写真でイスラーム  

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2006年 11月 25日

ワディの谷間に響く音

 ペトラのある山を眼下に望む山の上に張り出したようなホテルに宿泊していた。

早朝、イスラームでは珍しいことにアザーン以外の音で目覚めた。

それは・・・カッカッカ、ポクポク、ポク・・・というように単調ではなくやや変化ありながらずっと聞こえてくる音である。

 部屋のベランダに出てみる。

朝焼けの名残りがうっすらと空をピンクに染めていて、ペトラは昼間よりも繊細な薄紫色をしている。
ベランダのすぐ下は谷であり、その向こうの岩山の周りを廻る小道を馬に乗った人が町のある方向へ下っていく。急ぐふうもなく、したがって馬をせめることもなく悠々たる雰囲気で下り行く。
ワディの谷間に響く音_c0067690_10173951.jpg

     ↑早朝の風景。奥に見える薄紫の山はペトラ  右手前に騎馬の人。


ワディの谷間に響く音_c0067690_1017596.jpg

 ふつうならそれだけのことともいえるが、もともと何も音のない山の早朝に、谷を下っていくため、その馬の足音が反響するのであった。たった一頭の馬の足音がこれほど大きく聞こえたことはない。

 この谷間に響く音・・・目は覚めさせられたけれど決していやな音ではない。私たちは日常の中で目覚まし時計のジリジリという音やピッ!という電子音に曝されているのだが、久しぶりに自然の中で生活が営まれる音を聞いた気がした。

 だから、谷間の音が朝の挨拶を送ってくれたと感じたのだった。

       おはよう、サバーフン・ヌール(光の朝よ!)
                                                   
                                       
                                                    
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by miriyun | 2006-11-25 09:47 | ヨルダン | Comments(5)
Commented by orientlibrary at 2006-11-26 10:52
電子音ではない音で目が覚める、、いいですね〜。馬の音が谷間に響くって、想像しただけでいい感じです。
私も以前は、クルアーンのCDをタイマーセットしてアザーン感覚で朝起きていたことがあったんですが、、日本だとなんか重くなってしまってやめました。アザーン目覚まし時計をパキスタンで買ったこともありますが、異常な大音量で断念しました。
自然、祈り、雑踏、、、西アジア〜イスラム世界の魅力のひとつは、音かもしれませんね。
Commented at 2006-11-26 15:45
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Commented by マリリン at 2006-11-26 15:53
いいですね~ここはヨルダンですか、、
こちらにも馬の足音が響いて来るようです。
↑のコメント、、面白いパキスタンはバスやトラックも大きなフォン見たいですので派手なのが皆さん好きなので目覚ましも以上大音量なのかもしれませんね。あははは  モスクの響きもなんとも言えないでしょうね、、
ラブポチッ2
Commented by miriyun at 2006-11-27 00:08
そう、おっしゃるとおり中東には独特の音の文化があると思います。詳しくはないけれど、それに遭遇すると日本とのちがいみたいなものを痛烈に感ずることがあります。
 アザーン時計は日本では大音量で使いにくいとよく言われます。あの美しいのびのあるのだったら聞いていたいですけど・・・日本の忙しい生活ではやはりあわなそうでもありますね。
Commented by miriyun at 2006-11-27 23:56
マリリンさん、馬の足音聞こえましたか。なんだか伝わったことがとてもうれしいです。馬の雰囲気というのは独特なものがあります。
 パキスタンの車、派手ですよね。仏教・ヒンディーいずれも賑やかな装飾ですから、インドから分離したパキスタンにもその装飾性は残ったのでしょうか。


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