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2024年 11月 21日

アルバイシンで見つけた花 

1.アルバイシン散策    
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アルハンブラ宮殿のある山の麓にはアルバイシンと呼ばれる地域がある。

そこを散策していたら、なんとも印象的な花を見つけた。

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白い花弁に何とも美しいピンク色の雄しべを無数に立ち上げる。


2.レンガの壁を這い上がる花    

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その姿は、石畳みと煉瓦の壁ばかりが続くアルバイシンの坂の多い町の中で、群を向いて美しかった。
 
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壁の上部に向けてけなげに這い上がっていこうとする。

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空間だらけの花弁に黄緑の雌しべが中央に伸び、その周辺に雄しべたちが立ち上がる。
こんなに雄しべが長くて美しい花を見たことがない。

花の名は帰国後、初めて知ることになる。
葉柄にトゲがあるトゲフウチョウボクの木である。
食用又は香辛料扱いになるのが蕾で
その名はケイパー
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花の咲く枝に連なるたくさんの蕾。
この蕾を開花前に収穫する。
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それを天日で干してから、酢漬け又は塩漬けにする。

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日本では、スモークサーモンに必ず添えられる薬味として使われることが多い。

南欧諸国では、煮込み料理などにもこれをどっさりと使い、そこの郷土料理らしさをあらわしている。

◆そのケイパー(ケッパーともいう)の正体は、フウチョウボクの「つぼみ」だった。

3.語源はペルシア語・アラビア語だった
ケイパー(ケッパー)は(英: caper; 学名: Capparis spinosa)からくるのだが、
香辛料としての語源は、
ペルシア語でもアラビア語でもکبر (kabar)
とあらわし、これがギリシア語、ラテン語へと転化し、現在の学名になったとされる。
現在の主な産地はフランス・イタリア・スペインである。
今回の花はスペインのアルバイシンで見かけたのはまさしく産地の国だった。

岩やレンガの壁や塔に沿って這い上がり、美しい花を咲かせるケイパー。花の美しさを見る前に食べられてしまうのも哀れだ。
無事花期を過ぎると、極小のキュウリのような緑の実を成らす。するとこれまた漬け込んで南欧料理でピクルスのように普通に使わているという。


日本では薬味というと、 ネギ、サンショウ、三つ葉、生姜、ミョウガ、わさび、ニンニク、シソ、セリなどがある。近年ではバジル、コリアンダー、ルッコラ、ミント、パセリなども薬味の範囲に入るのかもしれない。葉や茎、根、実などに風味があり使われるが、花は実に地味で大きな花や華麗な花はないといっていいだろう。
 それに比べてケイパーの美しさは群を抜いていた。
普通にガーデニングの素材として庭に植えたい花だと思った。


                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2024-11-21 00:59 | 動植物 | Comments(0)


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