写真でイスラーム  

mphot.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2006年 09月 28日

◆東西の生薬とやげん

 前出のように薬となるものは洋の東西を問わず、数限りなくある。
 日本では漢方という名で中国医学・薬学の世界だったわけで、ことに古くからの薬屋は薬となる植物を標本にしたり、畑で栽培することも多かった。
◆東西の生薬とやげん_c0067690_17432727.jpg

   ↑安土桃山の頃創業の奈良県の薬屋。
◆東西の生薬とやげん_c0067690_17433632.jpg

   ↑ その店のなかに標本がずらりと置かれ、半分博物館のようだった。

☆生薬といえば、まず医者はすりつぶすことから始める。そこでやげん(薬研)が必要になるのはどこでも同じだ。
◆東西の生薬とやげん_c0067690_17351988.jpg

↑ヌーリー病院のミキサー
◆東西の生薬とやげん_c0067690_17431230.jpg

↑日本の薬研(やげん)

 日本のものは時代が下っているので、当然つぶす効率はよさそうだ。しかし。薬というものこそは、人々が試してみては効果があると伝承していったもので、それを医者が体系的にまとめていく。
 気が長い話だ。しかし、、確実に子孫への遺産となっていったものだ。
 
 アフリカやアマゾン流域など植生の異なるところを加えればそれこそ、知られていない薬効のある動植物でいっぱいなはずだ。近年これらの地域の薬成分に興味を持つ薬学者や薬産業が目をつけているという。


興味をもったら一日一回ポチッとお願いします。  

by miriyun | 2006-09-28 17:33 | シリア | Comments(2)
Commented by ぺいとん at 2006-10-01 23:44 x
やげん、そういう名前の唐辛子ありますね。 
香辛料はお薬、即効性はあまりなくても効き目はゆっくり、やさしくでてきますね。 
品物によっては、香辛料としてかうよりも生薬としてのほうが値段が安いものもありますものね。サフランは漢方薬局で買ってます。
Commented by miriyun at 2006-10-02 06:18
ぺいとんさん、確かに即効性はないけれどおだやかな効き目です。
 生薬と香辛料・・・かなりの部分で一致していますね。子どもの頃にサフランが薬局にあると知って不思議な思いを持ったものでした。


<< ◆ミニアチュールで見る薬作り      ◆12世紀の医学考 >>