2013年 08月 11日
パシャッ、ポチャッ 港も静かなときに歩くと意外な音が聞こえてくる。 大桟橋へ行こうと象の鼻パークを歩いていた。 静かな夕刻。 何気なく客船日本丸を遠くから眺めていたらパシャッという音、岸壁に近くなるとポチャッという水音がはっきりとところどころでしてくる。よく見ると海の上に何かがはねているようだ。 飛ぶ魚としてはもちろんトビウオが脳裏に浮かぶわけだが、そんな細長いトビウオとは明らかに違う。 重量も重そうで大きい魚だと感ずる。 ![]() 遠くの方だが、少なくとも40~50cmはあろうという魚が大きく飛びあがった。 その時にとんだ高さと飛距離は跳びあがった場所の波紋で分かる。 1m前後の高さ、飛距離にして1m以上、ここからまた、着水まで浮いているのだからなかなかの飛び具合だ。 中には、こんなのも・・・。 ![]() これこれ君は、跳ねるときに身体の重心がずれたか、軸を均一に保つのは大事だよね。 もぐっていて突然跳ねるので、カメラを向けてもどこで跳ね上がるか予測がつかない。 あてづっぽうで向きを決めて、あとは運任せ。 パシャット音がしたらシャッターを切ってみる。 ![]() こんな泡だけ写っていたりもした。 ![]() 一回跳ねた近くにいるだろうからとその辺にレンズを向けていたら、ずっと奥で跳ねたり・・・ ![]() これは重量感がわかる感じ。 背が青黒く腹部が体側は銀色で細い縦しまが数本入っている。 2.ボラとは? 帰宅後調べたら、謎の横浜港の魚がweb上で質問や答えが飛び交っていた。 「ボラ」という魚だという。 ボラは、海水魚であるが、幼魚のころは淡水域に遡上することもあるため河口付近にもいる。水の汚染にも強いので都市部の港湾にも群れで住む。 食べるのは泥の中の微生物や藻類なので、汚い海に住むボラはくさくて食べられず、冬、外洋に出て回遊している時のボラは鯛だと言って食べさせてもわからないほどの味だともいう。 出世魚 ボラの名前は、生長とともに変わる出世魚であり、関東では、 オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと変わっていく(地方によって違うので、それもややこしい)。 海がきれいなころの日本ではおいしい大衆魚として食べられていたので、その名前が身近な言葉の語源になっていた。 *「オボコ」は子供などの幼い様子 *「イナ」は若い衆の月代の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことから、「いなせ」の語源 *「トド」は、「これ以上大きくならない」ことから「結局」「行きつくところ」などを意味する「とどのつまり」の語源となった。 また、ボラのメスの卵巣はカラスミであり、ギリシア・トルコなどではタラもサラダとして用いられる。 そのジャンプ力 海面上へのジャンプ力についてもWikiで言及されていた。 ジャンプし、時に体長の2-3倍ほどの高さまで跳びあがる。跳びあがる理由は周囲の物の動きや音に驚いたり、水中の酸素欠乏やジャンプの衝撃で寄生虫を落とすためなど諸説あるが、まだ解明には至っていない。その際、人に衝突することも見られ、成魚の場合には時に釣り人やサーファーなどを負傷させたりすることもある。(Wikipedia) 見てきたとおりの大きなジャンプをする習性があることもわかった。 日本全体で食べられていろんな語源になっていたのに、これまで知らなかった魚のことを、 港で見た光景が導き出してくれた。
by miriyun
| 2013-08-11 14:04
| 動植物
|
Comments(4)
![]()
祖父の存命中(70年以上前の事です)度々投網船に乗った事があったのですが、其の時によく跳ねるのはボラだと教わっていましたので懐かしいです。
沢山獲れたときは編みに入ったボラは棄てられ、収穫が少ない時は持ってかえりました。 確か小骨が多かったと覚えていますが????
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ボラが出世魚とは知りませんでた。
何年か前に鶴見川にボラが異常発生して、木箱に入ったウニの ように並んで、酸欠になっている写真を見て、その翌年ぐらいに 元町に行き、川にボラが気持ち悪いほど、たくさんいるのを見ました。 そのせいか、ボラ=横浜になりました。 |
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