写真でイスラーム  

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2006年 07月 22日

アフガニスタンの動物柄キリム

 アフガニスタン絨毯やキリムは面白い。素朴で力強いものから色がなんともいえないものなどがある。文様は生活観を取り込んだ様々なものがある。

 動物柄が好きなもので、いろんな動物&花のキリム柄を見てみよう。
☆まずは花のボーダーから、
アフガニスタンの動物柄キリム_c0067690_1145970.jpg

 この花・・・芥子だという。

 芥子といえば、アフガニスタン内戦時代から現在に至るまでよく話題になっていた問題の植物。栽培しないようにといっても、他の作物で充分食べていかれない場合にまた、これに戻ってしまうらしい。
 その問題の芥子だが、たしかにアフガニスタンのあたりはかなり昔から芥子を栽培してきたようなので、たしかにアフガニスタンらしいといえるのかどうか?
でも、他のアフガンキリム・絨毯では観たことはないのだが・・・。

☆次に小さな動物文をまとめてみた。
アフガニスタンの動物柄キリム_c0067690_1024388.jpg

1、オオカミ 又は山羊 ・・・大違いなんだけど決め所がわからない。
2、さそり・・・さそりに刺されないための魔よけの意味を持つ。ドラゴンの化身と考えられてもいるのでドラゴンをを象徴することもある。下を波ととらえるならドラゴンか?中に鳥が泳いでいるし・・・
3.鷲
4、羊の角
5、  ?
6、  ?
7、獣なのか、頭の線を意識すれば孔雀にも見えないことはない。
8、らくだ
9、シカ
10、  ?
   とくに5・6は見たことがないので不明。

☆翼のあるライオンと全体像
アフガニスタンの動物柄キリム_c0067690_12271382.jpg



 真ん中がとくに好きな翼のある大きなライオン像。上下に木に向かって立つ翼のある聖獣か?なにしろ、あまり見たことのないものなので、この獣はなんだろうか?どんな用途でつくったのだろう。

 「SUMEK KAFRASHIM」ということなので、カフラシムはシルクのことらしいが何語だろう。こういうスマックはいつも毛織のばかり見ていたのでシルクについては疎い。ヘラート産だという。対になっていたらしい。大きさは2.02×1.22mである。
アフガニスタンの動物柄キリム_c0067690_12252243.jpg


 わからないことの多いキリムであるが、おもしろみはある。とくに真ん中のライオン?は目が気に入っている。ただし、上下の獣の目はこわい。実は上下のアケメネス朝からの図柄のようなのがいけない。何がいけないのかというと図と図が調和しないのだ。だから、20~30年前という話はあったが、どうだろう。新しく考え出した図柄かもれない。
 作りは丁寧だが、疑問は残る。

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by miriyun | 2006-07-22 08:56 | 絨毯・キリム | Comments(6)
Commented by charsuq at 2006-07-23 17:45
ヘラートの絨毯にはアフガニスタンの中では珍しく人物像が描かれていることがありますが、このような動物文もあるんですね。イランのカシュガイなどの影響を受けたニューウェーブのように感じます。芥子の花だったんですか。知りませんでしたが、どこかで見た記憶はあります。
それぞれの動物は・・・なんなのかわかりませんでした。
「SUMEK KAFRASHIM」というのは誤記ではないでしょうか。「SUMAK ABRISHAMI」が正しいと思われます。KAFRASHIMって聞いたことがないし辞書にもなかった。シルクはアブリシャームと言います。SUMEKと綴りを間違っていることもありますし。
Commented by miriyun at 2006-07-24 08:47
これはパキスタン人の絨毯商が持っていました。SUMEK KAFRASHIM はウルドゥー語ということはないでしょうか?柄を追求していくと伝統・文化・交流が見えてくるものですが、それが見えてこないこれはやはり新しく組み合わせた柄に思えてきました。
Commented by caffetribe at 2006-07-24 11:00
う~んこのスマックすごいですね。このようなデザインは今まで見たことがありませんでした。上の表記のSUMEKというのはご指摘のように技法の事ではないでしょうか。コーカサス地方のシェマカという地名が語源であると説もあるのですが、タテ糸にヨコ糸を順に巻きつけていく絨毯にも匹敵するほど、手間のかかる織り技法に見えますね。
文様については、多くの研究者が様々に分析していますが、個人的には見る人の感じたままに見えたほうが面白いかな?と思っています。
例えば、#1や5はどうしても蜘蛛とか虫に見えてしまうのですが、いかがでしょうか?2・4・5あたりはJames Opie 氏だと動物の頭という解析になるのでしょうが・・・。
でもこの絹織物の全体の構成はとても面白いです。この地域の歴史上に現れる羽を持つ動物や人物が壮大に描かれていて、まるで遺跡のレリーフのようですね。オリエントの歴史や宗教に精通しているmiriyunさんのところに飛んで現れたのでしょうか・・・。
Commented by miriyun at 2006-07-24 20:47
tribeさん、なるほど見る人の感じたまま・・・。そうですね、作っている人は元の意味がどうだろうと気に入って作ったということになるんでしょう。シェマカという地名、確かに子音がいっしょですね。古代エジプトからアラブ・ペルシアなどを見ていたらだんだん子音さえ同じなら関連あるかなって思うようになりました。スマックというのはそんなにてまのかかるものなんですか。文様はくっきりとしていますが、その手間隙かけた分だけくっきりするようにも思います。
 文様・・・確かに蜘蛛のようでもあるし、本によってもさまざまで興味深いです。定義は全然できないけれど文様集めはしてみたいものです。
 さいごはもったいないようなお言葉で、ありがとうございます。
 
Commented by JOE at 2008-10-07 07:29
キリム
Doubutu Nadono Sishuuga Dokutoku Nano Desune.
Genki Desuka?
Commented by miriyun at 2008-10-09 05:51
ジョーさん、動物文様ってたくさんありますよね。
 いい日々をお過ごしでしょうか。日常こそが実は大事だとこのごろ思うのです。
 では、また。


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