写真でイスラーム  

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2006年 08月 15日

交通費は時価?・・・ヨルダン交通事情

 イスラームの国々は一般的に治安はいいし、ものがなくなるということもほとんどない。
つまり過ごしやすいのだが、困ることは国や地方によって、交通費の交渉が存在することだ。

 地球の歩き方シリア・ヨルダン編に、次のようなことが書かれている。
ヨルダン編・・・時間の誓約のある旅行者にとって、いつ出発するのかわからない乗り合いバスやセルビスは使いづらい。それらの運転手はアラビア語しかなので言葉の制約もある。 その点タクシーは英語も話すドライバーもいるし、車もセルビスなどよりずっと新しい。だからタクシーが便利なのだが、旅行者の頭を悩ますのは交渉によって値段を決めるということだ。
時間をかければ安くなり高級ホテルから手配するなら高くなる

 この夏、一番悩んだのがヨルダンであった。ヨルダンにも帰国前の3日間ほどををあて、短い時間で見たいところだけをおさえるように計画した。
 いや、計画しようとした。しかし、計画しようにも情報があまりにも少ないので困った。
何が困ったのか?
① まず、シリアから陸路はいって、そこからJETTバスに乗りたかったが、このバス前日までの予約制なので、一日目にJETTバスでそのまま南部に行くのができない。
② 時刻表というものが見つからない。乗り場がはっきりしない。。
③ ワディ・ラムに行きたいのだが、そういう路線がない。(または地球の歩き方に情報がないだけか?)アカバまで行って、そこからバスが一本だけ出ている。あるいはアカバに一泊してそのホテルからワディ・ラムを手配してもらう・・・という手しかなさそう。
④ アンマンで安いホテルを使えばその辺の情報はたくさんあるはずなので、唯一メールアドレスの記載されていたファラ・ホテルを予約しようとしたがそのメールアドレスで届かなかった。
⑤ ペトラ~ワディ・ラム間もJETTバスの運行がない。

 こんなすごい場所なのになぜ公共の乗り物が何にもないんだ~と叫びたくなった。何しろつながりが悪い。計画ができない。しかもタクシーは交渉性でかなり高い。
 こんな交通事情のなかで朝のペトラ・夕方のワディ・ラム、もう一度ペトラのゲート前にもどって宿泊して、体力に余裕があれば、木曜夜のペトラ・ナイトも見るのだという時間的制約の中で動くことになった。

  で、実際どうだったのか?ーーーようやくテーマに至る。
*国境越えは、2年前に実はダマスカスからベイルートで苦労している。そしてレバノン情勢のために国境越えに於けるチェックが厳しくなっっているときいた。宿泊ホテルに相談したら、国境越えに慣れているドライバーの車を手配できるということでペトラを見下ろす山の上のホテルまで直行できた。

*そのホテルから翌日ワディ・ラムへのバスを問い合わせると早朝6:00発一本のみだという。すると、朝のペトラを見ルことができないままとなるので、交渉タクシーとなる。$50を$40にできたが、それでよいのかどうかは怪しい。まあ、アラブでは納得した料金がその料金ということで仕方がない。それにしても40だけだと、乗る前にきっちりと確認してから乗った。

 順調に走って行く。車はなかなか乗り心地が良い。ただ強い日差しが車内の温度を上げていく。ドライバーがいい方法があるという。持ってきたミニ絨毯をウィンドウにはさんで閉めた。これでだいぶ日が当たらなくなる。チップを弾まなくてはと気をよくしていた。
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 しかし、ワディラムビジターセンターで一回止まり、そこから6km行かなければめざすレストハウスにつかないというのに、ここから入れないという。チケット代と上乗せしたお金で手続きしてやるという。おかしな話なのでセンターに自分も行ったら、入場料たしかに2JDかかった。これはいいが、係員に車はほんとに入れないのかと聞くとそんなことはないという。
 つまり、$40を念をおされていたので、ややこしいチップ要求をしたということなのだ。私の語学力でそんなややこしいことは理解できないというのに。
 結局、チップなんてやるものかと思いつつ、悪い人であるわけではなく日本人と表現方法がかみ合わないだけなのかと考え、例の日よけの分としてチップは渡した。そんな自分に疲れる。こんな交通ストレスに疲れる。
 
 *さて、ここからが本題
 ワディ・ラムを見て、その日はテント泊して砂だらけになる。
 
これを当初から考えにいれて、最終宿泊だけはツアー並みの熱いシャワーがいつでもでるホテル、そしてペトラにも近いホテルをネット上で予約していた。歩き方には190ドル~と書いてあるホテルが、このオフシーズンにネット上で予約すると100ドルになっていたのだ。

