でイスラーム  

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2006年 12月 24日

王様&ラニア妃はどんな人!?

 今、日本に来ているアブドゥッラー王はどんな人か?

 もっと紹介されるかと思いきや、日本に来て精力的に動いているのに報道が少ない!

・確かにヨルダンは小国だ。
・オイル・マネーもない。
・あんまり商売になる国ではないだろう。

 しかし、イスラームの社会では一目置かれるハーシム家、すなわちムハンマドの家系の末裔である。この王家が世代交代した時、どうなることだろうと思われていた時期もあったが、現在は確かな後継者として地位を固めている。若いから、まだこれから30年くらいは中東情勢の中心になっていく人でもある。
 少なくとも、日本は中東でも発言し国際的な地位を高めていくつもりなら、ヨルダンの王をしっかりと見て彼の発言を注意をはらっておくべきだと思うのだが、新聞もTVもどこもが話題にするところばかりに群がっていて、将来の国際社会を担う人たちの人品を見定めようとはしない。

~*~*~*~*~*だれも紹介しないのならここで書いてしまおう。*~*~*~*~*~*

★ 彼は、希代の「小国生き残り名人」であったフセイン国王イギリス人のモナ王妃との間に生まれた子だ。4歳でイギリスに留学、15歳でサンドハースト王立陸軍士官学校の学び、その後ケンブリッジからジョージタウン大学修士課程まで学んだ。
 アラビア語と英語を話し、イギリス・アメリカに暮らした経験を持つ。彼が幅の広い視野と危険を回避する冷静さ・国際社会へ呼びかける力があれば、必ずこれからの中東和平への道に関係してくる。イスラーム理解への道筋をつけていくきっかけになるかもしれない。

 ◆そういう人が、せっかく日本にラニア王妃とイマーン王女まで連れてやってきている。今年36歳。ラニア王妃は女優もここまではという美しい人で、今回安倍首相の昭恵夫人によって着物の体験ということで着ているがそれも似合ってしまい、おどろく。 

 王子時代に知人のパーティでラーニアにであい、交際を経て1993年に結婚したという恋愛結婚である。それだけに仲むつまじく二男二女をもうけている。
 ★ラニア王妃はクウェートで生まれ、父はパレスチナ人の医者である。湾岸戦争後ヨルダンに移住。カイロ・アメリカン大学を卒業してから銀行で働いていた職業人であった。
王様&ラニア妃はどんな人!?_c0067690_945330.jpg
 パレスチナ人であるから、国の過半数を占めるパレスチナ人からは絶大な人気である。王妃が王より目立ったり人気があったりすることは、パレスチナ人以外の国民には不満の種になる。したがって、その点は王が国際面・政治面、王妃は人道・福祉・女性問題を中心に動くなど、ラーニア王妃自身が自戒しているのだという。
      TV映像(ずっと前なのでどこの局か不明)の写真引用→

ー・-・☆さて、王自身はどういう人なのか?☆ー・-・-・-・
① 彼は、行動的で思いつくとやってみないではいられない。
 王であり、ムハンマドの家柄の子孫である王は尊敬されている。当然国民は失礼に当たることなどいわない。まずいものも見せない。

 すると王は考える。国民の生の声を聞きたい!
    ↓
 庶民風の衣服をきてひげを変え、変装してしまう。
 そして、新聞記者や、運転手・病人のふりまでして国民の間を見てまわったりするのだ。結局どこかしらでばれてしまうのだが、今でもやっているんだろうか?
王様&ラニア妃はどんな人!?_c0067690_853203.jpg

② 国王は落下傘部隊にいたパラシューティストであった。身体は頑丈に鍛え上げられている。若いときは身体はずんぐり、顔も丸くてという感じだったが、精悍な顔と愛嬌のある顔が両面がみえる。年とともにフセイン王のような風格がでてきそうだ。

③ オックスフォード仕込みの演説・答弁は明瞭で的確、
 軍隊でも鍛えられているから短めにはっきりと要点をつかんで話す。英語は母語といえるくらいに流暢。以前から、中東問題についてその争いをなくすためにいつもいつも考えて発言している。

④ エキストラとして映画出演した王
 スタートレックファンであった王子時代、『スタートレック・ヴォイジャー』に宇宙船の中で登場人物と行き違うエキストラとして6秒間出演した。言われなければとても王子とは思えないエキストラ出演であった。

③ 趣味
 スキューバダイビング・・・これはわかる。世にも美しい紅海の港アカバを持っているのだからそのくらいするだろう。
 武器収集・・・そうここはローマやサラディンの昔からの武器などが手に入れやすい場所に住んでいる。
 
④ 車大好き
 カーレース・・・そんな危険なことを王様がしていいのかと思ってしまう。

 *でも、運転系はすべて好きで車マニアといってもよい。オートバイでワディ・ラム を走り回る。車に乗れば要人の迎えまでやってしまう。小泉首相がヨルダン訪問した時も送迎はアブドゥッラー国王であったという。

