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2017年 01月 22日

『青の流砂』Blue Quick Sand・・・アラビア書道作品

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集

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Web作品No.41
『青の流砂』Blue Quick Sand 
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・内容:Holy Qur’an Surah ar-Rum 40~60
  『コーラン』 ビザンチン章 40~60

・書体:Thulth style スルス書体
・大きさ:縦197cm×横330cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2015年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館
・撮影:M.Kobayashi

・作者コメント:
砂漠にいた時、「流砂」というものを見たことがあった。
私たちがたまたまテントを張って夜を明かした涸れ川(ワージー)の傍にあった砂丘はひゅうひゅうと音を立てて一晩中流れていた。
風は絶えず砂の表面に吹き付け、砂を巻き上げていた。特に夜明け方は、砂丘は濃紺の世界に変わり、幻想的であった。 
    
               
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                     以上、公式。


◆作品群を見てきて

 本田孝一氏の作品を紹介させていただいて、もう9年がたった。
 
 本田氏の作品の多くが美術館に所蔵されている。
大きさも美術館サイズで、これまでも青の砂漠・赤の砂漠や知恵の七柱など大きな作品が多いが、今回の『青の流砂』はまた格別に大きく、アトリエ全体が砂漠のイメージに包括されたようで初めて見たときに思わず感嘆の声を上げたほどだった・・・。

 本田氏も初めは作品も小さめで、アラビア書道の常道としての装飾も試していたということだ。
しかし、ある時サウジアラビアでの生活など自分の砂漠での経験を基にしたインスピレーションを作品に投入し始めた。章句のイメージデザインと深みのある色彩の上に、伝統的書法に基づいた文字がデザイン性をもってリズミカルに配置された。

 こうして、目で見ても読んでも魅了される作品となり、ここに章句のイメージを大切にしながら新たな境地の書道アートが完成していったのだ。
 以来、次々と創作される作品群に接し、こうして世界に紹介させていただいていることに身が引き締まる思いでいる。

                    
                                                                                                                              
                                       
                                               



by miriyun | 2017-01-22 08:38 | Fuad Kouichi Honda | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2017-01-22 17:06
おおおおお〜〜〜なんと来年の楽しみなこと!!!!!!
会場はどこでしょうね。東京は必至でしょうから、ん〜〜個人的には国立博物館の本館、一歩譲って表慶館もう一歩で東洋館。でも後の2つではちょっと納得いかないです。平成館はあり得ません。
美術館のコンセプトとは異なりますが絶対にサントリーなら素晴らしい展示やより一層作品を引き立てる演出をしてくれるはず。
京都市美術館も似合いそう。
どうか作品を十二分に活かせる展示会場でありますように。
でもその前にKLでお会いしておきたいです♡
Commented by petapeta_adeliae at 2017-01-26 12:53
本田先生の作品はシンガポールに多数所蔵されていましたね?
来年拝見することが出来るとは!!
楽しみができました。
Commented by miriyun at 2017-01-28 13:15
ぺいとんさん、
瞬時にこんなに博物館・美術館を列挙できるのはさすがです!!
いつもいいものを逃さず鑑賞されているぺいとんさんならではですね。
たくさんの本田作品が海外の美術館に収蔵されていますが、
日本で見る機会が少ないことがこれまで残念だっただけに楽しみです。
確かに美術館によるコンセプトや展示方法の違いがあるので
作品を生かせる展示場所であることが大事です。
またその時が来たら詳しくお知らせしますね。
Commented by miriyun at 2017-01-28 13:22
ソーニャさん、
いつも鑑賞されているソーニャさんにそう言っていただけるのはとても嬉しいです。
シンガポールではアジア文明博物館が本田孝一氏の青を基調とした作品が複数所蔵しています。
また、今回日本での展示を計画しているのはマレーシアのイスラム芸術博物館でこちらはすでに50点以上の作品を所蔵しています。


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