写真でイスラーム  

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2006年 03月 15日

花のカリグラフィー…マスジェデ・エマーム

  久しぶりに『カリグラフィーを読んでみよう』の9回目。これまで東京ジャーミーのカリグラフィーのアラビア語のカリグラフィーを主に読んできた。イランの続きなのでエスファハーンのマスジェデ・エマームのカリグラフィーの中からとくにわかりやすい一単語のを読もう。
花のカリグラフィー…マスジェデ・エマーム_c0067690_11172176.jpg

 一単語なので、見慣れている人はわざわざカリグラフィーと考えなくても一目でわかる。でも、ここにでて来る文字は四角い図形の中にきちっと入れ込むデザインなので、その特色を少しづつつかんでいかないと単語数が増えた時に読めない。単純な文字なのに自分もてこずって抱え込んでいる文字がいくつもある。
 
 上の写真も幾何学的なクーフィー体あるいは、アル・ワリード体かと思われる。クーフィー体はイラクのクーファというところで考え出され、イスラーム初期にはクルアーンを書く書体として使われたが、すばやく書くには向かないため、やがてその地位をナスヒー書体に譲った。しかし、クーフィー体は、草木を絡ませて繊細なものから、幾何学的で力強くほとんどが直線からなるものまで幅広くあり、建物などに施すのにふさわしいため現在でもよくつかわれている。

 この文字の中にペルシアの得意とする花模様が飾られ、その周辺もつる草なっている。黄色と白の花が細かく描かれ、そして文字の輪郭はグレーで縁どられている。
花のカリグラフィー…マスジェデ・エマーム_c0067690_130239.jpg

 これは、『アッラーフ』と書いてあり、そのままアッラーの意味であるが、こういう文字が花で装飾されているのは珍しい。青の地に黄色の花で、このモスクの絵付けタイルがこの色合いなのでそれに調和するような色になっている。 

 この四角は左下を下として読む。ただし、みてのとおり最初のアリフ(緑色)がピンクの枠の文字の上に横になっている。これが最初の文字で本来青の文字の右横に縦にあるべき文字なのだ。つまり、デザインのためには向きは気にしないということになる。この特色を考えると結局この手のデザインを見る場合にくるくる写真を回してみることになるのだ。
 その場で見ようとすると、首をかたむけたり逆さにしてみたくなってしまう。実際にやると、とても格好は悪いし怪しまれてしまうのでおすすめできない。
 
 ☆だから、複雑なカリグラフィーを現地でスラスラ読むなんてことができるひとは、専門家かよほどの達人ということになる。現地のムスリムに聞いてもカリグラフィーについてはわからない場合が多いようだ。


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by miriyun | 2006-03-15 08:48 | カリグラフィーを読もう | Comments(0)


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