写真でイスラーム  

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2006年 02月 14日

「空飛ぶ絨毯」…じゅうたん余話

アラビアンナイトに『空飛ぶ絨毯』が登場してくる。

 アラビアンナイトは単純に昔からのいろいろな国の話をバグダードでまとめたと思い込んでいたが、アラビアンナイト展でもう少し成立の様子がわかったのでまとめてみよう。
  
アラビアンナイトはインド・ペルシアの話を元にササーン朝にまとめられていたと考えられる。9世紀の「ハザール・アフサーネ(千の物語:中世ペルシア語)」にはシャフラザードと一夜妻を次々と殺したという王の物語になっていたという記録はあるが、話は200ほどで筋立てが荒く他愛ない話だったとされる。しかも本そのものは見つかっていない。
 それが後にアラビア語に翻訳され、おそらく9~10世紀のバグダードで原型が作られ、徐々に話が付け足され、精選されて15世紀のカイロで最終的な形にまとめられた。この間でわかっているのは、世界最古のアラビアンナイトの断片として、ヒジュラ暦(西暦879年)の写本断片があり、そこには題名として「キターブ・ハディース・アルフ・ライラ」とあり、12世紀のカイロの書籍目録には「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」という名で記録されている。(『アラビアンナイト博物館』東方出版から引用・要約)

 そのつけ加えられていった話の中に、3人の王子がヌールンニハール王女を妻とするために珍しい贈り物を探しに行き、一人の王子がインドの市場で買ったとされるのが今日のテーマの空飛ぶ絨毯だ。
 ・・・・ふぅーっ、ようやくテーマにたどり着いた。読んでくださっている皆様、ごめんなさい。あくまでも余話ですので、すごいものが出てくるわけでないのに前置きが長くて・・・・。
 
 子どもの頃に読んだ物語の中でも、とくにワクワクしたものだ。本をよんだ後、夢の中で空飛ぶ絨毯に乗って、見たことのない異国の空へ飛んだのだった。
 
 こういう風に絨毯にのって・・という夢は絨毯が生活用品として当たり前に存在するイスラームの人々にもあるらしい。ドバイの空港の免税店の大フロアでこんなのを見つけた。
「空飛ぶ絨毯」…じゅうたん余話_c0067690_132945.jpg

  これはスプリングの上に絨毯がしつらえられて、この上にのるとビデオカメラがその様子を撮る。これだけでは日光やら京都やらの観光地で扮装をして記念撮影と変わらない。
 実はこのビデオカメラはFG(前景)用カメラで、この画像と準備してあるBG(背景)を合成するクロマキーを同時並行で行うようになっていた。 じゅうたんの前には大型ハイビジョンテレビが備えられており、この子どもたちはスプリングつき絨毯の上で身体をかたむけカーブの雰囲気を出したりしながら、町の上を飛び、雲に近づくということをしていた。デジタル大国日本はどうなんだ?戦争や戦いシミュレーションのようなものがあるとは聞いているが、どうせ作るならこういうのがいい。(どの国でもデジタル機器はよく見ると多くが日本製だが、もしかするとこれも日本製かもしれないが・・・)
 
 真っ黒なアバヤを着たお母さんがついていた。子どもの写真はどうぞ撮ってくださいといってくれる。ただ、そのあと、お話をしていたので残念なことにそのシミュレーション画像を撮らなかった。
 
 そこで、こんな感じという『空とぶ絨毯』画像を作ってみた。
「空飛ぶ絨毯」…じゅうたん余話_c0067690_132532.jpg

              ↑イエメンへのフライト
「空飛ぶ絨毯」…じゅうたん余話_c0067690_1324277.jpg

                  ↑ インドへのフライト
 あくまでも絨毯余話ということで・・・最後までおつきあいいただいた方、失礼いたしました。


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by miriyun | 2006-02-14 10:14 | 絨毯・キリム | Comments(4)
Commented by SuuSuu at 2006-02-18 16:14
わあ!この合成写真面白いですね!
私も、ちいさいとき空飛ぶ絨毯に憧れました。
もういい歳ですがディズニーシーに行くとアラビアンコーストが一番ワクワクしますf^^;)
そういえば、アラブの地で友人に連れられていったピクニック。レジャーシートじゃなくて絨毯だったのにはビックリしました。。。

PS、画像お持ち帰りしてもいいですか?(他に転載とかしないので)
Commented by miriyun at 2006-02-18 18:54
いっしょの夢を持ち、喜んでくださる方がいらしてとってもうれしいです。作った甲斐があるというものです。どうぞ、どうぞお持ち帰りください。
Commented by caffetribe at 2006-02-19 17:20
それにしてもmiriyunさんは飛んでいますね~。トルクメン~ヨルダン~イエメン~ドバイ~インド~トルコ・・・。どんな絨毯に乗っているんですか?興味しんしんです。こちらも空飛ぶ絨毯屋を目指しています。
Commented by miriyun at 2006-02-19 22:54
空飛ぶ絨毯屋さん、いいですね~。専門家のカフェトライブさんに見ていただいて嬉しさと恥ずかしさが半々です。すきだというだけで、それぞれのところで見聞きしたことと、自分なりに感じたことを書いているだけなんです。おかしいところはご指摘ください。教えてくださる方、大歓迎です。


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