⑤ 操縦桿だって握る
 ロイヤルヨルダンの専用機で周辺諸国へ行く時は王様自ら操縦桿を握る。

★そういえば、お父さんのフセイン王も行動力があり、操縦が好きだっ。世界の人と無線で交信し、ジェット機(戦闘機・民間機)、軍用ヘリを操縦しするなど趣味というには本格的なことばかりであった。
王様&ラニア妃はどんな人!?_c0067690_853548.jpg
** 印象に残ったできごとがある。
 1994年中東和平が実り始め、イスラエルとの国交が再開した時、『フセインj国王はイスラエル上空を自分で操縦していった』というニュースが世界の新聞に載った。イスラエルの上空をヨルダンの航空機が飛ぶなんてことはありえないことであり、そのありえないことを王自らやってみせただけに世界が和平に近づいているのはほんとうなんだと実感した。
 命がけではあるが明るい中東の到来を予測させるさわやかさを与えていたのがこのニュースだった。
 **** まさに、『この親にしてこの子あり』だったのだ。

 (だが、その後フセインの生涯を通してのパレスチナ問題との格闘も虚しくオスロ合意も何もかも頓挫し、パレスチナ自治区は生活のできる状況を断ち切られていくという状況が続いている。)

 ☆昨日、アブドゥッラー王が東京で講演した中で、中東和平を推進するのに日本が極めて公平な国であることを強調し、期待をしていた。 

優れた王であった父とイギリス人の母とパレスチナ人の妻を持つ王が中東問題にかかわりを持つのは必然といっていいくらい自然なことであると思う。

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by miriyun | 2006-12-24 13:22 | ヨルダン | Comments(6)
Commented by yokocan21 at 2006-12-25 21:13
ラーニア王妃★才色兼備とは、この方のことを言うんですね!
ご近所、トルコでも人気のようで、トルコに来られた時はよくTVで紹介されていましたよ。
ヨルダン、確かに日本から見ると商売になりにくそうですもんね。同じアラブでも産油国とは扱いが違ってくるんでしょうかね。
でも、まだまだ若いヨルダン国王なので、これからの活躍が楽しみですね。
私的には、お父さんのフセイン国王が好きでした~。品があって、ジェントルマンでしたよね。
Commented by orientlibrary at 2006-12-26 12:47
アブドゥッラー王のプロフィール、新聞にも出ていない情報、どうもありがとうございました。エキストラ出演までしているんですか。
肖像画というのが、どこの国に関わらず苦手なので、ヨルダンでもいい印象ではなかったというのが率直なところですが、こういうお話を読むと、ふしぎと親しみがわいてきますね。
そういえばシンガポールの有名私立学校で、イギリス人のヨルダン女王がスポンサーという学校を出た子がいましたが、たぶんお母さんですね。海外の王室というのはいろんな活動をしてるみたいですね。
Commented by miriyun at 2006-12-26 22:34
yokocanさん、トルコでも王妃は人気ですか。日本でももっと報道すればこの王家をよく知り、イスラームを身近に感じるきっかけにもなるんですが、悲しいかな、いいニュースは流されませんね。
 フセイン国王は決断力・胆力・容姿いずれを見ても魅力ある人物でした。ヨルダンは小国ながら魅力ある人たちがたくさんいます。
Commented by miriyun at 2006-12-26 22:38
Orientさん、ある程度自分の動きたいように動いたほうがその人物の味が出てきますね。イギリスのようにあまりにもゴシップだらけになっては困りますが、かといって、日本の皇室も宮内庁との関係の中で、病気にならせる何かがあるんではないかと思ってしまいます。
Commented by peque-es at 2006-12-27 17:55
ほんと! 私は新聞取ってないし、うっかりするとテレビのニュースも見過ごしてしまうので、ヨルダン国王の来日、全然知りませんでした。でも …新聞にもあまり詳しくは載らなかったんですね。
ラーニア王妃、どんな方かなと思って写真をクリックしてみたら、スペインの雑誌などで結構見かけたことのある方でした。女性向けの雑誌を美容室とかで読んでると(笑)、毎号各国王室のニュースや写真が載ってるページがあるんですね。日本のマスコミも、皇室の事ばかりトヤカク言う替わりに、世界の王室も取り上げるといいんですよね。読者は結構興味があると思うけど…
Commented by miriyun at 2006-12-27 22:26
ぺけさん、ほんとに報道が少なすぎです。なにしろ今まだ王がいるのか帰国したのかもわかりません。
 リンクしておいた着物を着てみた王妃と王女の様子は新聞では2面か4面に小さく小さく載っていました。これでは興味をもつひともあまり出ることはないでしょう。数少なくなってきている王家でしかもご夫婦とも優れた人物ならもっと報道すれば、きっと理解が進むんですけどね。


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