写真でイスラーム  

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2006年 07月 17日

レバノンの地図と現状

2004年に訪れた時、ベイルート中心部は復興し、美しい町となっていた。
 しかし、それはまたこのイスラエルの爆撃でどうなっていることか、きょうのTVでは発電所を爆撃されたという。すると人々は、明かりも料理をすることも、クーラーもなく酷暑の夏をすごすのか?
レバノンはレバノン山脈・ベカー高原・アンチレバノン山脈が平行に連なる地域で、古代から、山岳地帯に異教徒・異宗派の人たちが隠れ住むということを続けてきた。 
 また、この地はエジプト・メソポタミア・アレクサンダー・ペルシア・ローマ・ビザンティンイスラームから十字軍・トルコ・イギリス・フランスまでの遠征軍が通り、支配した土地であった。
 
 このようにもともと、宗派がたくさん分立している中で、とくにキリスト教マロン派とイスラームドルーズ派が力を持ち対抗していた。そこへパレスチナ難民とPLOが力のバランスを崩し、イスラエルが侵攻する。利権を求めた大国が軍を派遣してきてどうにもならない絡まり方をしてしまったのがレバノンといえる。市民はこりごりしているし、長い時間を経て何とか復興し始めたときだった。

 ★レバノンの略地図を書いてみた。
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 イスラエル軍は13日、ベイルート国際空港にある航空燃料施設を空爆、炎上させた。AFP通信などによると、ベイルートとダマスカスを結ぶ幹線道路ベイルート・ダマスカス街道は13日深夜から14日未明にかけて橋など計7カ所が空爆され、通行不能になった。

 道路は150km、直線距離なら100kmにも満たない隣国の首都ダマスカスへの幹線道路を市民が「車をつらねて逃げ出す。タクシーを借り上げ逃げる。地図があれば気づくことができるのは、陸路逃げるとしたら、その道はすべてシリアに通じているということだ。もとより現在のレバノンのキリスト教徒の小レバノン以外は歴史的にシリアに属していた。だから、周辺部の人々はシリアに帰属意識があるらしい。
 しかし、空爆で道路が破壊されたら、ほんの2時間で走破できそうな距離であるのに国境を越えて逃げられないということになる。
ダマスカスへの道を行くトラックに、イスラエル軍のミサイルが命中し、市民15人が亡くなった。また東部のベカー高原でも、レバノン脱出を目指して多数の外国人が殺到する東部国境に近い幹線道路で、タクシーがミサイルの直撃を受け、数人が死亡した。
 北東部国境への道路も破壊され、国外に通じる無傷の通路は、北西部キリスト教徒地区を通る2カ所だけ(地図中の左上に抜けるピンクの線)になった。 (15日現在)

 また、陸路だけでなく、国際空港にくりかえし行われる空爆、またレバノン領海にはイスラエル軍の艦船が派遣され海上封鎖によってレバノンは封鎖されたも同然なのか?
 
 輸入品に頼っているレバノンは空港・港湾・幹線道路を押さえられたら、流通のしくみが遮断されてしまう。

*以下、最近の情勢である。
イスラエルの爆撃受けて避難民が急増 ベイルートだけで6万人
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2209427/detail?rd
カナダ人4万人レバノン在住、イスラエル軍による空爆で7人の犠牲者
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060717STXKB002717072006.html

*この状況は報道されているので一応誰でも何かを感じとることができる。

*だが、映像がほとんど入ってこない地域については私たちはわずかな情報しか手に入らない。
 ガザがイスラエルによる侵攻を受けていることや、エジプトからガザに入ろうとして、留め置かれそのまま亡くなる人がいることや、ヨルダン川西岸で壁が完成に近づき、ますます農業もできなくなっていること・・・・・・こういったパレスチナ自治区のことも知らねば、なぜヒズボッラーがイスラエルを攻撃したのかもわからない。(これも、部分であって全体像ではないが・・・}

