写真でイスラーム  

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2012年 04月 30日

連なる風車

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よく乗る航空機で行はほとんど夜なので通路側に席をとることが多い。
帰りは昼に日本にさしかかるので、左の窓側に席をとる。

何かしら見えてくることを楽しみにしているからだ。

 四国の左側に特徴ある細い細いつらなりで半島になっている。
運よく、佐田岬がとてもよく見えてきた。いつものごとく地図そっくりと当たり前すぎることに妙に感心していた。

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佐田岬の先端から東に向かって次々と視界に入ってくる。
その中で白く見えているもの。
くるくると回っている。
小さく見えるが風力発電の風車なので、たかさ60mはあろうかというものが山頂に並んでいるのだから目立つ。
20基もずらりと並ぶその姿は三崎ウィンドパーク発電所だ。


これで終わりと思っているうちに次のが見えてきた。
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瀬戸風力発電所の4基、佐田岬風力発電所の9基、瀬戸ウィンドヒル発電所の11基と
この細長い土地を利用して並んでいる。
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その右にもまだ、まだ、続く風車。伊方町風力発電所の2基、伊方ウィンドファーム発電所の12基、
この愛媛県の伊方町だけで58基立っている。 こうしてたまたま実際の姿を見れたことによって佐田岬は風力発電の先進地域であることが分かった。ここは四国の中では特に風力発電の盛んな地域だった。
 
 *ただし、ここの白く見えるのが四国電力伊方発電所。・・・これは原子力発電所1~3号機まであり、200万kw間での力を持ち、止めるまでは約150万kWの発電をしていた。


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◆ そんなことを思いながら、まだ、名残惜しく四国の山々を見ていると
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高知県の山の峰に沿ってきれいに並んだ津野町の葉山風力発電所である。
20基もの風力発電機が並んでいる。
  風力発電の風車、横浜港にも1基あるが三菱重工がこんなのを作ってますよというアピールと港湾での電力の一部を担う程度である。上の写真の風車にも三菱重工製が多い。
     ⇒都道府県別風力発電導入


◆風力発電
 もちろん、無限の安全エネルギーであるから世界中でこの風力の発電は本気でやり始めているところも欧米には多い。
 日本は作る技術は素晴らしくても風力も太陽光も普及させる戦略が国家になかった。つまり、原子力行政になっていたために自然エネルギーは効率が悪いということで、国家として本気で向き合わなかった。太陽光は20年も前から普及させるきっかけや戦略があればもっとぐんと伸びると言われながらあまり伸びずにいた。そうしている間にもヨーロッパや中東で画期的な太陽光発電プロジェクトが始まっていいる。
 風力は巨大な風車が必要であるため十分な場所がなければできないまた、風次第であるから供給が不安定でもある。アメリカのような大きな国のように荒野に何十基も立ててという土地の余裕はないのだ・・・と言われてきた。しかし、小さい国であっても海中に風車を立てる国が現れたり、工夫のしようはあると思わされる。
 
世界風力会議(Global Wind Energy Council:GWEC)の2011年発行のGlobal Wind 2010 Report (2nd edition) によると、世界の風力発電総設備容量は、前年の158,908MWから197,039MWに達し、2009年比で24.0%の増加になりました(図1)。毎年、前年比20~30%超の伸び率を示し、順調に増加しています。特に、近年では中国の大規模な導入が目立っています。
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                                          (独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構より引用)


 もちろんいいところばかりでなく騒音・低周波騒音公害があり、近隣に人が住むところがあると公害になってしまう。しかし、それは技術で何とかしていかれそうだ。じっさい、羽部分の材料を変えたことでの音の軽減など改良中である。少なくとも原子力のゴミの行方もメルトダウンまでしてしまった時の手当の確実さが見えないというものよりずっと実現可能な範囲だと思う。もちろん、太陽光や風力や地熱発電が、~~万kWという火力や原子力に太刀打ちできる数字でないことは十分承知の上なのだが、何年後にはどこまで持っていこうという戦略がなければいつまでもできませんねで終わってしまう。しかし、どこかで本気でスタートしなくてはならなかったはずで、その機会はバブルのころを含めて日本経済にゆとりのあるころにいくらでもあったはずだ。その状態を批判者を追い落としながら原子力行政だけを唯一無二のように推し進めてきたことが日本の失敗だろう。批判者がいなければ、停滞し腐っていくのだ。

