写真でイスラーム  

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2006年 10月 10日

イスラームへの第一歩は胃痙攣からはじまった

 ずぅーと、ずぅーっと以前のできごとを思い出した。
 あまりの気温に胃痙攣を起こした。カイロのラムセスヒルトンでのできごとだった。

 8月なので外気は45度を超えている。ギザのピラミッドは入場制限などなかった。このときまでの私は古代文明に傾倒していてピラミッドの斜めの回廊をよじ登っていることや、壁という壁がヒエログリフで埋め尽くされていることなどに感動していた。

 暑いが、乾燥した中の暑さはこのころから嫌いではなかった。 
 
 ところがまいったのは、《 寒さ 》だ。部屋も寒いが、レストランはもっと寒い。ここはスイカだけでなくお客まで冷蔵したいかのようだ。われわれはシャーベットか。
 
 そこででた前菜について聞いてほしい。
 りっぱなお仕着せのボーイはマナーよくセットしていく。前菜がセットされた美しい皿の上におかれた。きゅうりと生クリームの冷製スープである。ガラス器にたっぷり氷が入れられ、その上にスープがのせられ、これ以上寒さの我慢比べはないという状況だった。あたたかい食事がでるまでこのあと1時間を要したのだ。当時、とても効率が悪くて食事は3時間ちかくかかったのだ。次の料理までの間がとても長くて、「豆をまきにいって、今収穫しているのさ」なんていう使い古されたことばをいってみてもむなしい。

 なぜなら、ジョークではなくて、ほんとうに今、ハーンハリーリーかどこかで豆を買う値段交渉をしているかもしれない。羊はこれから解体するのかもしれないーーー。
こう想像してしまうからだ。なんといっても想像する時間だけはこのときたっぷりとあったのだ。

 こんな寒さは問題外だろう。
当然、冷房を控えてくれるよう従業員にいう。しかし、全館いっしょの温度調節なので変更できないという。そんなバカな、こんなに日本人はみな青ざめてふるえている。
  では、隣のテーブルの欧米人はとみるとーーーぜんぜんなんともないようだ。肩をむきだしでいるのに血色のよい顔で元気いっぱいにしゃべっては食べ、食べてはしゃべっている。日本人のようにショールをかけたり、上着のボタンを上まで止める姿はない。

 こんな中で、苦情をいっても、何を言っているんだーーという反応なのだ。結局あきらめて2時間半のディナーを寒さにふるえながら過ごしてから部屋に戻ったのだ。
 そして、不調かなという思いでベッドにすぐに入った。

 しかし、それはしばらく休んでから突然やってきた。30秒ほどの強烈な胃(または腸)の痛み、3分くらいは痛みが収まるが、また30秒の痛みこれをずっと繰り返すのだ。あこがれのエジプトにきたというのにこれで断念か、痛みのない3分で考え、30秒苦しむのを異国の地で繰り返していた。夜明けが近づくと、何しろ予定の船に乗ってしまえば4泊5日は
動かずにすむ。荷造りして行こう。そう心に決めた。3分で荷造り、30秒は痛みに身を任す。これを繰り返し荷造り完了。
 ようやくナイルクルーズ船に乗り込めたのだ。そして船の冷房はあまり利かなかったことと外気が50度にもなるに及んでいつの間にか私の胃痙攣はとまったのだった。

 疲れと冷えからきたのかとその後振り返ることもなく忘れていた。あとは、古代文明のヒエログリフはもちろんだが、ここで感じたイスラームにずっと魅力を感じつづけ、現在の『写真でイスラーム』につながっていったわけなのだ。lイスラームへの第一歩は結構大変な思いをしていたものだ。

 なぜ思い出したのか。それを思い出すような症状、20秒強烈に痛んで2分間が開くという症状が、昨夜ー9日におきてしまったからだ。これは鎮痛剤を飲もうと暖めようとまったくよくならない。
 結局、自分の経験などはたいした経験ではないということがわかった。今、入院している自分が信じられない。あ~ぁ、おちこんでしまう。
 
 でもひとつだけ救いが。
個々のサイドテーブルについているテレビ。痛みがおさまってから早速チェック。そうしたら。かんたんインターネットとメールはできそうとわかった。キーボードはついていないので画面上の106キーボードをつかう。

