写真でイスラーム  

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2006年 06月 19日

水の話(5)…水の意味&サーディー廟

 乾燥帯ではことのほか、水に意味がある。
       1.命の水
       2.天国のイメージ
       3.灌漑用の水
       4. 祈りの前の清めの水
       5.涼をもたらす水
       6.癒しの水 etc.
水の話(5)…水の意味&サーディー廟_c0067690_1155482.jpg

 では、サーディー廟の水は何の水だろう。

 ペルシアを代表する抒情詩人にサーディーがいる。30年間に渡って、中東・北アフリカ・インドを放浪した。
 70歳を過ぎてからシラーズに戻り、『薔薇園(ゴレスターン)』『果樹園(ブースターン)』を執筆し、1291年に亡くなった。現在シラーズに立派な廟がある。

 周辺には糸杉があり、緑と花が目にやさしい。

水の話(5)…水の意味&サーディー廟_c0067690_12322236.jpg

 廟のなかには美しいタイルはもちろん目の前に噴水まである。 ↑
もちろんガイドがいれば、ここでサーディーの詩を一節唱えてくれるだろう。

花に鳥はイスラームの極上の世界
これに水があれば、楽園をあらわす。

    そして、やはり水はあった。
    タイルの前には、水盤の中に小さな噴水が置かれていた。

水の話(5)…水の意味&サーディー廟_c0067690_11552437.jpg

↑地下に下りる階段があり、ここを下ると涼しげな地下水槽にいきあたる。よく見ると閉じ込め型の池ではなく外から水路として引き込んでいる。モスクなどと同じように水をひいているようだ。 
 この水で糸杉と花の庭園・噴水などの水を確保して枯れることがない様に工夫されている。 
 
 そして、サーディー廟を訪れたものはこの地下にあるチャイハネで泳ぐ魚を見ながらチャイを楽しむ。私たちも日本で和歌や俳句にちなんだところでふとその句を思い出すことがある。イランの人々は胸のうちでサーディーを味わいながら、チャイを飲むのだ。

 さて、シラーズで購入した本にサーディーと廟をイメージ化した挿し絵が載っていた。
水の話(5)…水の意味&サーディー廟_c0067690_12284235.jpg

 乾燥帯に暮らす人々にとって、湧き水がある・流れる川があるというのは特別なことで
理想郷を思いえがくとき、必ず流れる水があるのだ。

 この本も庭園も,サーディーのイメージを体現したかのようだ。

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by miriyun | 2006-06-19 12:46 | イラン(ペルシア) | Comments(7)
Commented by maririn at 2006-06-20 14:20 x
綺麗ですね~ここにくる度ワクワクします、、どうやってこんな貴重な画像と内容を得られるの凄いです。

最高ですね、、ポチッ

Commented by miriyun at 2006-06-21 11:30
楽しんでいただいてよかったです。文化がニューヨークとは激しく異なるので、お互い新鮮な気持ちで見れます。
Commented by やいっち at 2007-05-25 17:58 x
久しぶりのカキコ。
ある本を読んでいたら、サーディーという人物が登場。ネットで検索したら、miriyunさんのサイトに遭遇。
近く、トラックバックするかも(でも、TBは受け付けていないのかな。
Commented by miriyun at 2007-05-26 09:24
やいっちさん、お久しぶりです。
 サーディーはなんと言う本に載っていたのですか?私も気になって詩集を買っては見たもののペルシア語の辞書もないのであきらめて書棚で休眠状態なんです。だから残念ながらサーディーの詩についてあまりわかりません。
 トラックバックはだいぶ前から受付をやめてしまいました。すいませんがUPしたよと一言コメントいただければ、こちらから拝見しにうかがいますね。お手数ですがよろしくお願いします。
Commented by at923ky at 2007-05-28 09:00
やいっちです。やはりTBはダメでしたね。
詳細は下記記事にて:
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2007/05/post_a703.html
サーディーについては名前が出ているだけ。もどかしいですね。
Commented by miriyun at 2007-05-30 04:03
やいっちさん、記事を見に伺いますね。
連絡ありがとうございます。
Commented by ぺいとん at 2007-08-22 14:02 x
スイカシチューを教えてくださった方が今シーラーズに行っています。 
サーディーが「5月に(今は8月ですが・・・)シーラーズを訪れたものはその故郷を忘れる」と謳ったという都訪れてみたいです! 
この挿絵の美しさといいサーディーの流し目(?)といい暑さも相まって身も心も溶けていきます。


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