 現在も、原子力と自然エネルギーについて真摯に語った教授や専門家が二度とメディアに現れることなく消えているのは何やら空恐ろしい。そういう反対意見の人ほど呼び込んで日本の将来を論じる太っ腹さはないのであろうか。 

 風車を、たまたまではあるがこんなにたくさん上空から見られたことでの雑感である。
エネルギー政策はこれまでのこだわりや公約や自分の立ち位置などというものから見ずに、広い視野に立って考え直してこそ活路が見出せるだろう。
 

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by miriyun | 2012-04-30 12:00 | Comments(10)
Commented by 谷間のゆり at 2012-04-30 18:38 x
国内旅行は殆ど列車だし、飛行機を使った旅行はアメリカ行きの時なので、通路側に席を取る事が多くて下界を眺める事が少ないのですが、一度九州からの帰りに乗った便が強風の為東京に着陸できず、札幌に待機した時偶然函館上空で目が覚め、夜の函館を眺めた事があります。
地図と同じと、当たり前の事に感心しました。
Commented by petapeta_adeliae at 2012-04-30 21:51
国内で一番進んでいるのが青森だと聞いたことがあります。
10年以上前に風力発電の仕事に関わっていて人から
設備投資が掛かること、自然任せなので自然災害でのメンテナンスも
かかるるけれど、生態系を崩さずに汚染の心配もないと延々と2時間
話されたものです。^^;
風力発電という選択肢もあることが浸透してくれればより良い生活
が出来るのではないかな!?
Commented by miriyun at 2012-05-01 04:01
谷間のゆりさん、函館の夜は上空から眺めたら宝石がまかれたかのようだったのではないでしょうか。
地図と同じものが見えると何故か不思議な気分になります。
 東京をとおりこして札幌待機になったのですか。驚きますが、安全のためにはそういうことも必要なのですね。
Commented by miriyun at 2012-05-01 05:00
ソーニャさん、最新の統計で見ても確かに青森が第一位でした。
あの巨大な塔のような風車を立てることは大変なことですが、いろいろな立地の難しい国も工夫してきていることなのでまだまだ工夫の余地はあるはずだと思います。
Commented by ぺいとん at 2012-05-01 08:15 x
連れ合いも日本地図そのものが見えたと嬉しそうによく話します。 

山の尾根に綺麗に並んでいるのですね。 
このような場所に発電機を実際に建てる現場の人々は私たちと同じ普通の暮らしをしているのですよね。  
そのご苦労のことも考えると、もっと電気は大切に使わなくてはと思います。
Commented by ジョー at 2012-05-01 16:04 x
もし、騒音が出てしまうものだとすれば、その騒音がリラックスミュージックのように心地がよい物音にかえるという方法も、一理あるのではと感じました。
海岸沿いなどの波音は、眠りを誘う周波数の音。
神経を落ち着かせることができることが重要なのではないのでしょうか。
いろんな角度からの分析。
今後もちろん進められていくのでしょうね。
Commented by yumiyane at 2012-05-01 17:25
有難うございます。こんなに的確な記事を掲載していただいて。
去年スペインに行った時、あちらにもこちらにも風車があって、さすがドン・キホーテの国だと、自然エネルギーに真摯に取り組んでいる光景を見て、日本人として恥ずかしく思いました。
経済面で大変なスペインを少々見下した感のある日本のメディアです。とんでもない。エネルギー面ではずっと先を行っていると羨ましく思いました。
Commented by miriyun at 2012-05-04 14:08
ぺいとんさん、山奥ばかりですから、建設の土台作りから大変な作業になります。何しろ高さ60mというと十数回のビル並のを建てるので本気の建築ですよね。無限のエネルギーですが、使いこなすまでにはまだまだ改良が加わる必要があります。
Commented by miriyun at 2012-05-04 14:11
ジョーさん、低周波の音や振動なので、近くのジュ民には影響があるようです。音楽のようにはいかないでしょうが、にほんのちえをけっしゅうすれば いいものが生まれてくるでしょう。
 やはり、知恵をあつめること、予算をしっかりとつけて研究をすることが大事ですね。
Commented by miriyun at 2012-05-04 14:13
yumiyaneさん、スペインはそんなにやっているのですね。
日本は技術があるのに、それらの実験をしているところに充分な
資金援助が来ないように思います。
そして、幅広くいろいろなエネルギー源について政治家自信も本気で学んでほしいものです。


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