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2006年 12月 23日

ヨルダン・アブドゥッラー国王とラニア王妃

 今、ヨルダンのアブドゥッラー国王が来日している。

  ヨルダンの初代国王の名もアブドゥッラー。第一次大戦後、メッカの太守フセインの2番目の息子アブドゥッラーがヨルダンの王となり、ファイサルはシリア王になり、しかし、フランスが押し出してきてファイサルを追い出したが、後にイラク王となった。
 ここの過程ではパリ秘話会議に於けるチャーチル殖民大臣(後のチャーチル首相)の中東部門顧問として参加したT.E.ロレンス(アラビアのロレンス)が平和会議でファイサルの立場に立ち、フランスを相手に論戦している。またロレンスはファイサルにアラブ人国家を作ると約束した事を守るためにイギリス国王からの勲章まで丁重に断っている。

 こうして出来上がった国家であったが、イラクは1958年に王政が廃され、ファイサルの血筋の王は3代目で断たれてしまう。

 ☆ファイサルの兄、アブドゥッラーはヨルダン王になり、その後、暗殺によって命を失ってしまう。波乱のアラブ王家であるが、3代目フセイン王が優れた人物でパレスチナ紛争から始まる戦争と・難民とPLOとありとあらゆる難問の積み重なる中で、よく機を見て、人を見てこのアラブの国を存続させてきた。

 その国王が1999年に亡くなったとき、その長男が即位しアブドッラー2世となった。人のよさそうな顔の若い王が、果たしてこの難しい中東情勢の中でこの国を維持していかれるのか、未知数であった。

 ◆それから7年、いまでもヨルダン国内を見ると偉大な人物のあとの若い後継者の時にありがちな様子がポスターに見られる。国境・観光地などかなりの場所に国王の写真が掲げられているのだが、必ずフセイン前国王と一緒なのだ。
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     ↑左:故フセイン1世   右:現国王
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     ↑シリアとの国境、軍服姿のアブドゥッラー王・・・。おやっ、一人で珍しい。
        と思ったら、後方に前国王の写真があった。
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    ↑ペトラのビジターセンターの壁の高さいっぱいの写真

 
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 では若き王の評判はというと、アブドゥッラー国王は国民に積極的に接しているらしく、人気があるようだ。。外交面でも徐々に発言が聞こえてきている。写真が独り立ちする日は近いかもしれない。

 王はクウェート出身のパレスチナ人キャリアウーマンのラニア王妃と結婚した。パレスチナ人の多いこの国では政治的によい選択であるのかもしれないと思っていた。

 しかし、実際はこのラニア王妃の出自がどうのこうのということに関わりなく、王妃自身の人柄が国民をひきつけている。才色兼備の人であり、国民の声を聞き、女性問題や子どもの問題で積極的な活動を行い、またテロ反対でもにも先頭に立って参加するほどである。
 2004年のTIME MAGAZINE の世界に影響を与える100人に選ばれていたほどの女性で、一部には中東のダイアナと呼ばれているほどなのだ。
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←12月19日の読売新聞より引用・・・アブドゥッラー国王
 即位したばかりの頃よりりりしく力強い雰囲気になってきている。

 ◆20日にラーニア王妃・イマーン王女とともに来日した王は、欧米の理解の下でヨルダンとしても石油代替エネルギーの開発に着手する方針を表明し、また、中東の混迷が続くイラク・レバノン・パレスチナなどの各紛争の緊張を回避するにはなんとしてもパレスチナ問題の解決が不可欠であると語っている。

 ヨルダンはヨルダン・ハシミテ王国という。ハシミテはハーシム家のという意味であるから、預言者ムハンマドの家柄のハーシム家のヨルダンという意味である。

 国王という地位に甘んずることなく、夫婦で困難の多い中東で活躍する若き王・・・彼はそのムハンマドから数えて43代目だという。

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by miriyun | 2006-12-23 16:19 | ヨルダン | Comments(4)
Commented by orientlibrary at 2006-12-23 23:27
ラニアさんの写真をはじめて見たとき、なんて綺麗な人だろう!!!!と思いました。印象強烈でした。でも、お人形ではなく、社会活動もいろいろされているんですね。
ヨルダンは欧米との橋渡し的な役割をしていける国なのでは?というイメージを持っているのですが、、   ムハンマドから43代目ですか。はじめて知りました。
Commented by ぺいとん at 2006-12-24 11:33 x
アブドゥラ国王様の大ファンです! だって、同じ誕生日なんですもの。第二王子様ともご一緒です。このことを知ってますますヨルダンが好きになりました!
Commented by miriyun at 2006-12-24 18:24
Orientさん、ラニアさんを見た印象はほんとうに鮮烈でしたね。一般の人の中にこんなに美しい人がいるのかと驚きました。また、活動や言うことも実にしっかりしている。自分なりの王妃像というのをイメージしている。4字の母というだけで多忙なのに国事も真剣、たいしたものです。
  イギリスとアメリカ生活の経験を持ち、イギリス人の母を持つということは、やはり架け橋になるでしょう。
Commented by miriyun at 2006-12-24 18:26
ぺいとんさん、王様・王子様と一緒ですか?それはそれはすごいです。へんな人と一緒だとがっかりですが、これからいろいろ活躍しそうな王様です。期待しちゃいますね。
 


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