 ★というわけで、病室のTv画面からのお返事になるので遅れたり変な文だったりしますがよろしくお願いします。



by miriyun | 2006-10-10 09:05 | エジプト | Comments(8)
Commented by orientlibrary at 2006-10-11 13:14
いつも真っ先に飛び込んでくる魅力的な写真、まだかなあ、と思いながら最後まで読んで、え〜!? 病院ですか! 今回は寒さではないと思いますが、、びっくりしました。
多分、相当にご多忙な方だと思うのですが、お仕事やお家のことの他に、こんなに熱心にブログを書いてくださっているし、疲れもあったのではないですか? 無理しないで、体調第一にしてくださいね。
でもネットができるのは良かったですね。そんなに長い入院ではないのでしょうけれど、、とにかく、ゆっくりリラックスして、なおしてくださいね。
お返事などはいつでもいいし、全然気にしないでください。好きで書いているのですから!
では、ゆっくりおやすみなさい。
Commented by aokikenta at 2006-10-11 18:43
miriyuさん、胃痙攣を患った事はありませんが、相当苦しいものとお察しします。私はエジプトでは、寒さではなく暑さにやられてしまい、体調不良で楽しみ切れなかったという思い出があります。そういえば、私にとっても、それが初めてのイスラム教国への旅でした。
安静にされて下さい。
Commented by momo at 2006-10-12 00:00
こんばんは!
胃痙攣ですか(><大変ですね。
早くよくなりますように!

私は胃痛持ちですが何とか入院は免れています。
電車の中で胃炎が悪化して、何度か乗り降りを繰り返しているうちに終電を逃した記憶など苦い思い出が山ほど(++

他人事ないい方ですが、休めるチャンスだ♪くらいにリラックスして退院まですごされて下さい。
また素敵な記事を期待しています☆



Commented by miriyun at 2006-10-12 23:07
Orientさん、優しい言葉をありがとうございます。
 ちょっと、無理がいいっていたようです。心ではまだまだと思っていたんですが、内臓のほうは正直に「参ったー」と降参したというところです。これからは、もう少し体の方も注意していくつもりです。
Commented by miriyun at 2006-10-12 23:16
kentaさん、コメントありがとうございます。
Kentaさんも、エジプトで不調だったのですか。エジプト恐るべしですね。
 でも、以前はそれでもしのげたのに今回はかんぜんにダウンしてしまい、体力の衰えを」すごく感じてしまいました。復帰したら、また写真入でがんばりますのでどうぞよろしく。
Commented by miriyun at 2006-10-12 23:21
MOMOさん、ありがとうございます。ふだん胃痛があるなんてたいへんなことですね。今回当たり前に思っていた健康画当たり前でなくなったことにショックを受けました。
 でも,おっしゃるように切り替えていきますね。
Commented by マリリン at 2006-10-17 12:04
Miriyunさん大丈夫ですか~実はマリリンもその体験が、何度もあるんですが、もしや同じ症状かな、、どんな時に多いかというとやはり冬場や寒い時などが多いんですね。体質的に、寒いところで育ってないせいか、寒いのがとても苦手で、こちらの冬場をしのぐのも最初の頃は一苦労でした。痛みが、嫌なシクシクで、背中が痛いというのか、なんと言ったらいいのか、、薬を飲んでも直ぐには治らない。この同じ症状が玉に起こるんですね、最近はないですが、突然起こりますね。暖かい飲み物、体を温め、日本の薬を飲んで寝ると、大分よくなるようですが、、コレはMiriyunさんと同じ病気なんでしょうか、、マリリンは気温や湿度なんかには敏感ですね、、Miriyunさん暖かくして早くよくなって下さいねラブポチッ2
Commented by miriyun at 2006-10-17 22:17
マリリンさん、今回は結局腸の炎症だったので長引いてしまいました。ご心配いただきありがとうございます。
 以前のカイロの時は、暑い環境の中で医者のかからずに直りました。これはマリリンさんと同じに冷えからきたのだと思います。いずれにしても、仕事のため込みすぎ・からだの冷えはよくないですね。
 それに湿度に敏感というのも同じ。湿度が高いと具合が悪いです。ニューヨークの冬はかなり寒いようですね。お互い気をつけましょう。 


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