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2012年 02月 22日
ナイル川沿いの農業 ![]() 乾燥帯であっても川と運河があれば農業ができる。 それどころかメソポタミアは農業、特に小麦栽培の発祥の地であるし、ナイル川沿いはその川のもたらす水で豊かな農産物を得て強力な王権が成立した。 やっとそだつだけだろうとおもわせた乾燥した大地は想像よりも豊かに実りをもたらす。16世紀末にコロンブスがアメリカ大陸から持ち込んだトウモロコシは17世紀にはまたたく間にヨーロッパからアフリカ・アジアへと広がった。 ここエジプトでも育ちは良かった。 川沿いに灌漑水路が広がり、畑にはグイグイと天に向かってのびていく。そんなにのびてどうするというくらいにのびている。 一般的にとうもろこしの草丈は2mくらいだが、ここはちがう。 人の背丈に比べて伸び過ぎの感があるこの作物も十分過ぎる日の光に十分な水という条件さえ揃えば豊かな産物をきたいできることをしめしている。 現在世界の中でエジプトのとうもろこし生産量は15位、消費量では8位に入っている。 ここではスイカもナスもよく育つ。しかしながら、ナイルの恵みはいつも同じというわけではない。 アスワンハイダムによって5000年もつきあってきた洪水の害から逃れられるようにしたら、塩害で苦しんだ。そして今は上流での降水量が減り、水を必要とする人と畑は増えている。 当然のごとく水は不足する。 こうした中、ただ灌漑の用水路をつくるという従来の考えでなく、いかに蒸発してしまう水を無駄なく使えるかということを工夫しながらやっていかなければならない時代になりつつある。 ![]() ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります
by miriyun
| 2012-02-22 19:53
| エジプト
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Comments(12)
ナイルの賜物。
エジプトが外敵から身を守り、 尚且つ豊かな作物を得られたのは、 ナイルが有ったから、 エジプトで天文学や測量技術が発達したのは、 ナイルの洪水があったから。 水はただ流れているだけではない。 上流から、栄養も運んでくるし、 せせらぎは、活性水という浄化作用のある水を生み出す。 ダムは、それを台なしにします。 もともと、エジプトは塩害と戦ってきた。 それは、オアシスの配水方法から明らか。 洪水も、地表の塩を押し流すと言う重要な役目が有った。 つまり、意図的に洪水を放置してきた可能性(というか、洪水をわざと大規模にして、塩害を防いできた可能性も)もあります。 中国でも、表土の下が、塩分と言う地域があって、 作物を増やそうと灌漑したら、かえって塩害で全滅とか、 実際に起こっています。 近年になって、灌漑にも、色々なデメリットが有ると判ってきました。 ナイルの賜物は、高度な灌漑技術に裏だてされた、 コントロールされた自然だったのかもしれませんね。
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ナイルと聞くと、「ナイルの姫君@王家の紋章」を思い出してしまうわたし…。エジプトと聞けば「ツタンカーメン」。王家の谷に、一度は行きたい。とか。
わたしの感覚からすると、エジプトというのは、そのくらいずっと遠くの世界で、そこでの暮らしなど想像もつかないというか、正直考えたこともなかったです。 白い衣で立つ人と、切り立った崖、勢いよく育つトウモロコシの対比に圧倒されました。ああ、ここで暮らすひとの営みがあるのだ。と。
背の2倍もあるトウモウロシをどのように収穫するのかに
興味が湧きました。途中を掴んでエィヤッーって鉈で切るので しょうか? この写真は最近のものなのですか? まだガラベーヤを着用しているんですね。 回りに中近東に行ったという話が出てこないので、そちらの 情報を知るのはmiriyunさんのところだけです。 機会があったら町中もお知らせ下さい。
Cisibasiさん、古代の農業は気が遠くなりそうなほど長い年月の間の経験と工夫によって裏打ちされた生活科学的なものなのでしょうね。
よくよく吟味された方法で行われてきたわけです。それが人口の増加などの他の要因とともの意変化が訪れてしまったとき、どう対処していくのか、現代なりに方法を考え出していくのでしょうが日本んもそうした中で役立ちそうな技術がたくさんありそうですね。
tsurukame_koさん、王家の紋章・・・ありましたね。細川さんでしたっけ。いつまでも完結しない癖がある作家さんですね。エジプトは過去も現在も農業国だと思います。川沿いに広がる農作物は灌漑用水もなにもpすべてナイルから引いているのでほんとにこの川頼みだなと思います。
ソーニャさん、エジプトのトウモロコシは主に家畜の飼料となるのでエイやっという切り方になってしまうのでしょう。
何しろ伸びすぎの感がありますが、 こうした中でも世界的な生産量が取れます。 でも今後も見込めるかは不透明なんですね。 数字は生産量等の数字は最新の数字ですが、写真は蔵出しですよ。 何しろ最近言っていないので、今も変わらぬ風景については古いのを出しています。
<当然のごとく水は不足する。
こうした中、ただ灌漑の用水路をつくるという従来の考えでなく、いかに蒸発してしまう水を無駄なく使えるかということを工夫しながらやっていかなければならない時代になりつつある。 < そして、水の確保だけでもなく、他の動植物たちの生きるのに必要な水も残しておいてあげなければ、そこからも徐々にじわじわじわじわと生態系が崩れていき、いずれは人間社会にも取り返しのつかない状態となって跳ね返ってくる。 何とかならないものでしょうかと。 私も日々、循環システムについては空き時間に考えています。
ジョーさんも、水問題憂いていらしたのですね。中東は日本よりずっと早くからの対処が必要ですね。
人と家畜と穀物と全てに水は必要であるのだから、水問題はどこの国でも今後問題になってくることでしょう。 今すでに世界のとくに重要な問題の一つにになっているので世界の知恵のけっしゅうがひつようですね。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
鍵コメさま、コメントありがとうございます。
よく御存じのかたに読んでいただけてうれしいです。 水に対する切実度は中央アジア・西アジア・北アフリカはとても大きいのですが、 産油国はともかくそうでない国は対策が取られていないので今後が心配されています。
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
就活の送付状さん、
コメントありがとうございました。うれしいです! |
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