写真でイスラーム  

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2005年 12月 03日

東京ジャーミー(10)・・・カリグラフィーから宗派を読む

  まず、東京ジャーミーからドームのパンダンティッフと呼ばれる位置の名前をご覧あれ。アヤ・ソフィアなどでもおなじみのアラビア語の名前カリグラフィーである。この名前を知っているだけでいろいろなイスラーム表記がわかってくる。
 
東京ジャーミー(10)・・・カリグラフィーから宗派を読む_c0067690_1214512.jpg

ドームの周辺部にパンダンティッフが見える。アリーとウマルとあるが、他の部分をupすると次のようになる。トルコの得意とする草木文様が文字のまわりを飾り文字を引き立てている。
          アッラー  ↓              
東京ジャーミー(10)・・・カリグラフィーから宗派を読む_c0067690_12142193.jpg
                                    
          ムハンマド ↓
東京ジャーミー(10)・・・カリグラフィーから宗派を読む_c0067690_12143711.jpg


  モスクのドームは円形であるため、6つあるいは8つのデザインパターンとなることが多く、東京ジャーミーではその間に6人の聖なる名を表している。8つあるモスクについてはまたの機会に考えていくつもりだ。

 さて、その6つの名とは―――
اَللهُ・・・・神 アッラー   
محمد・・・・預言者 ムハンマド
أَبُو بَكْرٍ・・・・第1代正統カリフ アブー・バクル
عُمَر・・・・第2代正統カリフ  ウマル
عُثْمَان・・・・第3代正統カリフ ウスマーン
عَلِيّ・・・・第4代正統カリフ  アリー
である。
 さて、これらの名を使っていることでいかにイスラームにとってこれらの名前が大事かわかる。しかし、シーア派はアッラー・ムハンマドは別格として後継者として認めているのはこの中ではアリーだけである。するとこのジャーミーはシーア派でなくスンニー派だろうということが想像できるわけだ
 また、シリア編に書くつもりだが、シーア派はカルバラーの土で作った土器に額をつけて礼拝するなど、ちょっとした見分けどころがある。

 次回は、これと関係がある宮殿とモスク展の作品をよむ予定だ。

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by miriyun | 2005-12-03 11:32 | カリグラフィーを読もう | Comments(2)
Commented by huimuseum at 2005-12-05 19:53
 ちゃーっす。

 へえ~、モスクのカリグラフィーから宗派の特徴がわかっちゃうんすか!? 
 ほっほ~、これはええ~お話。←今までこのことを指摘した専門家おられます?もしいないと新発見では?
 中国でも活用させていただきますゼ。
 女将さん。
Commented by miriyun at 2005-12-05 23:57
ヤズドの金曜日のモスクでは12イマーム派なので、12人のイマームをデザイン化したカリグラフィーがあったと思います。同じ文様扱いをしていてもアラベスクと違って、文字は文字、その中にいろいろな情報がこめられててるんです。・・・普通によめるひとには当たり前なことを、はじめて見る人を対象にわかりやす写真を使って表現していこうと思っています。
 だから、わかってくれた人がいるととてもウレシー!っとなります。


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