2016年 05月 08日
1.フジの花絶景で喜ぶもの フジの花が満開で喜ぶのは人間だけではない。こんなのがそこここに飛んでは花房に張り付くことを繰り返している。 黒と黄色の丸っこい蜂は飛ぶ音が大きくて、「ぶ~ん!」と空気を震わせる音がちょっと怖い気がしたが、そのまま観察を続けた。 人間がずっとレンズを向けていることなど、全くお構いなしにフジの花のふっくらした花弁に張り付いてはしばらくじっとして、また次の花へと移っていく。それを飽きることなく繰り返すハチだった。 白藤についているのは小さいミツバチ。 美味しい藤の花ハチミツ貯蔵のために大忙しに働いている。 2.ハチの種類 帰宅後、気になった黒と黄色のハチが危険な蜂でないか調べた。 ◆肉食の蜂 ハチは世界中に様々なハチがいて、100を超えた科があり、またどのハチに属するのか研究者の間でもまだ特定できないでいる種類もあるそうだ。 ひとまず日本の蜂についてみて見るが、驚いたことに、ハチの多くが動物性、つまり肉食だということだった。小さな昆虫や毛虫・虫の死骸も含めてタンパク質を摂取しようとする代表が狩り蜂とまとめて言われる蜂たちで、代表的なのがスズメバチなのだ。最初から毒針で捕食する対象を弱らせて巣穴に運んでしまおうという攻撃性が備わっているから、人間に対しても最初から攻撃性を見せるのだ。 ◆肉食ではない蜂 肉食ではない,主に蜜や花粉を集めるハチはというと、ミツバチとクマバチだけらしい。 色は真っ黒で胸のところだけ黄色い。その黄色部分にも身体や足にも細かい毛がついていて、毛むくじゃらな印象。攻撃性は感じられない。 この色がやはり特徴だった。 調べた結果はクマバチ。 音がまるでスズメバチのように大きな音を立てて飛ぶので、よくスズメバチではないかと恐れられるのだが、よほど危害を及ぼすことでもしない限り、人間にも動物にも無関心(針は持っているので、攻撃をしてはいけないのはミツバチと同じ)で、蜜をとる蜂だった。 クマバチはクマンバチという言い方もされている(音が凄くて、もっさり黒いせいなのかと筆者は想像するのだが・・・)。音がスズメバチに似ているのは、強いスズメバチの羽音に似せて偽装しているという説もあるようだ。 クマバチの体中についた毛はどういう意味か。蜜を花からいただいているうちに、花粉がハチの毛に自然につき、そのおかげでフジの受粉も完了することになる。つまり、毛は花粉がくっつきやすいという大事な役割を持っていた。(なお、肉食のハチにはこのような毛はついていない) 今回フジの花とともに見たこのハチは一見恐ろしげに見えたが、 全く人間を意識しておらず花だけに集中していた。 こんなに花がいっぱいの収穫最盛期!蜜集めに忙しいのは当然だったのだ。 ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります 人気ブログランキングへ
by miriyun
| 2016-05-08 19:42
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Comments(6)
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ぺいとん
at 2016-05-08 22:16
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こちらから理不尽な攻撃を仕掛けない限りは追いかけられることもなさそうですが、、、それでもやはりとても怖いです。
高貴とも思えるあの芳香を蜂さんたちはどのように感じているのでしょう。聞いてみたいです。
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hinagesi-k at 2016-05-09 10:58
くまんばちの引こうと言うヴァイオリンの曲を最近っ着て居ないなときがつきました。
我が家の狭いベランダにもクマ蜂が来てくれます。 花に夢中で蜜が無くなるとさっさと飛んで行ってしまうので怖くはなかったのですが、毒を持っている蜂には毛が無いと始めてしり安心しました。
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jasmine-boo at 2016-05-09 21:23
子供の頃、休耕田で遊んでる時に、このクマバチがTシャツの中に入ってしまったんです!もうお互いパニックで…ど根性ガエルのぴょん吉のようにTシャツがびょ〜ん、というよりブーン!って。
たぶん、攻撃というより、針を出して準備してたんでしょうね。おなかを3箇所ほど触れるたびにチク、チクって。でもTシャツをめくり上げるってことは恥ずかしくてできなかったんです。。。一応、乙女でしたから(^_^;) そのうち裾から出て行きましたが、とても怖かったです。 ザックリと蜂に刺されたのとは違い、小さく赤くぷくっと腫れました。
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miriyun at 2016-05-12 23:50
ぺいとんさん、
余りにも広くいきわたる香りと花の数に クマバチも目もくらむくらいなのではないでしょうか。 人間に1パーセントも関心も警戒心も持っていないようでした。 でも、狩猟型のスズメバチに対して農耕民族のようなクマバチ・ミツバチなのです。でも、やはりさされない注意は必要ですね。
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miriyun at 2016-05-12 23:53
谷間のゆりさん、
私も最初毛むくじゃらなクマバチは怖いと思っていたのですが、実は毛があるのは花粉集めのためと知り、 何だか印象が変わりました。クマンバチの飛行、そういえばこどものころに聞いたような気がします。
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miriyun at 2016-05-12 23:55
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