 乗り物だが、レストハウスで聞くと朝8:00に一日一本だけの乗り合いバスが来るという。
 これに乗り損なってはたいへん。何しろタクシーなんて走っていないのだから、タクシーを呼ぶといってもアカバかペトラから1~2時間をかけてやってくるタクシーなんていくらといわれるかわからないのでおそろしい。

 さて、8:00よりかなり早くから待っていたが、レストハウスの主人はここの前に客がいるから止まれみたいなことを携帯でバスに連絡している。
 そうしなければ止まりもしないわけだ。そして実際にきたのは8:30であった。季節によっても時刻は変わるらしい。これでは時刻表や停留所がどこかわかるはずがないのか・・・。

 乗る前にレストハウスの主人にバス料金を尋ねた。すると「わからない」という。わからないわけがないだろう! ずっとここでレストハウスやってるんだろう!へ~ん!と思った。
 さて、乗客は所々で乗ってくる。いずれも停留所としての目印は見当たらない。あるところでは10メートルおきに3人ほど拾った。あるところでは1分ほど待ったが、来るはずの客が来ないらしくそのまま走り出してしまった。どうもどの客も事前に携帯などで乗ることを伝えてあるようなのだ。
 ちょっとの区間だけ乗ったおじいさん、姑と嫁という感じの黒いアバヤの女性たち、サウジかなと思わせるアラブ服の男性。おこされるまでずっと眠りこけるバッグパッカーの欧米女性二人。などが、ところどころでおりていくのだが、必ず降りる時に車掌の若い男性にいくらかと聞いて払っていく。
 ペトラ入口に着く前に突然どこまで行くんだと聞かれた。とっさに予約した高級ホテルの名を言ってしまった。どうもこれが今回の旅の一番の「失言」だったようだ。突然車掌の態度が変わった。200、300ドルという言葉を出して、ナンバー1のホテルだといって、なにやらいろいろ言ってくる。この状態でもう到着。バス代を聞くと、しばらく考えている。 何で、頭の中で考えてからいうんだ。

 ここのバスは時価なのか~!  
      寿司屋のカウンターに座って会計を待つような気分だった。

 彼の頭の中で、テントに泊まってきた砂っぽい日本人・でも高級ホテルに行く日本人がぐるぐる回っているのが見えるような気がした。

 それから5JDといった。これが適正価格なのか、時価だったのか?しかし他の客はほとんど小額コインで支払っていたようだし、自分は時価・・・行く先別料金を払わされたと思える。


*明日はクイーン・アリア空港へという日に、バスに乗ってアンマンに向かいたいといった。フロント(こういうホテルにしては冗談を言ったりして親切でもあった)は、しかし明日はバスがないという。何と金曜日だからだという。もちろん、金曜日が休日であることは知っている。でもバスまで動かないとは知らなかった。そして、乗り合いバスは、教えてもくれなかった。

★★★
 この国は有史以来の恵まれた観光資源が数多くありながら、短期間でまわるものにとっては交通機関のストレスがありすぎるように思った。入場料関係の設定もあげたり下げたりよくゆれているようである。

 一般にヨルダン人は、紳士的で穏やかな人が多いといわれている。人を見ればたしかにそのとおりで、ここに登場した人も、そういう習慣で暮らしているだけなのだろう。長逗留してすこし言葉も覚えれば、きっと友達になってしまうだろう。

 近視眼的に儲かるということにとらわれずに、どんな旅行者も行きやすい環境を整えれば結果的にジョルダン国全体のためになると思うのだった。
 
☆王様、頼みますよ!    (・・・といいたくなるやさしげなアブドッラー国王の顔が掲げられている)

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by miriyun | 2006-08-15 17:01 | ヨルダン | Comments(2)
Commented by ぺいとん at 2006-08-15 20:39 x
とっても楽しい(失礼!)な旅行記をありがとうございます。 タクシ-もバスも運転手さんがたのお給料ってどのくらいなのかな、とかものすごくの~んびりした国民性なのかな、など夢が膨らむお話でした。  
ROYAL JORDANIANの機体にもかなり憧れており、いつか乗って出かけてみたい国でしたが・・・・。でも逆にここまでハ-ドルが高いとかえって煽られるという気持ちにもなりますネ。
Commented by miriyun at 2006-08-16 12:55
楽しんでいただけたみたいで良かったです。
 後になってみれば笑い話ですし、持っているものが多く出すのが当たり前の世界なので仕方がないのかなとも思っています。ここに登場する人たちも決して悪い人ではないんですよ。
 旅人には移動のたびにストレスが大きい・・・そんな感じなんです。


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