 メディアのあり方も今までとは違うものがうちだされないと、私たちは国際社会について何も考えない国民になってしまいそうだ。

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by miriyun | 2006-07-17 18:15 | レバノン | Comments(8)
Commented by charsuq at 2006-07-17 23:35
メディアも断片的に伝えてはいるのでしょうが、多くの人はそれを熱心に知りたいとも思っていないため、垂れ流しの情報を漫然と聞き流しているような気がします。戦争や地域紛争を「犯罪」と定義し、それを行った国や人たち、裏でけしかけている国や人々、武器や資金を提供している組織がきちんと裁判にかけられ処罰されるのは、永遠に不可能なことなのだろうか、とこのようなニュースを耳にするたびに思います。
Commented by orientlibrary at 2006-07-18 17:44
よく書いてくださいました。それもいち早く。
パレスチナ、チェチェン、クルド、、長く気になっている地域であり問題です。どの問題もすでに長い受難と闘争の歴史があり、しかし一進一退というか、状況が重くなっており、情報を受ける方も(=私です)鈍化してしまっています。
コメントの中では簡潔に書けないと思いますが、理不尽、不条理なことがまかり通ってきたことに、なんともやりきれない気持ちです。パレスチナとイスラエルの事情を50:50で描く報道が多いですが、これではなぜパレスチナがなぜインティファーダに立ち上がらざるを得なかったかが、ぼやけてしまいます。ヒズボラとイスラエルも同じだと思います。やられたからやり返した(異常に)、、でも日常的におこなわれている人の尊厳や生命をを無視した非道については、ちっとも語られない。半々なんてまったくフェアではありません。長くなりました。私もいつか何かの形で。
Commented by miriyun at 2006-07-20 01:37
charsuqさん、武器の販売も戦争を吹っかけるのも何もかも計算ずくのようなところが感じられる昨今です。
 メディアの動き・世界が何を注目しているときかなどよく計算した上で臨んできているようです。その中で日本は国際社会の一員としてどういう動きをするんでしょうね。

Commented by miriyun at 2006-07-20 09:40
Orientさん、そうなんです。初期のころ、一つ一つの出来事に感じていたはずなのに、全部受け止めているとズーンと落ち込んでいくのがわかったのです。
 自分のかかわれる範囲はだれでも限りがあるのです。それを整理したうえで、この文化や生活を通して人々のぬくもりを身近に感じてもらおうというのがそもそものはじまりでした。これからもその方針は変わらないのですが、時に今回のように解説的にとりあげることがあるかもしれません。

Commented by stayus at 2006-07-20 14:22 x
明らかに、レバノンをこの機会に叩いておこうというイスラエルの政治的意図がありありと感じられますね。今日のニュースでもレバノンでは、イスラエルの攻撃で既に300人の人が亡くなられているそうです。しかし、決して誰が悪いのか?という裁きは不可能なのでしょうが、しかし、こういとも簡単に人の命がなくなる事に関して、私は悲しい限りですね。

いつか、北朝鮮のミサイルが日本に着弾するかわかりませんが、その結果日本人の命が奪われたときには、日本はどうするつもりなのでしょうか?
Commented by miriyun at 2006-07-20 16:02
自分のこととして考えればまさにそのミサイルの話になってしまいますね。遠い国ではあっても、自分の国がそんな目に遭ったらと考えてはじめてその立場が切実にわかっていくのでしょう。
 また、相手の国の出方が十分にわかるのに国際社会も十分におさえられない・・・今、ちょうどそんな動きがEU中心に動いているのではないでしょうか。決定的ではないけれど具体的な動きであるところがいいと思います。行方を見守りたいと思います。
Commented by maririn at 2006-07-23 13:51 x
Miriyunさ~ん只今戻りました、、しばらくバタバタしてたら色々又情勢が変わりNEWSに釘付けに、、とも行かないのですが、、まったく溜まりませんね、、
北の問題の後このイスラエルのNEWSばかりが流れていますね、、ホントにこの世はどうしてしまったのか、、海外まらみても励みになるNEWSがないので悲しい限りです、、複雑な情勢の中どこの政府も戦争を起さずに何とか足並みをそろえ駆け引きをしながらも平和を維持していって欲しいものです、、関係のない国民や自然が巻き込まれ可愛そうでなりませんね、、ポチッ
Commented by miriyun at 2006-07-23 22:48
マリリンさん、コメントありがとうございます。情勢は流動的、しかしその動きを決めるのは常に力のある国で決してレバノンではないのです。
 岐阜県ぐらいの大きさの国、長年痛めつけられた国、そして勝手知ったル強国。いとも簡単に強い国が弱い国を蹂躙する様子を、悲しみとともに見つめなければなりません。 ヨーロッパ勢が今動いているのが頼みの綱ですが、どうなることか・・・。


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