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2012年 08月 09日

パレスチナ国旗を掲げて…ロンドンオリンピック(6)

国旗を掲げる誇り  
パレスチナ国旗を掲げて…ロンドンオリンピック(6)_c0067690_1144092.jpg

 オリンピックという場で、国旗を掲げることに誇りを感じているのはどこの国もそうであろう。だが、この旗を掲げることにどこよりも強い気持ちを持つ国がある。

 パレスチナである。
半世紀以上にわたって旗を掲げながら、世界の関心度は高まったかと思えば落ち込んでしまうことも多々ある。ともすると忘れ去られてしまいそうになるパレスチナの人たちは、いる場所によって全く条件が異なるが、私たちの通常知っているところのどこにでも行かれるパスポートという存在が果てしなく遠いはずだ。こうしてオリンピックに出てくることも苦労した末という人がいるだろう。

 それだけに誇りをもって進む旗手の目がいい。選手団は手に手に国旗をあらわしたものを持ち掲げていた。ここに立ち国旗を掲げることに意義を感じている。
 
 800m女子予選にでたサワルハ選手はヒジャブをかぶった姿で力走し、自己記録を更新する2分29秒16でゴールし、パレスチナ新記録を出した。小さなことの一つ一つがこの国の人たちの希望になる。


争乱のシリアより・・・

パレスチナ国旗を掲げて…ロンドンオリンピック(6)_c0067690_11311220.jpg

 シリアは内戦状態。同じ国民同士での戦いに、あの美しいシリアはどこに、家族は無事だろうかという状態であろうが、シリア選手団はやってきた。
 オリンピック開催されてからも戦闘はアレッポとダマスカス近郊で激しかった。選手たちの気持ちはさざ波のごとくであろう。本国の首相が亡命した。現政府への抗議だという。
 

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◆パレスチナの人たちが安心できる時が来る時を、
     そして 美しいシリアに戻る日を信じて、二つの国を見つめた。

                                                                                                                                                                                                           
                                       
                                                    
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by miriyun | 2012-08-09 06:36 | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2012-08-10 09:34
パレスチナの騎手、いい表情ですね。
極端に少ないので国の威信をかけての参加でしょうが、
子どものころから戦いがずって続いていたので、
妙に感慨深いものがあります。
アラファト議長が亡くなってからクローズアップされて
いないような!?
Commented by miriyun at 2012-08-11 10:15
ソーニャさん、練習場所の心配から、出国してのち、同じ場所に戻れるのだろうかという不安まであり、
ここに参加することも実は大変なことではないかと思います。
でも、苦労して参加したことが、世界におもいださせ、また多くのパレスチナの人に勇気を与えていくのでしょう。
アラファトさん以降は何と言っても吸引力が減ってきたように思います。


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