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2024年 10月 30日

メトロポリタン美術館に収蔵、本田作品

1.メトロポリタン美術館    

Metropolitan Museum of Artは、メット(Met)という愛称で呼びならわされている。

ニューヨークの言わずと知れたアメリカ大陸最大の美術館で、世界各国の美術作品を幅広く収蔵・展示する。
そのMETに、本田孝一氏のアラビア書道作品が収蔵された。


収蔵されたばかりでHPに正式な画像はまだ掲載されていないが、作品と作者については的確な表現がなされている。


  
2.光の章 Surah Al-Nur
メトロポリタン美術館に収蔵、本田作品_c0067690_03130052.jpg
 (撮影:K.Yamaoka)

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題名: Surah Al-Nur (24), Verse 41
    スーラ・アル・ヌール (24)、第 41 節
作家:  Fuad Kouichi Honda (Japanese, born Tokyo, 1946)
     本田孝一(日本人、1946年東京生まれ)
制作年: 2023年
媒体: アクリル絵の具、紙にインクマーカー、コラージュ
寸法: 高さ252 cm×幅 117.5 cm
                                                                                                                                                                                                           

イスラム書道の日本人マスターによるこの異文化作品は、コーランの光の章(スーラ・アル・ヌール)を題材にしています。
この言葉は、スルス文字のムサンナまたはミラーイメージ、つまり鏡像で書かれており、壮大なスケールの大胆な構成となっています。
このアーティストはオスマントルコの学派の書道のマスターです。
彼はトルコのスルス書体の伝統的な書体をマスターしている。
このことは、正確なスルス書体と構成の対称性(左右対称のコンポジション)にはっきり表れています。
この作品で本田は、色を使った境界線は絵の具とエアブラシにより表現し、
コラージュのような独特の混合メディア技法を使用しています。
                     以上、MetのHPより訳
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◎このMetの学芸員による短い解説の中に、3つの要素があらわされている。

◆壮大なスケール
◆大胆なコンポジション
◆正確な伝統的書体

 本田作品を語るにこれほど的確な表現はないだろう。

 Metすごい!


 かっては本田氏も、周りをテズヒーブで囲うような典型的な書道装飾を試みたことがあった。
しかしながら、これは自分を表せているとは思えなかったという。
そして自分だけの表現がどこかにあるのかと追及していた。

 その後書く言葉の意味を自分の中で深化させ、大自然の中に身を置いたサウジアラビアでの体験などからのイメージを合わせて、
今のスタイル、まさしく壮大なスケールと大胆なコンポジションに至ったのだ。
それとともに、正式な伝統文字を大切にしてチェレビーさんというトルコの師からおしえをうけ、イジャーザ(書道の免許皆伝)を受けた。

 こうして、本田作品は書の世界で例を見ない壮大な作品となり、新たな書のスタイルとして世界の中で認められていった。
そして、そのうちの一作がとうとうMetに収蔵されることになったのである。
                        
  


                                       
                                                    
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by miriyun | 2024-10-30 23:25 | Comments(0)


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