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2021年 05月 31日

アオサギの冠羽とヒエログリフ

1.冠羽    

一部の鳥は頭部に冠羽(かんう)を持つ。 
青い羽根に、冠羽、赤いルビー色の目が特徴のオウギバト
アオサギの冠羽とヒエログリフ_c0067690_04062349.jpg
あまりにゴージャスな身体の羽色に目を奪われてしまうが、くじゃくは身体と同じ色の冠羽を持つ。



2.アオサギの冠羽とヒエログリフ

あまり目立たないが、成熟したアオサギにも冠羽がある。

(1)アオサギの冠羽
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アオサギは通常は羽を立てず、2本の冠羽は頭の後ろに流しているが、
アオサギの冠羽とヒエログリフ_c0067690_01005581.jpg
時にこのように冠羽を立てることがある。黒い冠羽と白の胸の羽が立派だ。

アオサギの冠羽とヒエログリフ_c0067690_03410820.jpg
クジャクやオウギバトのように頭部に常に目立つように立っている冠羽と、アオサギのように伏せた状態にできる冠羽もある。


(2)エジプトの壁画
アオサギの冠羽とヒエログリフ_c0067690_02112848.jpg
↑紀元前1250年ごろのネフェルタリ王妃の墓の壁画

なお、アオサギの姿は、古代エジプトで絵にあらわされている。
古代エジプトでは動物たちの多くが神として考えられた。
アオサギはベヌウという聖鳥として描かれている。
その絵には冠羽を後ろに流し、胸の羽毛がふさふさしている姿が現されている。


(3)鳥の形のヒエログリフ

アオサギの冠羽とヒエログリフ_c0067690_03151624.jpg

そして、古代エジプト文字であるヒエログリフにおいても、このように頭の後ろに2本の冠羽を持つ鳥として書かれている。
ヒエログリフには表音文字と表意文字があるが、これは表音文字ではないので音はあらわさず、決定詞としてアオサギを意味する表意文字である。

ヒエログリフにあらわされている鳥はなんと50あまりある。
小さな文字を書くのに、それが人に判別されるように特徴づけなければならないのだから大変だ。

その中でアオサギと特定する特徴が、後ろになびかせた冠羽だったのだ。

いやいや~、よくぞ、鳥だけでも50もの文字を考えた
よくぞ、特徴をとらえて書き分けた
すごいぞ、古代エジプト人!!


                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2021-05-31 01:49 | エジプト | Comments(2)
Commented by hinagesi-k at 2021-06-02 10:58
鳥好きの私にとって、色々な羽の色はもちろんですが、その羽を、見せびらかす動作が、面白くてすきです。
今まで飼育した事があるのは、雀、燕、尾長、カケス、十姉妹、文鳥、などですが、機嫌が良い時や、何かしてほしい時に、頭を下げながら羽を震わせるしぐさを思い出します。
Commented by miriyun at 2021-07-01 09:12
谷間のゆりさん、
たくさんの種類の鳥を飼われていたのですね。
鳥たちは羽がアピール点であることを
よくわかっているようです。


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