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2016年 10月 13日

7つの頭をもつナーガを彫る

ナーガとは  
ナーガとは、インドの神話からの流れをもつ蛇の精霊、あるいは蛇神といわれる。元はインドのコブラの姿であるが、東南アジアでは七つの頭をもつ姿で表される。 釈迦が仏法を開いた時の守護をしたということで、ヒンドゥー教文化圏から仏教文化圏へと次第に変化していく中でも、ナーガは守ってくれるものとして、大事にされてきた。

だからカンボジアはクメール文化で長い期間栄えてきたが、いずれの時代の遺跡も多くが参道に当たる所にナーガが存在する。

では、ナーガはどのようにつくられるのか?

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ナーガを彫る職人像。
これは、シェムリアップ空港の中庭に置かれたものだが、これがある事で、ひとつひとつ丁寧に人の手で彫られていったことを想いながらナーガを見ることができる。

乾季には乾ききって草木も枯れ、雨季には雨に晒され苔むす。
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こちらは5つの頭を持つナーガ。愛嬌のある顔に見える。
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7つの頭のナーガの方が多い。
いずれも長い歳月を経てコブラの顔に鋭さはなくなっているがそれでも守り神としての存在感は消えない。

                                       
                                                    
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by miriyun | 2016-10-13 10:41 | カンボジア | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2016-10-14 12:40
一瞬頭をよぎったのが、
ナーガはひょっとしてヤマタノオロチの元?
Commented by miriyun at 2016-10-19 13:34
ソーニャさん、ヤマタノオロチ、そういえば神話に出てきましたね~!8つの首だったりするので、7つのナーガと関連あるのかもです。
インドではコブラであったヘビ神が東南アジアではナーガになり、中国ではコブラがいないので龍の顔をあてはめたと言います。その影響もどこかしらにあるようなきがしますが、ヤマタノオロチに詳しくないため宿題としてもっていることにします。


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