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2024年 11月 27日

カンズ・アル・ジール賞を本田孝一氏が受賞

1.本田孝一氏がカンズ・アル・ジール賞を受賞 

 アラビア書道家、本田孝一氏がUAEにおいてカンズ・アル・ジール賞を受賞した。
この賞は、UAE 建国の父、故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンの先見の明のある詩にインスピレーションを得て創設された。

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シェイク・ハリファ・ビン・タヌーン・ビン・ムハンマド・アル・ナヒヤーン殿下から、創造的人格部門におけるアラビア書道への顕著な貢献を称えられた。


2・カンズ・アル・ジール賞とは
 UAE建国の父として、いまだ国民から愛され続ける故シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーンが、UAEを、遊牧民の国から港や空港含むインフラの整備、自由貿易の促進など積極的な政策に取り組み、一気に近年の国際都市の土台を作りあげた。
 この傑出したリーダーはナバティ詩の詩人でもあり、そのシェイク・ザイードの有名な作品の一つにちなんで名づけられた「カンズ・アル・ジール賞」が、アブダビ・アラビア語言語センター(ALC)によって創設された。 

كنز ألجيل
意味は「時(世代)の宝」

ナバティの詩とその価値を探求する作品を提出した学者やクリエーターに与えられる賞で、才能を育み、新しい世代が先祖の創造的な伝統からインスピレーションを得ることを奨励している。

◆この賞には 6 つのカテゴリーがある。
①詩のマッチング・・・シェイク ザイードの詩の リズム、韻、韻律、主題の点で最も近い作品に授与される。

②クリエイティブ パーソナリティ・・・ナバティの詩と関連研究、音楽、歌唱、絵画、アラビア書道に顕著かつ効果的な貢献をした候補者に授与。

③芸術・・・シェイク ザイードの詩とナバティの詩全般を視覚的なツールを使って解釈、演じ、具体化する芸術作品が対象。

④研究と調査・・・ナバティの詩の手法、内容、語彙を科学的に扱う研究に授与。

⑤詩的出版物・・・形式と内容の両方において本物であり、この分野に大きく貢献しているナバティ詩集を表彰。

⑥翻訳・・・シェイク・ザイードの詩およびその他の作品やアラビア語からの翻訳研究に授与。

*今年の受賞者の国籍を見ると、イラン・サウジアラビア・UAE、日本とUAEだけでなく国際的に広くリサーチし、評価しているということがわかる。
本田氏は上記の6つのカテゴリーのうち、どの部門で評価されたのだろうか。


2.Creative Personality Award(創造的人格部門)で受賞 本田孝一氏は上記②のCreative Personality Award創造的人格部門で受賞した。

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” 著名な日本人アーティスト、フアド ホンダの並外れた経験は、共通の価値観と文明の美学を体現しています。
キャリアの早い段階で、ホンダはアラビア語とイスラム文化に魅了され、それらを深く研究し、書道の芸術に独自の足跡を残しました。
彼のユニークなアラビアとイスラムの芸術作品のコレクションは、イスラム芸術、特にアラビアの書道とコーランや写本の装飾様式の進化を示す何千もの傑作と古代の写本とともに、マレーシアのクアラルンプールにあるイスラム美術館に展示されています。ホンダは、日本とアラビアの文化を巧みに融合させ、多くの芸術的および文化的研究の対象となっているアプローチを生み出す能力で知られています。彼の作品は世界中の権威ある展覧会で展示され、数々の賞と表彰を受けています。”(受賞者冊子・訳)


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 ”フアド・ホンダは世界で最も著名な書道家の一人であり、日本とアラブの文化を融合させた作品で知られています。彼の作品は世界的に有名なギャラリーで展示されており、数々の賞や表彰を受けています。ホンダはアラビア語とイスラム文化の研究にキャリアを捧げ、書道芸術に永続的な足跡を残しています。
 彼の作品はクアラルンプールのイスラム美術館に展示されており、イスラム芸術、特にアラビア書道の進化を描いた何千もの傑作と並んでいます。彼のユニークな芸術スタイルは、文化的美学の融合により広く研究され、高く評価されています。”(受賞者冊子・訳)
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◆冊子からの文章を読んでみて、いくつかのフレーズが心に残った。
・アラビア語とイスラム文化の研究にキャリアを捧げ、書道芸術に永続的な足跡を残し、
・日本とアラビアの文化を巧みに融合させ、
・多くの芸術的および文化的研究の対象となっているアプローチを生み出す能力を持ち、
・ユニークな芸術スタイル、文化的美学の融合を維持し続けている

カンズ・アル・ジール賞のCreative Personality Awardは単にアラビア書道に貢献した候補者を探したというのではなく、
さらに幅広く、永続的に影響を与えるものとして評価したのだということがこれらの文章からわかった。
「カンズ・アル・ジール賞」の門戸を広げた国際性とリサーチ力に改めて驚かされた。


●日本語版アラブニュースでもニュースになっていた。

↑のアラブニュースの中では、「アラビア書道における実践と理論の両面での顕著な貢献、およびアラビア語と書道を教えるために開発したカリキュラムを通じて、アラビア語の認知度を高め、教育を行った努力が認められた。」と解説があった。

 確かに本田孝一氏の著したアラビア語とアラビア書道のテキストやアラビア語辞書で体系的に学ぶ環境が整えられた。アラビア書道という分野を新たに日本で始め、広め、多くの人がここで学び、イスラム諸国から遠く離れた地で驚くほどの熱心さで大勢が学んできた。自分もその一人であり、なるほど~とうなづいた。

●UAEのアラビア語サイト↓

 尚、表彰式の行われたアルアインはオアシスの町(今は人口70万人で、文化都市としての発展中)あるが、こここそ、シェイク ザイードのナヒヤーン家発祥の地であり、この賞の発表の場にふさわしい場所だったのだろう。
                                                                                                                                         
                                       
                                                    
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by miriyun | 2024-11-27 23:03 | アラビア書道 | Comments(0)


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